インフィニオン、予想を若干上回る業績で2025会計年度をスタート

四半期報告書

07/02/2025

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  • 2025会計年度第1四半期：売上高は34億2,400万ユーロ、事業部合計利益は5億7,300万ユーロ、事業部合計利益率は16.7%
  • 2025会計年度第2四半期見通し：平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定に基づき、売上高は約36億ユーロと予想。この売上高に基づく事業部合計利益率は10%台半ばと予想
  • 2025会計年度通期見通し：平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定 (以前は1ユーロ=1.10ドル) に基づき、現時点で売上高は前年度比で横ばいから微増と予想 (以前の予想は微減)。調整後粗利益率は約40%、事業部合計利益率は10%台半ばから後半となる見通し。約25億ユーロの投資を計画。フロントエンド施設への投資を考慮した調整後フリーキャッシュフローは約17億ユーロ、報告フリーキャッシュフローは約9億ユーロとなる見込み

 

2025年2月4日、ノイビーベルク (ドイツ)

 

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、2025会計年度第1四半期 (至2024年12月31日) の業績を発表しました。

 

インフィニオンの最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck) は「インフィニオンは、低調な市場環境の中でも良く持ちこたえており、予想を若干上回る業績で第1四半期を終えました。不透明な経済状況は今後も続くと思われますが、当社の2025会計年度の事業動向は当社の予想通りの動きを示しています。すなわち、予想された在庫の減少を経て、当会計年度は需要の緩やかな回復を引き続き見込んでいます。目立った好材料として人工知能 (AI) を利用する動きが拡大しており、それが当社の主要なAIデータセンター向け電源ソリューションの需要を牽引しています。これは、当社の長期的な成長要因であるデジタル化と脱炭素化の好例です」と述べています。

 

2025 会計年度第1四半期グループ業績

2025会計年度第1四半期の インフィニオングループの売上高は、前四半期の39億1,900万ユーロから34億2,400万ユーロに減少しました。この13%の売上高の減少は、オートモーティブ (ATV) 事業部、グリーン インダストリアル パワー (GIP) 事業部、パワー&センサー システムズ (PSS) 事業部およびコネクテッド セキュア システムズ (CSS) 事業部の4つの事業部すべてで需要が減少したことによるものでした。

第1四半期の 粗利益率は前四半期の41.4 [1] %に対し39.2%でした。 調整後粗利益率は前四半期の43.3 1%に対し41.1%となりました。

 

事業部合計利益は5億7,300万ユーロに減少しました。この数値には顧客から受領した数千万ユーロの補償金が含まれています。前四半期の事業部合計利益は8億3,200万ユーロでした。 事業部合計利益率は前四半期の21.2%から16.7%に減少しました。

 

非事業部損益は前四半期の3億5,900万ユーロの純損失に対し2億5,500万ユーロの純損失となりました。第1四半期の非事業部損益の内訳は売上原価6,400万ユーロ、研究開発費1,800万ユーロ、販売および一般管理費5,600万ユーロであり、ほかにその他の営業費用1億1,700万ユーロも含まれています。当社の「ステップアップ」プログラムの一環として製造工程およびポートフォリオを再編成している過程で、1億100万ユーロの減損損失が認識され、1,200万ユーロの予想損失引当金が設定されました。

 

営業利益は前四半期の4億7,300万ユーロに対し3億1,800万ユーロとなりました。

 

財務収支は前四半期の2,600万ユーロの純財務損失に対し1,700万ユーロの純財務損失となりました。

 

法人所得税費用は前四半期の6,400万ユーロに対し6,000万ユーロでした。

 

継続事業からの利益は前四半期の3億8,400万ユーロに対し2億4,300万ユーロとなりました。 非継続事業からの損益はこれまでの税効果の影響を受けて300万ユーロの利益となりました。前四半期に、インフィニオンはキマンダ社の破産管財人との和解合意に伴い非継続事業からの損失4億6,800万ユーロを認識しました。 当四半期の純利益は2億4,600万ユーロに増加しました (前四半期は8,400万ユーロの損失)。

 

第1四半期末 (2024年12月31日) 現在の 継続事業からの1株当たり利益 (基本的および希薄化後とも) は前四半期末 (2024年9月30日) 現在の0.29ユーロに対し0.18ユーロでした。 調整後1株当たり利益 [2] ( 希薄化後) は前四半期の0.49ユーロに対し0.33ユーロでした。

 

当社が有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として定義する 投資額は、前四半期の7億2,200万ユーロに対し7億3,100万ユーロとなりました。 減価償却費および償却費は前四半期の4億7,300万ユーロに対し4億8,700万ユーロとなりました。

 

フリーキャッシュフロー [3] は前四半期の11億4,500万ユーロのプラスに対し2億3,700万ユーロのマイナスでした。

 

2025会計年度第1四半期末 (2024年12月31日) 現在の グロスキャッシュポジションは、前四半期末 (2024年9月30日) 現在の22億100万ユーロに対し19億5,700万ユーロでした。米ドル高の影響を受け、第1四半期末現在の 金融負債は前四半期末現在の48億1,100万ユーロから49億4,300万ユーロに若干増加しました。第1四半期末現在の ネットデットポジションは、前四半期末現在の26億1,000万ユーロに対し29億8,600万ユーロでした。

 

2025 年3月28日に6億ユーロのハイブリッド債を解約および早期償還

2025年1月27日、インフィニオンは発行残高6億ユーロの劣後債に関して取消不能の償還通知を発しました。2024年12月31日現在資本として開示されているこのハイブリッド債は、2025年3月28日に元本に償還日までの経過利息を加算した金額で償還されます。

 

