インフィニオン、REEオートモーティブと提携し、持続可能なモビリティを促進

ビジネス&財務プレス

05/12/2022

2022年11月8日、ミュンヘン (ドイツ)

破壊的なテクノロジーがモビリティの変革を推進します。車載用半導体およびパワー半導体のマーケットリーダーであるインフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、REEオートモーティブ社 (NASDAQ: REE) と協業し、グリーンでスマートなモビリティを推進します。REE社は、ロボットタクシーや商用バンから電動シャトルバスまで、さまざまなタイプの電気自動車の基盤となるREEモジュール式EVプラットフォームを開発しています。

 

 REEcorner™テクノロジーは、自動車の重要なコンポーネントをシャーシとホイールの間に配置されたコンパクトなモジュールに収め、REE社の完全にフラットなEVプラットフォームの構築を実現するものです。REE社の主力製品であるP7 EVプラットフォームは、4つのREEcorner™とREE社のバイワイヤ (x-by-wire) テクノロジーをベースにしています。超モジュラー型のP7 EVプラットフォームは、同サイズの内燃機関(ICE)搭載車や電気自動車のなかで最も広い車内スペースを乗員、積み荷、バッテリーに提供できます。自動車メーカー、物流企業、新テクノロジー企業は、REE社の設計とテクノロジーによって、ニーズに合わせた車両を自由に作ることができるようになります。

 

 インフィニオンのオートモーティブ部門プレジデントであるピーター シーファー (Peter Schiefer) は「インフィニオンは、モビリティの変革のパイオニアとして重要な役割を果たしています。REEcorner™テクノロジーは、当社の高品質な半導体技術とシステム専門知識における幅広さと柔軟性を実証するものです。革新的なモジュール式EVプラットフォーム設計は、既存および新興のいずれの業界プレーヤーにも、エレクトロモビリティを加速させるための新たな選択肢を提供します」と述べています。

 

 REE社の共同創業者兼CEOであるダニエル バレル (Daniel Barel) は「REE社は、現在および将来の用途に向けて、電気自動車や自動運転車の設計に最大の自由度を提供します。REEプラットフォームの電気自動車は、総所有コストの大幅な削減、バイワイヤ ステアリングとドライブによる操縦性と安全性の向上、運用効率など、顧客に大きなメリットを提供します」と述べています。

 

 安全性とサイバーセキュリティを向上させ、特にドライブバイワイヤーのフェイルオペレーション要件に対応するため、REE社のプラットフォームには11個ものAURIX™マイクロコントローラー (TC3xx) が使用されています。各コーナーモジュールに2つずつ搭載され、ステアリングやブレーキといった本来の駆動機能をすべて作動させます。さらに2つのマイクロコントローラーがセンター モジュールに配置され、ドメイン コントローラーとしてデータの収集と制御、4つのコーナー モジュールの同期を行います。もう一つのAURIX™が別のECUで車両のシャーシ管理を行います。このプラットフォームには、MOSFET、電源IC (DCDC)、磁気センサーなど、ほかにもインフィニオンの車載コンポーネントが多数搭載されています。

 

 インフィニオンは車載用半導体のマーケットリーダーであり、最も幅広い車載用半導体製品ポートフォリオとシステムレベルのコンピタンスを兼ね備えています。提供する製品は、センサー、マイクロコントローラー、特定用途向け高性能メモリーから、シリコンおよび炭化ケイ素 (SiC)  ベースのパワー半導体、さらには人間とマシンの間のインタラクションやコネクティビティ用コンポーネントまで、多岐にわたります。

 

 インフィニオンは、グリーン モビリティに向けた自動車産業の変革の中核を担い、既存の自動車メーカーやサプライヤー、新興自動車メーカーと協力しています。インフィニオンのモビリティに関する情報は www.infineon.com/mobilityをご覧ください。

 

 エレクトロモビリティは、メーカーに課せられた排ガス規制や消費者の環境意識に後押しされ、力強い成長を遂げています。アナリストの予測では、2027年には完全にまたは部分的に電気化されたドライブトレインを持つ自動車が、生産される自動車の50%以上を占めるようになるとされています。すでに2021年には、生産されるBEV (バッテリー電気自動車) とPHEV (プラグインハイブリッド電気自動車) の約半数が、電気ドライブトレインの「心臓部」であるインバーターにインフィニオンの半導体を搭載しています。さらに、インフィニオンのAURIX™マイクロコントローラーは、エレクトロモビリティ、先進運転支援システム (ADAS) および自動運転、自動車の電気・電子 (E/E) アーキテクチャー、手頃な価格の人工知能 (AI) アプリケーションといったトレンドを促進しています。

 

REE オートモーティブについて

REEオートモーティブ (Nasdaq: REE) は、自社のモジュール式プラットフォームによってあらゆるサイズや形状の電気自動車を製造することを可能にする自動車テクノロジー企業です。REE社が提供する車両は、設計の自由度が高く、車両の重要部品 (ステアリング、ブレーキ、サスペンション、パワートレイン、制御) をシャーシとホイールの間に配置された単一のコンパクトなモジュールに収めた革新的なREEcorner™を搭載しており、乗員、積み荷、バッテリーをより広く搭載できる業界で最もフラットな電気自動車プラットフォームの構築を可能にしています。将来性を備えたREEプラットフォームは、自動運転、低保有コスト、また、電動化を検討しているフリートの市場投入までの時間の大幅な短縮を実現します。詳細については、 https://ree.auto/をご覧ください。

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約56,200人の従業員を擁し、2022年会計度 (2021年10月~2022年9月) の売上高は約142億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード:IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード:IFNNY) に上場しています。

Press Photos

Infineon REE Automotive 01

Infineon REE Automotive 01

To increase safety and cyber security– especially with regard to fail-operational drive-by-wire requirements – the REE platform uses as many as 11 AURIX™ microcontrollers.

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Infineon REE Automotive 02

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To accelerate green and smart mobility, Infineon Technologies AG is collaborating with REE Automotive Ltd.

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Information Number : INFXX202211-020j