インフィニオン、レゾナックとの提携関係の拡大とSiC材料の供給に関する新たな複数年契約を発表

ビジネス&財務プレス

12/01/2023

2023年1月12日、ミュンヘン (ドイツ)、東京(日本)

 

インフィニオンテクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、炭化ケイ素 (SiC) のサプライヤーとの提携関係を拡大します。インフィニオンは、株式会社レゾナック (旧・昭和電工株式会社、代表:代表取締役社長 髙橋 秀仁、本社:東京都港区)と新たな複数年の供給・協力契約を締結し、2021年に締結した供給契約を補完・拡大します。この新しい一連の契約は、SiC材料に関する長期的なパートナーシップを深めるものです。この契約では、レゾナックはインフィニオンにSiC半導体の製造に必要なSiC材料を供給し、今後10年間の需要予測のうち二桁のシェアをカバーすることになります。レゾナックは、初期段階では6インチ径のSiC材料を供給し、契約の途中からは8インチ径への移行もサポートします。なお、本提携の一環として、インフィニオンはレゾナックにSiC材料技術に関する知的財産を提供します。インフィニオンとレゾナックの提携は、サプライチェーンの安定に貢献し、新しい半導体材料であるSiCの急速な成長を支えていきます。

 

インフィニオンの最高購買責任者(CPO)であるアンジェリーク ヴァン デル ブルグ (Angelique van der Burg) は「SiCの需要が急速に拡大するなか、インフィニオンは製造能力を大幅に拡大してこの展開に備えようとしており、レゾナックとの協力関係を強化できることを光栄に思います」と述べています。

 

インフィニオンのインダストリアルパワーコントロール(IPC)事業部プレジデントのピーター バーウァー (Peter Wawer) は「再生可能エネルギーの発電・蓄電、エレクトロモビリティやインフラストラクチャといった分野でのビジネスチャンスは、今後数年にわたり非常に大きなものとなります。インフィニオンは、SiC技術と製品ポートフォリオへの投資を倍増させ、最も広範な製品ポートフォリオを顧客に提供します。レゾナックとのパートナーシップを通じて、市場をリードするポジションを一層強固にできることを大変うれしく思います」と述べています。

 

レゾナックのデバイスソリューション事業部エグゼクティブアドバイザーの石川二朗氏は「レゾナックは、今後増加するSiCの需要に対応すべく、パワー半導体のグローバルリーダーであるインフィニオンと提携することを嬉しく思っています。我々は、ベストインクラスのSiC材料を継続的に改良し、次世代の8インチウエハー技術を開発します。インフィニオンはそのための優れたパートナーであると評価しています」と述べています。

 

インフィニオンは、2030年までに30%の市場シェアを達成するためにSiCの製造能力を拡大しています。2027年までにSiC製造能力を現在の10倍に拡大しようとしており、マレーシアのクリムの新工場は2024年に生産を開始する予定です。現在すでに、インフィニオンは全世界で3,600社以上の顧客にSiC半導体を供給しています。

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約56,200人の従業員を擁し、2022年会計度 (2021年10月~2022年9月) の売上高は約142億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

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Dr. Peter Wawer

Dr. Peter Wawer

Peter Wawer, President of Infineon’s Industrial Power Control division

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Angelique van der Burg

Angelique van der Burg

Angelique van der Burg, Chief Procurement Officer at Infineon

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