インフィニオン、車載MCUのTRAVEO™ T2GにISO/SAE 21434製品コンプライアンス適用を計画
2024年12月10日、ミュンヘン (ドイツ)
車両のコネクティビティが増すにつれ、サイバーセキュリティの必要性が高まっています。そのため、国連欧州経済委員会 (UNECE) は、サイバーセキュリティ要件を規定するR155およびR156を採用しました。UNECEの規制を受ける市場で新車を販売しようとするOEMは、有効な型式承認証明書を保持し、サプライチェーン全体でサイバーセキュリティ対策を実施して、攻撃を受けるリスクを車両のライフサイクルにわたって最小限に抑える必要があります。インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) のボディおよびクラスター用車載マイクロコントローラー ファミリーのTRAVEO™ T2Gは、セキュアなブートを実行でき、ハードウェア セキュリティ モジュール (HSM) アプリケーションとデータのセキュアな分離を保証できるHSMを備えています。インフィニオンは、これをさらに強化するために、最新の自動車サイバーセキュリティ規格であるISO/SAE 21434に準拠した製品コンプライアンスを、TRAVEO™ T2G車載マイクロコントローラー ファミリーに遡及的に適応することを計画しています。サイバーセキュリティ マニュアルやサイバーセキュリティ事例レポートなど、必要なすべての文書が顧客に提供されます。
インフィニオンの車載マイクロコントローラー担当バイス プレジデントであるラルフ ケーデル (Ralf Koedel) は「ISO/SAE 21434準拠のTRAVEO™ T2G車載マイクロコントローラーを使用すれば、OEMがUNECE R155およびR156規制に適合するための労力が大幅に軽減されます。そのため、市場に参入するまでの時間が短縮されます。既存のお客様にとっては、既存のソフトウェアとハードウェアを再利用しながら、コンプライアンスをより容易に、迅速に、かつコスト効率よく実現できるようになります。新規のお客様もISO/SAE 21434準拠のメリットを享受できます」と述べています。
TRAVEO™ T2Gマイクロコントローラーは、Arm® Cortex®-M4 (シングル コア)/M7 (シングル コア/デュアル コア/クアッド コア) コアをベースにして、幅広い車載アプリケーションに対応した高性能、強化されたヒューマン マシン インターフェース、強固なセキュリティ、高度なネットワーク プロトコルを提供します。これらは、最先端のリアルタイム性能、安全性、セキュリティ機能を提供します。これは、とりわけHSM (ハードウェア セキュリティ モジュール)、セキュア処理専用のCortex®-M0+、FOTA要件に対応したデュアル バンク モードの組み込みフラッシュの導入に反映されています。
計画された新しい製品コンプライアンスによって、開発者は引き続きTRAVEO™ T2G MCUを使用してISO/SAE 21434準拠のECUを開発することができます。その結果、既存プラットフォームと新規プラットフォームの両方において、製品開発コストの低減と市場投入までの時間の短縮からメリットが得られます。
供給状況について
詳細については https://www.infineon.com/traveoをご覧ください。
インフィニオンについて
インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約58,060人の従業員を擁し (2024年9月末時点)、2024会計年度 (2023年10月~2024年9月) の売上高は約150億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。ウエブサイト https://www.infineon.com/ Follow us: X - Facebook - LinkedIn
Information Number
INFATV202412-033j
Press Photos
-
Infineon plans to retrospectively implement product compliance for the TRAVEO T2G automotive microcontroller family with the latest automotive cybersecurity standard ISO/SAE 21434.TRAVEO_T2G
JPG | 413 kb | 2126 x 1772 px