2024会計年度第3四半期の売上高と利益は微増

四半期報告書

08/08/2024

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    • 2024会計年度第3四半期:売上高は37億200万ユーロ、事業部合計利益は7億3,400万ユーロ、事業部合計利益率は19.8%
    • 2024会計年度第4四半期見通し:平均為替レートを1ユーロ=1.10ドルとする想定に基づき、売上高は約40億ユーロと予想。この売上高に基づく事業部合計利益率は約20%と予想
    • 2024会計年度通期見通し:これまでの3四半期の業績および第4四半期業績見通しに基づき、売上高は約150億ユーロ、事業部合計利益率は約20%と予想。調整後粗利益率は40%台前半の見込み。投資は約28億ユーロを計画。大規模フロントエンド施設への投資およびGaNシステムズ社の買収を考慮した調整後フリーキャッシュフローは約15億ユーロ、報告フリーキャッシュフローはマイナス2億ユーロ程度と予想

     

    2024年8月5日、ノイビーベルク (ドイツ)

     

    インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、2024会計年度第3四半期 (至2024年6月30日) の業績を発表しました。

     

    インフィニオンの最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck) は「依然として厳しい市場環境が続く中、インフィニオンの業績は底堅く推移しています。当社のターゲット市場の回復ペースは緩慢です。景気の勢いは弱い状態が続いており、多くの分野で在庫水準が最終需要を上回る状況となっています。現在の需要サイクルの管理に加え、当社は構造改善プログラム『ステップアップ』を通じてさらなる競争力強化にも取り組んでいます」と述べています。

     

    2024 会計年度第3四半期グループ業績

    2024会計年度第3四半期の インフィニオングループの売上高は若干改善し、前四半期の36億3,200万ユーロから2%増の37億200万ユーロとなりました。この売上増の主な要因は、オートモーティブ (ATV) 事業部およびパワー&センサー システムズ (PSS) 事業部でした。グリーン インダストリアル パワー (GIP) 事業部およびコネクテッド セキュア システムズ (CSS) 事業部の売上高は前四半期比でほぼ横ばいでした。

    第3四半期の 粗利益率は前四半期の38.6%から40.2%に増加しました。 調整後粗利益率は前四半期の41.1%から42.2%に増加しました。

     

    事業部合計利益は前四半期の7億700万ユーロから7億3,400万ユーロに改善しました。 事業部合計利益率は前四半期の19.5%から19.8%に増加しました。

     

    非事業部損益は前四半期の2億1,100万ユーロの純損失に対し2億1,500万ユーロの純損失となりました。第3四半期の非事業部損益の内訳は売上原価7,100万ユーロ、研究開発費1,500万ユーロ、販売および一般管理費5,400万ユーロです。これらの他、その他の純営業費用7,500万ユーロも含まれていますが、その多くは構造改善プログラム「ステップアップ」に関連して現在限定的にしか使用できないか、まったく使用できないレーゲンスブルク工場の設備および機械に関する評価減に対応するものです。

     

    第3四半期の 営業利益は改善し、前四半期の4億9,600万ユーロから5億1,900万ユーロに増加しました。

     

    財務収支は前四半期の1,200万ユーロの純損失に対し3,000万ユーロの純損失となりました。

     

    法人所得税費用は前四半期の9,300万ユーロに対し8,800万ユーロとなりました。

     

    継続事業からの利益は前四半期の3億9,400万ユーロから4億400万ユーロに増加しました。 非継続事業からの損益は前四半期の0百万ユーロに対し100万ユーロの損失でした。 純利益は前四半期の3億9,400万ユーロから4億300万ユーロに増加しました。

     

    継続事業からの1株当たり利益 (基本的) は若干改善し、前四半期の0.30ユーロから0.31ユーロに増加しました。 希薄化後の継続事業からの1株当たり利益は前四半期と変わらず0.30ユーロでした。 調整後1株当たり利益 [1] (希薄化後) は若干増加し、前四半期の0.42ユーロに対し0.43ユーロとなりました。

     

    当社が有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として定義する 投資額は、前四半期の6億4,300万ユーロから7億ユーロに増加しました。 減価償却費および償却費は前四半期の4億6,700万ユーロに対し4億7,000万ユーロとなりました。

     

    フリーキャッシュフロー [2] は前四半期の8,200万ユーロから3億9,300万ユーロに改善しました。

     

    2024会計年度第3四半期末 (2024年6月30日) 現在の グロスキャッシュポジションは、前四半期末 (2024年3月31日) 現在の25億8,300万ユーロに対し23億4,500万ユーロでした。第3四半期末現在の 金融負債は前四半期末現在の59億4,100万ユーロから53億8,600万ユーロに減少しました。資本市場負債3億5,000万ドルが第3四半期に返済されました。 ネットキャッシュポジションは、前四半期末現在の純金融負債33億5,800万ユーロから3億1,700万ユーロ改善して純金融負債30億4,100万ユーロとなりました。

     

