インフィニオン、NVIDIAとの協業によりデジタルツインを活用して安全性とセキュリティ機能を強化したロボットの導入を加速

ビジネス&財務プレス

2026/03/30
  • インフィニオン、NVIDIAとのデジタルツイン協業により次世代ヒューマノイドロボットの実用化を加速
  • インフィニオンのスマートアクチュエーターNVIDIA Jetson Thor、NVIDIA Halos AI Systems Inspection Labを統合したリファレンスデザインにより、ヒューマノイドロボットのスケーラブルな導入と安全性およびセキュリティの高度化を推進
  • インフィニオンは幅広い専用製品ポートフォリオでヒューマノイドロボットの主要機能ブロックを実現。1台当たりの半導体搭載額は約500米ドルと推定

 

2026年3月16日、ミュンヘン (ドイツ)

 

インフィニオン テクノロジーズ  (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、ヒューマノイドロボットに焦点を当てたフィジカルAI向けのシステムアーキテクチャを推進するため、NVIDIAとの協業を拡大すると発表しました。

 

2025年8月に発表した協業を基盤として、両社はインフィニオンのモーター制御、マイクロコントローラー、電源システム、セキュリティにおける強みと、NVIDIAのAI、ロボティクス、シミュレーション プラットフォームを組み合わせ、エコシステムがヒューマノイドロボットを設計および展開するのを支援します。さらに、インフィニオンはNVIDIA Halos AI Systems Inspection Labにも参加し、現実環境でロボットが安全かつセキュアに動作するための、堅牢なハードウェアおよびソフトウェアの安全基盤の設計を検証します。

 

ヒューマノイドロボットは、周囲の状況を認識し、リアルタイムで意思決定を行い、安全に動作しなければならない複雑なシステムです。多くの場合、人間向けに設計された職場環境で稼働します。これを実現するため、ヒューマノイドロボットは、センシング、処理、アクチュエーション、接続性、電力管理といった半導体により実装される一連の機能連鎖に依存しています。インフィニオンは、自社の半導体ソリューションをNVIDIAのシミュレーションおよびロボティクス プラットフォームに提供し、安全かつセキュアに、感知し、思考し、動作するという一連のプロセスを加速させることで、ヒューマノイドロボットが実験室でのパイロット段階から大規模な実用化へとより迅速に移行できるようにします。

 

この協業の重要な要素のひとつは、インフィニオンのスマート アクチュエーターおよび一部センサーのデジタルツインの活用です。これらの仮想モデルは、オープンなロボット学習およびシミュレーション フレームワークであるNVIDIA Isaac SimおよびNVIDIA Isaac Labで展開され、開発者はハードウェアを構築や統合する前に、現実的なシミュレーション環境でロボットの動作制御や知覚機能をテストし、微調整することができます。開発サイクルの早い段階で課題を特定・解消することで、顧客は市場投入までの期間を短縮し、物流、製造、サービス ロボティクスなどの用途における統合リスクの低減を図れます。

 

インフィニオンのパワー&センサーシステム事業部プレジデントであるアダム ホワイト  (Adam White)は「ロボティクス市場の急速な拡大は、半導体市場の成長を牽引します。インテリジェント ロボットは、安全かつセキュアに、感知し、思考し、動作することをマイクロエレクトロニクスによって実現しているからです。インフィニオンの電源、モーター制御、マイクロコントローラー、セキュリティ技術を、NVIDIAのロボティクスおよびデジタルツイン プラットフォーム、ならびにHalos AI Systems Inspection Labを組み合わせることで、開発者が設計をより迅速に検証し、ヒューマノイドを実験室での実証から実環境での運用へと移行させ、産業環境においてプロトタイプからフリート規模の導入へとスケールアップできるよう支援します」と述べています。

 

NVIDIAのロボティクスおよびエッジAI担当バイスプレジデントであるDeepu Talla氏は「次世代のヒューマノイドロボットには、機能安全とセキュリティの最高基準を満たしつつ、複雑で現実的な環境を安全にナビゲートできるフィジカルAIが求められています。インフィニオンは、NVIDIA Jetson Thorと高度なシミュレーション技術を自社のセンシングおよびアクチュエーション ソリューションに統合することで、開発者に、安全で次世代の自律型マシンの展開を加速させる強力なプラットフォームを提供しています」と述べています。

 

ヒューマノイドロボットを安全かつセキュアに、感知、移動、動作、接続へと導くインフィニオン

これまでの協業を基盤として、インフィニオンとNVIDIAは、超低遅延、コンパクトなフォームファクター、高電力密度を実現するヒューマノイドロボット向けの共通システムアーキテクチャの開発に取り組みます。インフィニオンは、NVIDIA Holoscan Sensor Bridge を搭載したモーター制御ソリューションを提供します。このソリューションは、インフィニオンの マイクロコントローラーのAURIX™ および PSOC™ を使用し、NVIDIA Jetson Thor 開発者プラットフォームと連携するとともに、ファームウェアおよびシステム保護のための耐量子暗号 (PQC) に対応しています。

 

セキュリティは、この協業の重要な要素です。NVIDIA Jetson Thorは、コンパクトなコンピューティング モジュールと、電源供給やセンサー、ネットワーク、アクチュエーターへのインターフェースを提供するキャリアボードを組み合わせたものです。インフィニオンは、AIモデルやデータを保護し、NVIDIA Jetsonモジュールからクラウドに至るまでのシステムを保護するためのリファレンスデザインとして、ハードウェアTPM (Trusted Platform Module) チップやその他のセキュリティ コンポーネントを提供します。また、本協業ではHalos安全フレームワークにも注力し、レベル4の自動運転車やロボティクス向けの認証取得可能なシステムの設計を実現します。インフィニオンはハードウェアおよびソフトウェアの安全基盤を提供し、ハードウェア プラットフォームとオペレーティング システム  (OS) を統合することで、スタック全体にわたる堅牢な安全性と設計段階から組み込まれた体系的なサイバーセキュリティを実現します。これにより、Jetsonキャリアボードを設計する企業は、セキュアブート、暗号化通信、安全なOTA (Over-the-Air)アップデートなど、より強固なセキュリティ機能を組み込むことが可能になります。

 

インフィニオンは、NVIDIAやヒューマノイドOEMなどのエコシステム パートナーと連携し、ロボティクス業界における信頼できるパートナーとして、ヒューマノイドロボットのすべての主要機能ブロックを網羅する幅広いポートフォリオ  (センサーやマイクロコントローラー、アクチュエーター、イーサネット ベースのネットワークを含む接続性、メモリ ソリューション、バッテリー管理システム等) を提供しています。インフィニオンは、シリコン (Si)、炭化ケイ素 (SiC)、窒化ガリウム (GaN)の幅広い技術基盤を活かし、部品表 (BOM)の想定に基づいて、ヒューマノイドロボット1台あたりの半導体搭載額を約500米ドルと試算しています。ロボットが安全かつセキュアに感知、移動、動作、接続できるよう支援するソリューションにより、インフィニオンは市場の加速とともに、より迅速な導入を支援します。

 

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約57,000人の従業員を擁し (2025年9月末時点) 、2025会計年度 (2024年10月~2025年9月)  の売上高は約147億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX) 、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY)  に上場しています。

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Infineon supports faster deployment of humanoid robots as the market accelerates, with solutions that help robots sense, move, act, and connect safely and securely.

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Yufuko Toyoda

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