インフィニオンとZuriQ、スケーラブルな量子チップの実現に向けパートナーシップを拡大

ビジネス&財務プレス

2026/10/19
  • パートナーシップの拡大により、次世代イオントラップ量子コンピューティングを推進
  • これまでの技術的進展を基盤に、商用システムの実現に向けて量子プロセッシング ユニットを大規模化
  • インフィニオンの半導体製造に関する専門知識と、ZuriQの革新的で高い拡張性を備えたペニング マイクロトラップ アーキテクチャを融合

 

2026年10月7日、ミュンヘン (ドイツ)、チューリッヒ (スイス) 

 

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) と、スイス連邦工科大学チューリッヒ校 (ETH Zurich) からスピンアウトしたスイスの量子コンピューティング企業、ZuriQ AGは本日、スケーラブルな量子コンピューティング ハードウェアの実現に向け、協業を拡大すると発表しました。このパートナーシップでは、ZuriQが先駆的に開発するイオントラップ量子コンピューティング アーキテクチャと、インフィニオンが持つ半導体製造、先進パッケージング、集積フォトニクスの専門知識を組み合わせます。

 

ZuriQとインフィニオンはこれまでの開発において、個別制御された9個のイオンからなる3×3アレイをトラップすることに成功し、この新しいアーキテクチャの実現可能性を実証しました。これは、この種のものとしてはこれまでで最大の二次元アレイです。パートナーシップの次の段階では、この技術を大幅に多い量子ビット数に対応できるよう拡張します。ZuriQの量子分野におけるイノベーションと、インフィニオンの産業規模での半導体製造に関する専門知識を組み合わせ、次世代量子コンピューティング システムの開発を共同で推進します。

 

ZuriQの共同創業者兼最高経営責任者 (CEO) であるPavel Hrmoは「量子コンピューティングを商用化につなげるには、量子分野のイノベーターと産業技術のリーダーとの緊密な協業が必要です。プロセス開発と半導体技術に精通するインフィニオンとの協業により、ZuriQの技術的な進展を、スケーラブルで製造可能な量子ハードウェアへと結実させています。このパートナーシップにより、量子コンピューティング技術を現実世界のアプリケーションに活用するという目標に一歩近づきます」と述べています。

 

インフィニオンの量子プロセッシング ユニット担当責任者でシニア ディレクターのクレメンス レスラー(Clemens Rössler) は「量子コンピューティングの進展には、物理学上のブレークスルーだけでなく、将来の大規模システムの開発を支える堅牢な製造技術も必要です。インフィニオンは、半導体製造、集積、先進パッケージングの専門知識を活用し、次世代のイオントラップ量子プロセッシング ユニットの実現を可能にしています。当社の半導体技術力とZuriQの設計・アーキテクチャに関する専門知識を組み合わせることで、この中核技術の産業化に向けて、重要な一歩を踏み出します」と述べています。

 

従来のイオントラップ量子コンピューターが一次元のイオン鎖を使用するのに対し、ZuriQは、電界と磁界を利用してイオンをチップ上で直接移動させる、本質的に二次元のペニング マイクロトラップ アーキテクチャを開発しました。この設計では複雑なジャンクション構造を回避できるため、より大規模な量子ビット アレイへの対応が容易になります。このアプローチとインフィニオンの先進フォトニクスおよび半導体プロセスを統合することは、研究室での実証から現実世界のアプリケーションへの移行を加速する上で極めて重要です。

 

二次元イオントラップ技術は、フォールトトレラント量子コンピューティングや商用アプリケーションに向けて、高精度でスケーラブルな量子プロセッサを実現する有望なアプローチです。量子コンピューターには、従来のコンピューターやスーパーコンピューターの能力を超える極めて複雑な問題を解決できる可能性があります。

 

革新的な量子コンピューティング スタートアップと世界的な半導体リーダーによる今回の協業は、欧州の量子エコシステムを強化するとともに、この戦略的に重要な分野における欧州の地位を高めます。この分野のさらなる進展により、医療、物流、材料科学、人工知能といった大きな影響力を持つ分野でイノベーションが加速し、世界で最も複雑な計算課題の解決に貢献することが期待されます。

 

ZuriQについて

2024年に設立されたZuriQ AGは、スイスを拠点とする量子コンピューティング企業で、ETH Zurichからのスピンオフ企業です。ZuriQは、静的な電磁場を利用する新しいイオントラップ アーキテクチャの開発を通じて、量子コンピューティングにおける主要な拡張性の課題を克服することを目指しています。同社は、高忠実度の量子演算、量子ビットの迅速な大規模化、再構成可能な量子システムに注力し、商業的に意義のある量子アプリケーションの実現に向けた道を切り拓いています。

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約57,000人の従業員を擁し (2025年9月末時点)、2025会計年度 (2024年10月~2025年9月) の売上高は約147億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

ウエブサイトhttps://www.infineon.com/ Follow us: Facebook - LinkedIn

Press Photos

Infineon and ZuriQ deepen partnership to advance scalable quantum chips © Infineon

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Clemens Rössler, Senior Director Quantum Processing Units at Infineon Technologies

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Pavel Hrmo, Co-Founder and CEO of ZuriQ

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Information Number : infpr202610-004

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Yufuko Toyoda

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