2028年1月1日をファーストコール日とするこの6億ユーロのハイブリッド債は、引き続きIFRSに準拠して資本として認識されます。

 

2025  会計年度第1四半期事業部別業績

2025会計年度第1四半期の オートモーティブ [4] 事業部の 売上高は、前四半期の21億4,900万ユーロから19億1,900万ユーロに減少しました。この11%の売上高の減少は、主に顧客による予想された在庫調整によるものでした。 事業部利益は前四半期の5億5,100万ユーロに対し3億6,300万ユーロとなりました。 事業部利益率は前四半期の25.6%に対し18.9%でした。

 

第1四半期の グリーン インダストリアル パワー事業部の 売上高は3億4,000万ユーロに減少しました (前四半期の売上高は5億300万ユーロ)。この32%の売上高の減少は、進行中の在庫調整が産業用ドライブおよび再生可能エネルギーを中心に影響を及ぼしたことと、市場環境が全体的にかなり低調だったことが原因です。 事業部利益は前四半期の1億1,100万ユーロから3,400万ユーロに減少しました。 事業部利益率は前四半期の22.1%に対し10.0%でした。

 

第1四半期の パワー&センサー システムズ 4事業部の 売上高は前四半期の8億6,100万ユーロに対し8億2,000万ユーロでした。サーバーおよびデータセンター向け製品 (特にAI用) の売上高が明確に良好な傾向を示した一方、その他の分野の売上高は横ばいか若干の減少となりました。全体的には、売上高は前四半期比で5%減少しました。対照的に、 事業部利益は前四半期の1億500万ユーロから1億4,900万ユーロに改善しました。この数値には顧客から受領した数千万ユーロの補償金が含まれています。 事業部利益率は前四半期の12.2%から18.2%に増加しました。

 

第1四半期の コネクテッド セキュア システムズ事業部の 売上高は前四半期の4億600万ユーロに対し3億4,400万ユーロでした。この15%の売上高の減少は、主にペイメントカードおよび一部の消費者向けアプリケーションの売上高が減少したことによるものでした。 事業部利益は前四半期の6,200万ユーロに対し3,000万ユーロとなりました。 事業部利益率は前四半期の15.3%から8.7%に減少しました。

 

2025 会計年度第2四半期見通し

平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定に基づき、当社は2025会計年度第2四半期の 売上高を約36億ユーロと予想しています。ATV事業部の売上高はグループ平均と同程度に増加することが予想されます。GIP事業部の売上高の増加はグループ平均を上回り、PSS事業部とCSS事業部の売上高は概ね横ばいになる見通しです。 事業部合計利益率は10%台半ばになると予想しています。

 

2025 会計年度通期見通し

平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定 (以前は1ユーロ=1.10ドル) に基づき、現時点で2025会計年度の売上高は前年度比で横ばいから微増になると予想しています (以前の予想は微減)。この通期予想の上方修正は米ドル高が進行するとの予想に主に関連しています。ATV事業部とCSS事業部の売上高はグループ平均と同程度に増加することが予想されます。前年度比でGIP事業部の売上高は大幅に減少し、PSS事業部の売上高は大幅に増加する見通しです。調整後粗利益率は約40%、事業部合計利益率は10%台半ばから後半となる見通しです。

 

2025年1月1日より、以前はATV事業部に割り当てられていた「センス&コントロール」ビジネスラインがPSS事業部に分類替えされました。このビジネスラインは、2025会計年度第1四半期と2024会計年度通期 (7億700万ユーロ) に達成した売上高と概ね同水準の売上高をそれぞれ2025会計年度第2四半期と2025会計年度通期に生み出すと予想しています。そのため、2025会計年度第2四半期および2025会計年度通期についての上記の売上高予想は、分類替え後の事業部構成が2025会計年度第1四半期および2024会計年度通期に適用済みであったとの仮定に基づいています。

 

2025会計年度では、有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として当社が定義する投資額は引き続き約25億ユーロを計画しています。

 

減価償却費および償却費は約20億ユーロと予想しています。このうち約4億ユーロは、主としてサイプレス社の買収に伴う配分取得原価の償却によるものです。フロントエンド施設への投資を考慮した調整後フリーキャッシュフローは約17億ユーロと予想しています。報告フリーキャッシュフローは約9億ユーロを見込んでいます。

 

 

[1] To provide more meaningful information, Infineon changed its accounting policy on the allocation of certain expenses
with effect from 1 October 2024. This resulted in expenses that were previously included in cost of goods sold being reclassified as research and development expenses. The prior-year figures have been adjusted accordingly.

[2] Adjusted profit (loss) for the period and adjusted earnings per share (diluted) should not be seen as a replacement or as superior performance indicators, but rather as additional information to profit (loss) for the period and earnings per share (diluted) determined in accordance with IFRS. The detailed calculation of adjusted earnings per share is presented on page 9.

[3] For definitions and the calculation of Free Cash Flow and of the gross and net cash positions, see page 14.

[4] From 1 January 2025, the "Sense & Control" business line, which was previously allocated to the Automotive segment, will be reclassified to the Power & Sensor Systems segment. The business line generated revenue of €707 million in the 2024 fiscal year. (Q1 FY24: €175 million, Q2 FY24: €167 million, Q3 FY24: €185 million, Q4 FY24: €180 million). In the first quarter of the 2025 fiscal year, this business line generated revenue of €167 million.

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約58,060人の従業員を擁し (2024年9月末時点)、2024会計年度 (2023年10月～2024年9月) の売上高は約150億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード：IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード：IFNNY) に上場しています。ウエブサイト https://www.infineon.com/ 　Follow us: X - Facebook - LinkedIn

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Jochen Hanebeck, CEO Infineon Technologies AG

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