インフィニオンの最新セキュリティ デバイスSLC38とTrustSECのオペレーティング システムBIO-SLCOSが高度なスマート カード アプリケーション向けのセキュアでオープンなプラットフォームを提供
2023年2月17日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、情報セキュリティとスマート カードのリーディング企業であるTrustSECによる新しい高度なスマート カード オペレーティング システム (OS) BIO-SLCOSに、インフィニオンの最新の高性能SLC38セキュア エレメントが採用されたことを発表しました。このOSは、世界のスマート カード市場の快適性、パフォーマンス、セキュリティ要件を満たす最高レベルのセキュリティ、柔軟性およびハードウェアの独立性を兼ね備えた、セキュアでオープンなプラットフォームを提供します。このソリューションは、政府系IDカード、ペイメント、発券、アクセスなどのアプリケーションや、セキュリティ、パフォーマンス、機能性の面でバイオメトリクス ソリューションを強化したいアプリケーション プロバイダーに最適です。
現在、暗号資産ウォレット向けの固有スマート カードの需要は高い一方で、ABIリサーチの調査 [1]によるオプティミスティックなシナリオでは、個人の支払決済により便利でセキュアな生体認証を求める消費者の需要を満たすために、2025年には最大1億4千万枚の生体認証決済センサー カードが発行されると予想されています。生体認証カードは、生体センサーに指を置き、カードを端末にかざすだけで本人確認が可能です。TrustSECは、特に決済分野での生体認証スマート カードの需要拡大に対応する準備を進めています。
TrustSECのCEOであるマグディ シャラウィ (Magdy Sharawy) 氏は「当社は、パートナーであるインフィニオンの最も強力で有望なチップにOSを移植することにより、OSを継続的に改善することに取り組んでいます。これにより、市場をリードするターンキー ソリューションをお客様に提供することができます」と述べています。
インフィニオンのコネクテッド セキュア システムズ事業部シニア マーケティング ディレクターであるフランク フェランディーノ (Franck Ferrandino) は「インフィニオンの広範かつ急速に拡大するポートフォリオは、セキュア エレメントとスマート カードの市場形成における我々の主導的な役割を実証しています。特に、代替性がありモダンなOSに基づく、標準化された決済アプリケーションを好むイシュアやサービス プロバイダーにより推進されている新しいホワイト ラベル製品向けOS要件を満たすには、パートナーとの協業が不可欠です。これが、インフィニオンが最新チップセットにTrustSECのBIO-SLCOSを採用した理由です」と述べています。
BIO-SLCOSは、スマート カードの最新技術を代表するスマート カード OSです。セキュリティ、柔軟性、およびハードウェアの独立性を1つのプラットフォームで実現しています。新しいBIO-SLCOSにより、アプリケーション プロバイダーは、指紋認証のための別のセキュリティ層を追加する機能を備えたBIO-SLCOSを使用して、インフィニオンのSLCファミリーのセキュア エレメントの最新の進化を利用することができます。その結果、生体認証は、インフィニオンの新しく承認されたSLC38セキュア エレメント内で完結することができます。
OSソリューションは、インフィニオンのSLC38ハードウェアをベースにしており、独立した研究所でテストされた高度なセキュリティ機能に基づいて構築されたデータ インテグリティを提供します。ファイル システムとI/Oの管理に加えて、OSは様々なアプリケーションと相互連携します。SLCファミリーの全製品は、最高のセキュリティ認証であるCC EAL 6+で認証されています。
BIO-SLCOSは、接触、非接触、デュアル、USBの各インターフェースに対応するほか、固定アプリケーション向けのプリロードやプログラム、あるいはカード マネージャー モジュールを使用した後、アプリケーションのアップロードも可能です。また、BIO-SLCOSを搭載したスマート カードは、複数のアプリケーションを連続的に実行することができます。さらに、このソリューションでは、提供された生体情報に基づいてカードを有効にしたり、カードが有効な間はトランザクションを認証したりすることができます。
TrustSEC について
TrustSECは情報セキュリティと暗号技術の国際的な専門家によって設立された、情報セキュリティ分野のリーディング企業です。暗号技術と生体認証技術の最新技術を駆使し、企業や政府機関 (医療、公共事業、交通、銀行など) のデジタル トランスフォーメーション ジャーニーを通して、アイデンティティを確保するための革新的で高い安全性を誇るソリューションを開発しています。
同社が独自に開発したICカード用バイオメトリクスOSのBIO-SLCOSにより、認証にはFIDO2やPKIアプレット、決済にはCPACE / CPA共通決済アプリケーション、その他カスタマイズ アプリケーションとして、認証・識別・決済のための幅広い安全なハードウェアおよびソフトウェアソリューションを提供しています。詳細は こちらをご覧ください。
TrustSECチームは、2023年6月13日~14日にアムステルダム (オランダ) で開催されるIdentity Week Europeで、BIO-SLCOSによる最新の認証、支払い、暗号資産を紹介します。
SLC38セキュアエレメントの詳細については、 Payments-in-Motionでご覧いただけます。BIO-SLCOSの詳細については、 TrustSEC innovative Solutionsをご覧ください。
[1] 出典: ABI Research – Biometric Payment Card Developments, Projects and Market Opportunities (Q2-2022)
Information Number
INFCSS202302-062j
Press Photos
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Merging Infineon's latest high-performance SLC38 Secure Element with TrustSEC’s its new advanced smart cards operating system (OS) BIO-SLCOS provides a secured and open platform that combines the best in security, flexibility, and hardware independence to meet the comfort, performance and security requirements of the global smart card market. The solution is ideally suited for government identification, payment, ticketing and access applications, as well as for application providers looking to enhance their biometric solution in terms of security, performance and functionality.Biometric-smartcard-SLCOS-SLC38
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