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インフィニオンのサステナブルな廃棄物管理は、廃棄物の分類・分別および地域の法規制に従った安全な処理方法の使用を基本としています。

半導体の製造工程では、大量の化学薬品やその他の生産材料が必要です。自社の製造施設から発生する廃棄物は、外部で処理されています。主に化学薬品、汚泥、都市廃棄物からなります。

法定要件に加えて、発生する廃棄物の量と処理方法に最も大きな影響を与えるのは、製造量の変動です。現在は廃棄物の処理には、技術的に実行可能で費用対効果の高い方法が数多くあります。インフィニオンは、廃棄物の処理よりも廃棄物のリサイクルを重視しており、可能な限り、廃棄ではなく、リサイクルされ、再利用されています。

私たちのサステナブルな廃棄物管理の特徴は、当然ながら廃棄物を出さないことです。リサイクルのような包括的な廃棄物削減活動がなければ、廃棄物の量はもっと多くなるでしょう。

回避できない廃棄物は、それが発生された時点で、可能な限り分けて収集されます。

インフィニオンは、製造時に溶剤を必要としています。使用後に技術的および経済的に可能であれば、内部または外部で蒸留して精製し、溶剤として再利用できます。 これにより新しい材料の購入を減らせる一方で、廃棄物が削減されます。

水の消費量の最適化に向けたアプローチに沿って、またNLoS活動の一環として、廃棄物の発生に取り組むためのワーキング グループも設置しました。 このワーキング グループは、廃棄物を大幅に削減できる可能性のある主要な製造拠点間で知識を共有しています。

  • インフィニオンは、再蒸留を利用して、プロピレン グリコール モノメチル エーテル アセテート (PGMEA)、シクロペンタノン、N-メチルピロリドン (NMP)、ジメチル ホルムアミド (DMF) などの溶剤の外部リサイクルに成功しています。
  • フィラッハ (オーストリア) 拠点では、拠点間を行き来する再利用可能なプラスチック製包材が、主にヴァルシュタイン (ドイツ) やツェグレード (ハンガリー) へのウエハー輸送に活用されています。これは数年前に始まり、2019年度には最大70,000箱、最大140,000個の発泡プラスチックなどの大幅な節約につながりました。この再利用可能な包材は、サプライヤーの協力のもと、拠点を超えたインフィニオンの従業員によって開発されました。
  • レーゲンスブルク (ドイツ) の拠点では、2016年3月より、使用済みの段ボールを外部のサービス プロバイダーに配送し、再利用する取り組みを始めました。
  • レーゲンスブルク工場のガルバニック汚泥からの貴金属 (パラジウムと金) の回収は、フランクフルトのドイツ アイデア イノベーション マネジメント研究所 (Deutsches Institut für Ideen- und Innovationsmanagement) のアイデア マネジメント センターによる「2016年ベスト サステナビリティ アイデア」コンテストで第3位に選ばれました。

これらは、長年にわたる廃棄物管理の取り組みの成果の一例です。

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