ドイツの若年層はeモビリティを支持:年齢が上がるにつれ受容率が低下、ドライバーは電気自動車に「グリーン」な電力を選択

2019/01/07 | ビジネス&フィナンシャルプレス

2018年12月27日、ミュンヘン(ドイツ) 

ドイツではドライバーの3分の2が電気自動車の購入に強い関心を示しています。この度、インフィニオン テクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)が委託し、Statista社が実施した調査によると、若年層のドライバーが電気自動車をより積極的に受容する姿勢を示し、eモビリティを推進する中心的な存在になっています。18〜39歳の年齢層では、eモビリティに対する受容率が約80%に達しています。一方、60~69歳の年齢層では、eモビリティに対して肯定的な評価を示しているのは約50%です。また、電気自動車の購入に対する意欲は、収入が増すにつれて高まる傾向を見せ、月間世帯収入が4,000ユーロ以上の回答者のうち74%が最も強い意欲を示しています。 

同調査の回答者は、特にeモビリティの「グリーン」な電力に期待感を示し、その約60%が重要が27%、非常に重要が30%と合わせてその約60%に達しています。ここでも年齢層によって評価が著しく分かれ、回答者が若くなるにつれて再生可能エネルギーを無公害車の供給電力として重視していることが顕著になっています。 

インフィニオンのインダストリアルパワーコントロール事業部プレジデントであるピーター バーウァー(Peter Wawer)は、次のように述べています。「すでに現在、すべての乗客輸送を再生可能エネルギーだけで実現させることが可能になっています。ドイツでは、2017年に547テラワット時(TWh)の電力量が発電され、そのうちの143 TWhが太陽光と風力によるものです。これは、約4,770万台の電気自動車に給電できる電力量に等しく、現在ドイツで登録されている4,650万台の自動車には十分なものです*。内燃機関から電気モーターへ移行するための最大の課題は、充電インフラを整備し、既存の電力グリッドをアップグレードすることです。ドイツのこれらのインフラは、eモビリティに求められる高い性能を発揮するためには、まだ十分ではありません。特に、より多くの再生可能エネルギーを同一の電力グリッドで供給することを考慮するならば、まだ不十分と言えます。」 

*年間平均15,000 kmを走行し、100 kmあたり20 kWhの電力量を必要とする場合。出展:ドイツ連邦自動車庁(Kraftfahrt-Bundesamt)、フラウンホーファー研究機構『ドイツにおける発電』 

ドイツのドライバーは、「クリーン」なeモビリティには余分なコストを支払っても構わないと考えています。100 kmあたり4ユーロの電気代が掛かると仮定した場合、調査対象者の62%が再生可能エネルギーによる電力ならばより多くのコストを支払う意思があると回答しています。さらに15%は、原子力発電所や石炭発電所で発電されたものでないならば、100 kmあたり6ユーロ以上を支払っても構わないと回答しています。 

「自宅裏には御免」

調査対象者の大多数は、再生可能エネルギーからの電力は条件が特に優れた場所で発電されるべきであると考えています。これには、たとえば北海の洋上風力発電所などが該当します。しかし、自宅から5キロメートル以内に大規模な鉄塔が立てられることを受容を示しているのは21%にとどまっています。ドイツのドライバーは、再生可能エネルギーによる発電は環境への影響が最も少ないものと考えています。そのうち、ソーラーパークに対する受容度が最も高く、次にウインドパーク、水力発電所、バイオマス発電所と続いています。 

ソーラーパークに対する高い受容度は、電気自動車を選択肢として検討している調査対象者の場合、より顕著になっています。その74%は、自宅から5キロメートル圏内にソーラーパークが建設されても構わないと回答しています(全体平均67%)。一方、電気自動車を使用する意思がないと回答した調査対象者の18%は、あらゆるエネルギー発電所が近隣に建設されることに拒否感を示しています。対照的に、電気自動車を選択肢として検討している調査対象者のうち、わずか7%が同様の拒否感を示しています。また、原子力発電所と露天炭鉱に対する肯定的な評価は、それぞれ7%と5%にとどまり、受容度として明らかに距離が開いています。 

充電:できれば自宅で、外出先ならば 30 分以内で

電気自動車の「燃料補給」に関しては、自宅で充電可能なことが明確な優先事項として見られます。逆に、職場で充電できることを望む人は圧倒的に少なく、ショッピングセンター、ガソリンスタンド、公共の駐車場での充電に関しても、ほぼ同様の回答結果になっています。また、外出先では30分以内に充電できることが明確な区切りになっており、回答者の70%は、それ以上に長い充電時間に対して否定的な意思を示しています。これは、複数の事業者が急速充電できるインフラを市街地と高速道路の両方に設置する理由の一つにもなっています。炭化ケイ素といった半導体用の新しい材料によって実現しているこれらのインフラは、適切なバッテリーを使用することで、電気自動車を350 kWの電力で数分以内に充電することが可能です。 

自宅での充電が好まれる理由の一つとして、充電時間が長くても就寝中などに「ついでに」できることが挙げられます。しかし、外出先でバッテリーを充電する場合、ほとんどの人は、その時間を持て余してしまい、半数以上の人は、最寄りの充電スタンドがどこにあるのかもわからないというのが現状と言えます。 

総括:より深く学ぶ 電気自動車の充電または、 エレクトロモビリティについて知っておくべきことは、インフィニオンのDiscoveriesをご覧ください。 

調査期間:ドイツのドライバー1,690人を対象に2018年11月末にオンライン調査を実施しました。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2018会計年度(9月決算)の売上高は76億ユーロ、従業員は世界全体で4万100人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp 

本社サイト: http://www.infineon.com (英語)

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  • Dr. Peter Wawer, Division President Industrial Power Control at Infineon Technologies AG: “Already today, all passenger transport could be powered exclusively by renewable energies.”
    Dr. Peter Wawer, Division President Industrial Power Control at Infineon Technologies AG: “Already today, all passenger transport could be powered exclusively by renewable energies.”
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  • Two-thirds of all German motorists can imagine buying an electric car. This was the result of a representative survey conducted by Statista on behalf of Infineon Technologies AG. Younger drivers are more open to e-cars, and are now boosting e-mobility: In the age group between 18 and 39 years, the approval rate for e-mobility is almost 80 percent.
    Two-thirds of all German motorists can imagine buying an electric car. This was the result of a representative survey conducted by Statista on behalf of Infineon Technologies AG. Younger drivers are more open to e-cars, and are now boosting e-mobility: In the age group between 18 and 39 years, the approval rate for e-mobility is almost 80 percent.
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