    2024会計年度 第3四半期事業部別業績

    2024会計年度第3四半期の オートモーティブ事業部売上高は前四半期の20億7,800万ユーロから21億1,200万ユーロに増加しました。この2%の増加は、E/Eアーキテクチャーを含むソフトウェア デファインド ビークル分野での需要の増加が、特にマイクロコントローラーの売上増をもたらしたことによるものでした。 事業部利益は前四半期の5億1,200万ユーロから5億3,700万ユーロに改善しました。 事業部利益率は前四半期の24.6%から25.4%に増加しました。

     

    第3四半期の グリーン インダストリアル パワー事業部売上高は4億7,500万ユーロで、前四半期の4億6,900万ユーロからほぼ横ばいとなりました。電動バスおよびトラック、電車、家電分野の需要は若干増加し、自動化および産業用ドライブならびに空調システム分野の需要は幾分減少しました。 事業部利益は前四半期の8,900万ユーロに対し8,800万ユーロでした。 事業部利益率は前四半期の19.0%に対し18.5%でした。

     

    第3四半期の パワー&センサー システムズ事業部売上高は、前四半期の7億1,300万ユーロから5%増加して7億4,900万ユーロとなりました。この売上増は、サーバーおよびデータセンター分野のコンポーネントのほかに、USBコントローラーやシリコンマイクロフォンに対する需要が増加したことによるものでした。 事業部利益は前四半期の6,400万ユーロから7,000万ユーロに増加しました。 事業部利益率は前四半期の9.0%から9.3%に若干改善しました。

     

    第3四半期の コネクテッド セキュア システムズ事業部売上高は3億6,600万ユーロで、前四半期の3億7,100万ユーロからほぼ横ばいとなりました。Wi-Fi分野の需要は若干減少し、その他のアプリケーション分野の需要は前四半期比で概ね横ばいでした。 事業部利益は前四半期と変わらず4,200万ユーロでした。 事業部利益率は若干改善し、前四半期の11.3%から11.5%に増加しました。

     

    2024 会計年度第4四半期見通し

    平均為替レートを1ユーロ=1.10ドルとする想定に基づき、当社は2024会計年度第4四半期の 売上高を約40億ユーロと予想しています。4つの事業部すべての売上高が第3四半期比で増加すると予想しています。パワー&センサー システムズ事業部およびコネクテッド セキュア システムズ事業部の成長率はグループの予想成長率を大幅に上回る見通しです。オートモーティブ事業部およびグリーン インダストリアル パワー事業部の成長率はグループ平均を下回る見通しです。 事業部合計利益率は約20%と予想しています。

     

    2024 会計年度通期見通し

    これまでの3四半期の業績および第4四半期業績見通しに基づき、2024会計年度通期の 売上高は約150億ユーロになると予想しています。オートモーティブ事業部の売上高成長率は約3%と見込んでいます。グリーン インダストリアル パワー事業部の売上高は10%台前半の減少を予想しています。パワー&センサー システムズ事業部の売上高は前会計年度比で10%台後半の減少、コネクテッド セキュア システムズ事業部の売上高は20%台半ばの減少を予想しています。

     

    2024会計年度のグループの予想売上高150億ユーロが達成された場合、 調整後粗利益率は40%台前半、 事業部合計利益率は約20%になると引き続き予想しています。

     

    2024会計年度通期では、有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として当社が定義する 投資額は約28億ユーロに達すると予想しています。この投資では、クリム (マレーシア) の工場の化合物半導体製造モジュールおよびドレスデン (ドイツ) のアナログ / ミックスド シグナル コンポーネント製造モジュールに注力します。

     

    減価償却費および償却費は約19億ユーロと予想しています。このうち約4億ユーロは、主としてサイプレス社の買収に伴う配分取得原価の償却によるものです。大規模フロントエンド施設への投資およびGaNシステムズ社の買収を考慮した 調整後フリーキャッシュフローは、約15億ユーロ (2024会計年度の予想売上高の約10%に相当) と予想しています。報告フリーキャッシュフローはマイナス2億ユーロ程度を見込んでいます。GaNシステムズ社の買収対価の支払額を考慮しない場合の報告フリーキャッシュフローは、おそらく6億ユーロ程度のプラスになります。使用資本利益率 (RoCE) は約9%になると予想しています。

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    第3四半期投資家向けプレゼンテーション資料(英語のみ)は以下よりご覧いただけます。

    https://www.infineon.com/cms/en/about-infineon/investor/reports-and-presentations/

  • [1] Adjusted profit/loss for the period and adjusted earnings per share (diluted) should not be seen as a replacement or as superior performance indicators, but rather as additional information to profit/loss for the period and earnings per share (diluted) determined in accordance with IFRS. The detailed calculation of adjusted earnings per share is presented on page 9.

    [2] For definitions and the calculation of Free Cash Flow and of the gross and net cash positions, see page 12.

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Jochen Hanebeck

Jochen Hanebeck

Jochen Hanebeck, CEO Infineon Technologies AG

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