インフィニオン、ソーラーエッジとの協業を拡大し、800 VDC AIデータセンター向けソリッドステート保護技術を推進

ビジネス&財務プレス

2026/09/10
  • 両社は、800V直流 (VDC) アーキテクチャ向け業界主導のフレーム  ワークに沿って、ソリッドステート サーキット ブレーカー (SSCB) 技術分野へ協業を拡大
  • SSCB技術は、機械式ブレーカーと比較して桁違いに高速なDCでの遮断を実現するよう設計されており、高電圧DC電源アーキテクチャ導入における主要課題のひとつに対応
  • 本協業により、中電圧系統接続から配電、ラックまでをカバーするDCベースの電力アーキテクチャの実現を推進し、AIデータセンターにおける高密度化、信頼性の向上、環境負荷低減を支援

 

2026年9月9日、ミュンヘン(ドイツ) およびカリフォルニア州ミルピタス (米国)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) とスマートエネルギー技術のグローバルリーダーであるSolarEdge Technologies, Inc. (NASDAQ: SEDG、以下ソーラーエッジ) は本日、AIデータセンターおよびハイパースケール データセンター向け高電圧DC (直流) 配電用ソリッドステート サーキット ブレーカー (SSCB、半導体遮断器) 技術の開発を加速するため、両社の協業を拡大したことを発表しました。本協業は、800VDCアーキテクチャの普及における重要な課題、すなわち、高効率を維持しながら選択的な保護動作を実現するために不可欠な超高速遮断への要求に対応するものです。

 

今回のソリッドステート遮断器分野への協業拡大は、ソリッドステート トランスフォーマー (SST、半導体変圧器) とコンピュート ラックの間に位置する配電層における重要な技術的ギャップを埋めるものであり、系統 (グリッド) からラックまでをカバーする包括的なソリューションの実現を前進させます。ソーラーエッジはSSCBソリューションの設計を主導し、インフィニオンは保護デバイスの中核となる炭化ケイ素 (SiC) JFET技術を提供します。

 

AIコンピューティングの高密度化が急速に進み、業界がより高電圧のDC配電へ移行する中、SSCBは安全かつ信頼性の高い運用を実現する上で最も重要な課題のひとつに対応します。DC保護には、従来のAC (交流) システムとは異なる技術的課題があります。DCには自然なゼロクロス電流が存在しないため、機械式遮断ではアーク放電への対応が課題となります。また、遮断速度も比較的遅いため、従来のACシステムとは異なる保護アプローチが必要です。SSCBは、機械接点を用いることなく数マイクロ秒以内に故障を遮断できるよう設計されています。一方、インフィニオンのCoolSiC™ JFETは高効率な動作と優れた堅牢性を実現します。これらを組み合わせることで、高価値なコンピューティング機器を保護するとともに、よりコンパクトで高密度なDC配電設計を可能にします。

 

今回の協業は、2025年11月に発表したソーラーエッジのSSTプラットフォームへのインフィニオンのSiCコンポーネントの採用を基盤としています。SSTは、中電圧 (13.8~34.5kV) から800~1500 VDCへの直接変換を99%超の効率で実現するよう設計されており、複数の電力変換段を単一ソリューションへ統合することで、設置面積の削減にも貢献します。

 

ソーラーエッジCEOのシュキ ニール (Shuki Nir) 氏は「800VDCの高密度AIインフラには、妥協のない効率性と保護性能が求められます。ソリッドステート保護は、変換効率を損なうことなく、超高速で信頼性の高い故障切り離しを可能にします。そして、それを大規模に実用化できるのがインフィニオンのSiC技術です」と述べています。

 

インフィニオンのインダストリアル&インフラストラクチャ担当エグゼクティブ バイス プレジデント兼チーフ セールス オフィサー (CSO) であるアンドレアス ワイスル (Andreas Weisl) は「今日のデータインフラは電気的故障の影響を受けやすくなっており、よりスマートで高速かつ堅牢な配電システムへの需要が高まっています。インフィニオンの先進的なSiC JFET技術とソーラーエッジの最終配電分野における専門性を組み合わせることで、こうしたニーズに応え、AIデータセンターにおける高速で安全かつ信頼性の高い運用を実現します」と述べています。

 

ソーラーエッジは、DC結合型パワーエレクトロニクス分野で15年以上にわたり培ってきた実績を基盤に、AIファクトリー向け800 VDCパワートレインを開発しています。これは、中電圧系統接続から電力変換、配電、保護を経てコンピュートラックに至るまでをDCベースで構成する電力チェーンです。インフィニオンは、Si (シリコン)、SiC、GaN  (窒化ガリウム) からなる幅広い製品ポートフォリオを提供し、その基盤を支えています。これにより、電力損失の低減、環境負荷の低減、総保有コスト (TCO) の改善を通じて、AIインフラの脱炭素化を推進します。

 

ソーラーエッジについて

ソーラーエッジはスマートエネルギー技術のグローバルリーダーです。世界トップクラスのエンジニアリング力とたゆまぬイノベーションへの取り組みにより、人々の暮らしを支え、未来の発展を促進するスマートエネルギー ソリューションを提供しています。ソーラーエッジは、太陽光発電システムにおける発電およびエネルギー管理のあり方を変革したインテリジェント インバーター ソリューションを開発しました。ソーラーエッジのDC最適化インバーターは、発電量の最大化と発電コストの低減を実現します。ソーラーエッジは、太陽光発電、蓄電システム、EV充電、バッテリー ソリューション、系統サービスなど幅広いエネルギー分野で事業を展開し、スマートエネルギーの進化を推進しています。ソーラーエッジの詳細は、https://www.solaredge.com/ja/ をご覧ください。

 

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約57,000人の従業員を擁し (2025年9月末時点)、2025会計年度 (2024年10月~2025年9月) の売上高は約147億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

ウエブサイトhttps://www.infineon.com/ Follow us: Facebook - LinkedIn

Press Photos

Andreas Weisl, Executive Vice President and Chief Sales Officer of Industrial & Infrastructure at Infineon

JPEG

2126x1417 px

ダウンロード

Shuki Nir, CEO of SolarEdge

JPEG

2126x2734 px

ダウンロード

Information Number : infpr202609-138

avatar

Yufuko Toyoda

日本