電力密度の向上: alpitronic社の50kWの超急速EV充電器にインフィニオンのEasyPACK™ CoolSiC™モジュールとEiceDRIVER™ X3ドライバが採用

2021/12/16 | マーケットニュース

2021年12月16日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) のEasyPACK™ CoolSiC TM MOSFET 1B / 2BモジュールおよびEiceDRIVER™ X3が、alpitronic社の業界をリードする最先端の50kW DC EV充電器HYC50に採用されました。HYC50は、超急速充電器の製品群のHYC150とHYC300の成功に続いて開発され、2つの充電ポートを装備し、1台の車両を50kWで、または2台の車両を同時に25kWで急速充電でき、この出力範囲では初の壁掛け式DC充電器です。

インフィニオンのインダストリアル パワー コントロール (IPC) 事業部長、ピーター バーウァー (Peter Wawer) は、次のように述べています。「弊社は、alpitronic 社のようなお客様と密接に協力し、優れたシステムソリューションを実現するための独自の設計を支援することを約束します。包括的なシステムの専門知識と長年の経験に加え、最新の 1200V CoolSiC™ MOSFET 技術を搭載した EasyPACK™ 1B および 2B モジュールのポートフォリオのようなファーストクラスなソリューションを提供し、電力密度と効率を向上させることができます。これらのデバイスは、適切なドライバと柔軟に組み合わせることで、それぞれのお客様や個々のプロジェクトの要件に対応することができます」

alpitronic 社の共同設立者兼マネージング ディレクターであるPhilipp Senoner氏は、次のように述べています。「インフィニオンのCoolSiC™ EasyPACK™モジュールと完璧にマッチしたドライバICの組み合わせにより、当社の新しい超急速EV充電器の効率を大幅に向上させることができました。インフィニオンは、幅広いCoolSiC™ MOSFETおよびゲートドライバ製品群を提供し、当社の要件に必要な理解を示してくれる、信頼する有能なパートナーです」

CoolSiC™技術の採用により、HYC50は最大97%の効率を達成し、双方向の設計を可能にしました。その結果、この超急速充電器はV2G (Vehicle-to-Grid) システムに適しています。同時に、この充電器は1250 x 520 x 220 cm³のコンパクトな設置面積と100 kg未満の重量を実現しています。このコンパクトなサイズにより、充電器は屋内の壁掛けに最適ですが、屋外の台座にフレキシブルに設置することも可能です。この充電器は、容量150AのCCS1およびCCS2、容量125AのCHAdeMO、さらにGBTの充電規格に対応しています。

今回の設計では、CoolSiC™ MOSFET、NTC温度センサー、PressFITピンを搭載するインフィニオンのEasyPACK™ 1Bおよび2Bモジュールによって、電力密度を約50%向上させることができました。また、CoolSiC™技術を用いることで、ノイズレベルを65dBから50dB未満に大幅に低減することができました。

インフィニオンは、必要なパワーデバイスのほかに、対応するドライバも提供しています。X3ドライバICは、この設計のモジュールに特に適しており、その構成とアクティブおよびパッシブ モニタリング オプションによって、多くの卓越した利点を提供します。例えば、動作監視のためのセンサー ポイントを追加することができ、いくつかのゲートドライバでは、ゲート電圧に加えて、温度のモニタリングも追加することができます。このように、温度と電圧をSiC MOSFETの要求に合わせて正確に調整することで、静電伝導損失を最小化し、過負荷を回避することができます。

さらに、OTA (Over-the-Air) アップデートにより、フィールドでの動作点を最適化し、ゲートドライバのパラメーターの変更を可能にします。これにより、異なる気候のシステムでも、対応する環境条件に合わせて最適化することができます。

供給について

EasyPACK™ CoolSiC™ MOSFETモジュールは、2022年前半に発売予定です。
製品リリース後の情報は、 こちらからご覧いただけます。HYC50は、2022年第2四半期より発売予定です。より詳細な情報は こちらをご覧ください。

エネルギー効率へのインフィニオンの貢献については www.infineon.com/green-energy/jpをご覧ください。

Information Number

INFIPC202112-033j

Press Photos

  • By using Infineon’s CoolSiC™ technology, the alpitronic HYC50 achieves up to 97 percent efficiency and enables a bidirectional design. As a result, it is also suitable for vehicle-to-grid (V2G) operation. At the same time, the charger has a compact footprint of 1250 x 520 x 220 mm³ and weighs less than 100 kg. Its compact size makes the charger ideal for indoor wall mounting, though it can also be mounted flexibly on a pedestal outdoors.
    By using Infineon’s CoolSiC™ technology, the alpitronic HYC50 achieves up to 97 percent efficiency and enables a bidirectional design. As a result, it is also suitable for vehicle-to-grid (V2G) operation. At the same time, the charger has a compact footprint of 1250 x 520 x 220 mm³ and weighs less than 100 kg. Its compact size makes the charger ideal for indoor wall mounting, though it can also be mounted flexibly on a pedestal outdoors.
    Alpitronic_HYC50

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