インフィニオン、48 V向けおよび将来の400 V/800 V AIデータセンター アーキテクチャ向け電力パス保護ポートフォリオを拡充

マーケットニュース

15/10/2025

2025年10月9日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、48 VスマートeFuseファミリーと、AIデータセンターの400 V/800 V電源アーキテクチャ向けホットスワップ コントローラーのリファレンス ボードを発表しました。開発者はこれにより、エネルギー フローを保護および監視するための信頼性が高く、堅牢でスケーラブルなソリューションを設計できるようになります。

 

インフィニオンは、この電源保護ポートフォリオの拡張により、現在の48 Vから将来の±400 Vおよび800 Vまでの大電力AIサーバー エコシステムに向けて厳しくなる、電力パス保護ソリューションへの要件をサポートします。スマートeFuseとホットスワップ コントローラー テクノロジーは、高性能コンピューティング環境での監視を可能にし、中断を減らすとともに、総所有コスト (TCO) を最小限に抑えるためにさらに重要になる、サーバーの稼働時間を最大化するために不可欠です。

 

インフィニオンのシニア バイス プレジデント兼パワーシステムICビジネス ライン責任者であるマグダレーネ ベーベル (Magdalene Boebel) は「AIデータセンターの高い信頼性、可用性、密度、設計のシンプルさを確保するためには、eFuseやホットスワップ コントローラー機能などの高度な電源保護ソリューションが不可欠です。なぜなら、ダウンタイムが収益、お客様満足度、運用効率に直接影響するからです。システム設計者は、インフィニオンの電源保護ソリューションの包括的なポートフォリオにより、最高レベルで保護された次世代AIデータセンターを確信を持って開発し、サーバーの稼働時間を最大化し、最適なパフォーマンスを確保できるようになります」と述べています。

 

48 Vに最適化されたスマートeFuse ICファミリーのご紹介

インフィニオンのeFuse ICであるXDP730、XDP720、XDP721/22は、現在のAIデータセンターへの48 V電力供給システムに重要なコンポーネントです。eFuseは、過電流やその他の電源関連の障害から保護し、グリッドからコアへの信頼性が高く効率的な電力フローを確保するように設計されています。これらは、デジタル保護コントローラー、OptiMOS™ FET、ゲートドライバー、電流センサーといった幅広い製品を統合したものです。eFuseは、システムの電源がまだ投入されて動作していてもIT機器や電源機器をDCバスに接続または切断できるようにする、ホットスワップ機能を可能にします。これらは過電流や短絡の発生に極めて高速で反応して機器を保護し、電圧、電流、エネルギー、電力、障害、異常などのテレメトリ データをリアルタイムで提供します。

 

400 Vおよび800 V用ホットスワップ コントローラーのリファレンス デザイン

400 Vおよび800 Vの高電圧システムは大きなエネルギーを必要とするため、ホットスワップはより困難になります。そのためインフィニオンは、将来の400 V/800 Vラック アーキテクチャに最適化したREF_XDP701_4800ホットスワップ コントローラーリファレンス デザインを発表しました。このリファレンス デザインは、将来のAIデータセンター電力供給システムの重要な安全コンポーネントとなる、市場およびアプリケーションで実証済みのXDP™ホットスワップ コントローラーを基にしています。定格1200 VのCoolSiC™ JFET™は、高電圧DCバスでの動作に適したあらゆる高電圧電源テクノロジーの中で、ホットスワップ デバイスとして動作するのに最適なRDSon*A性能指数と堅牢性を組み合わせています。

 

デジタル ホットスワップ コントローラーは、インフィニオンの1200 V SiC JFETテクノロジーと組み合わせてデバイスをリニア モードで制御できるため、過電圧発生時でも電源システムは損傷や劣化することなく安全かつ確実に稼働します。インフィニオンのホットスワップ コントローラーは、簡素化された設計と部品点数の削減によりAIデータセンターへの電力供給を効率化し、AIデータセンターのダウンタイムを短縮します。インフィニオンのホットスワップ コントローラーの新しいリファレンス ボードにより、設計者はデバイスのSOA (安全動作領域) に基づいて突入電流を制御するのに最適な、公称熱設計電力 (TDP) が12 kWになる軌道をプログラムできます。

 

インフィニオンの電源および保護ソリューションは、サーバーの稼働時間を最大化し、電源関連の障害リスクを軽減してAIデータセンター事業者がサービス稼働時間を最大化し、運用コストを低減し、より持続可能なAIエコシステムでの機器の寿命を延ばすために役立ちます。インフィニオンは強力なパートナーシップ ネットワークによって主要なお客様と緊密に連携し、これらのソリューションを開発・導入してAIデータセンター固有のニーズを確実に満たします。

 

供給状況について

スマートeFuse IC (XDP730、XDP720、XDP721、XDP722) のサンプルは現在供給中です。詳細についてはこちらをご覧ください。

REF_XDP701_4800のサンプルも現在供給中です。詳細についてはこちらをご覧ください。

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約58,060人の従業員を擁し (2024年9月末時点)、2024会計年度 (2023年10月~2024年9月) の売上高は約150億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

ウエブサイトhttps://www.infineon.com/ Follow us: Facebook - LinkedIn

Press Photos

Infineon has launched the REF_XDP701_4800 hot-swap controller reference design optimized for future 400 V / 800 V rack architectures.

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Infineon eFuses are designed to protect against overcurrent and other power-related faults ensuring a reliable and efficient power flow.

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Information Number : INFPSS202510-002

Yufuko Toyoda

Media Relations, Japan