インフィニオン、高効率サーバー電源ソリューションでAIデータセンター向けPSUを30 kWに拡張

テクノロジーニュース

2026/06/08

2026年6月2日、ミュンヘン (ドイツ)

 

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、サーバーODMおよびOEM向けに2つのシステム レベル ソリューションを発表しました。50 Vラック アーキテクチャ向けに最適化した18 kW三相電源ユニット (PSU) リファレンス デザインと、パワー サイドカーを備えた800 VDCまたは±400 VDCラック アーキテクチャ向けに設計した30 kW三相インターリーブ T-Type PFC評価ボードの2つです。AIワークロードの拡大により、最新データセンターではGPUの電力レベル上昇とラック高密度化が進み、サーバー電源インフラへの要求が急速に高まっています。今回の2つのソリューションは、インフィニオンの幅広いAIサーバー向け電源供給ポートフォリオの一部として、お客様の市場投入までの期間短縮に貢献するとともに、より高いラック電力、効率と熱性能の向上を実現します。

 

18 kW PSUリファレンス デザインには、AIピーク負荷時の系統からの電力引き込みを平滑化する新しい統合エネルギー バッファ コンセプトを採用し、外付けのコンデンサ バンク ユニットを不要にしました。蓄積エネルギーをより効率的に活用することで、必要なコンデンサ容量を最大50 %削減し、部品コストと実装面積の両方を抑制します。一方、30 kW PFC評価ボードは、インフィニオンのCoolGaN™半導体技術を活用し、より低いシステム コストでより高い電力密度を実現します。AI演算の需要急増に対応するためインフラ拡張を進めるデータセンター事業者にとって、魅力的な提案です。

 

18 kW PSUリファレンス デザインは、650 V CoolSiC™ MOSFET、80 V CoolGaN スイッチ、EiceDRIVER™ゲート ドライバー、PSOC™ マイクロコントローラーを最適に組み合わせることで、ピーク効率97.5 %を達成します。電力変換段の中核には、5レベルのアクティブ ニュートラルポイント クランプド (ANPC) PFCトポロジーを採用しており、全負荷範囲で高い効率を実現し、とりわけ低~中負荷時に優れた性能を発揮するとともに、磁気部品の容積を大幅に抑えます。競合するトポロジーと比較すると、50 %負荷時のピーク効率はT-Type PFCを0.2ポイント、Vienna整流器を0.4ポイント上回ります。

 

また、新しい統合プレーナー磁気構造により、コンパクトでモジュール化しやすく、拡張性の高い高周波トランス設計が可能になります。エネルギー バッファ回路は20ミリ秒のホールドアップ時間を保証し、AI負荷の厳しい過渡応答要件に対応するとともに、GPUのEDPP (Electrical Data Peak Processing) 負荷は最大180 %までサポートします。311~528 VACの広い三相入力電圧に対応し、世界各地の電力系統規格に適合します。さらに、堅牢な熱設計により、周囲温度-5 ℃~45 ℃の範囲で安定動作します。フォーム ファクターは104 x 710 x 40 mmで、標準的な19インチ ラック筐体に収まり、100 W/in³という高い電力密度を実現します。

 

30 kW T-Type PFC評価ボードは、逆接続スイッチング パスに650 V CoolGaN双方向スイッチを、高電圧電力段に1200 V CoolSiC MOSFETを組み合わせ、99%を超えるピーク効率を実現します。PSOC C3 MCUに統合されたPPCA (Programmable Power Control Accelerator) により、高速な動的応答を伴う高精度な電流/電圧制御が可能です。この設計は、負荷率30%超で入力電流総合高調波歪み (iTHD) を5%未満に抑え、動作負荷範囲の大部分で力率0.99超を維持します。

 

電流検出には、XENSIV™ TLE4978絶縁磁気ホール+コイル電流センサーを採用しており、9 MHzの帯域幅、堅牢なコモンモード過渡耐性 (CMTI)、高精度を兼ね備え、次世代のSiCおよびGaNベース電源設計に適しています。モジュラー プラットフォームとして、1UフルサイズPSUフォーム ファクターへの統合を想定しており、AIワークロード特有のダイナミックかつ厳しい条件下でも、精密な電圧制御と高い熱性能が求められる高圧直流送電 (HVDC) データセンター用途に対応します。

 

両デザインは、グリッドからコアまでの全電力チェーンを網羅するインフィニオンの幅広いAIサーバー向け電源供給ポートフォリオとの組み合わせに最適化されています。これには、ソリッドステート トランスフォーマー (SST、半導体変圧器)やサーキット ブレーカー (SSCB、半導体遮断器)、電源ユニットおよびバッテリー バックアップ ユニット (BBU)、中間バス コンバーター (IBC)、そしてセカンドステージのDC変換用電源モジュールが含まれます。シリコン (Si)、炭化ケイ素 (SiC)、窒化ガリウム (GaN) の特長を最適に組み合わせることで、インフィニオンはエンドツーエンドの電源アーキテクチャを実現するための、確立された明確な道筋を提供します。このポートフォリオは、一貫した設計リソースと、次世代AIサーバープラットフォームに最適化されたスケーラブルで高品質なコンポーネントにより支えられています。

 

供給状況について

18 kW三相PSUリファレンス デザインおよび30 kW三相T-Type PFC評価ボードは、いずれも近日中に評価用として提供開始予定です。設計ドキュメントや製品の詳細情報を含む詳細は、インフィニオンのウェブサイトをご覧ください。

 

PCIM Europe 2026におけるインフィニオン

PCIM Europeは、2026年6月9日から11日までドイツ・ニュルンベルクで開催されます。インフィニオンは、ホール7、ブース470にて、脱炭素化とデジタル化に向けた製品およびソリューションを紹介します。報道関係のお問い合わせは media.relations@infineon.com まで、業界アナリストでブリーフィングをご希望の場合は MarketResearch.Relations@infineon.com までご連絡ください。PCIM 2026でのインフィニオンの展示ハイライトに関する情報は、www.infineon.com/pcim に掲載されています。  

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約57,000人の従業員を擁し (2025年9月末時点)、2025会計年度 (2024年10月~2025年9月) の売上高は約147億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

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報道関係のお問い合わせ先

インフィニオン テクノロジーズ

広報渉外グループ 豊田

TEL: 070-8819-0095/E-mail: Yufuko.Toyoda@infineon.com

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The 18 kW PSU reference design achieves a peak efficiency of 97.5 percent, enabled by a carefully optimized combination of Infineon components

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The 30 kW T-Type PFC evaluation board combines 650 V CoolGaN™ bidirectional switches in the back-to-back switching path with 1200 V CoolSiC™ MOSFETs in the high-voltage power stage.

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Information Number : infpss202606-094

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Yufuko Toyoda

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