インフィニオンがISSCC 2006でメモリチップのイノベーションに関する論文を発表

2006/02/06 | テクノロジー メディア

独インフィニオンテクノロジーズは、サンフランシスコで開催中のISSCC 2006(IEEE International Solid-State Circuits Conference)において、 コンピュータやグラフィックス・アプリケーション用CMOSメモリのイノベーションに関する論文を3件発表します。これらの論文では、インフィニオンの先進的なチップ設計ノウハウを紹介するとともに、現 行のICや近く市場投入が予定されているICを取り上げます。さらにインフィニオンは、チップ間アプリケーションの高速インターフェイスに必要とされる諸条件や実装方法について論じ合うフォーラムにも参加します。

グラフィックスDRAMに関する論文では、インフィニオンの研究員が、マルチメディア・アプリケーションを効率処理できるように設計された量産型チップについて、さ らに高いレベルでパフォーマンスさせるための方法を報告します。第2番目の論文では、コンピュータやサーバ用の高密度・高速メモリ・モジュールを構築するために、標準型DRAMと併用されるAMB( Advanced Memory Buffer)について報告します。
第3番目の論文では、革新的なクロック供給スキームを実現することができ、AMBチップを搭載した未来型のメモリ・モジュールにも対応する高性能トランシーバ・アーキテクチャについて報告します。

先進的グラフィックスDRAM

デスクトップやモバイル・コンピュータでマルチメディア・アプリケーションを処理するためには、グラフィックスカード上のメモリチップにもより高い性能が要求されます。2月7日(火)午 前9時からのセッション8.2では、インフィニオンの研究員が「ノイズ低減技術を採用した2Gb/s/pin 512MbグラフィックスDRAM」というテーマでプレゼンテーションを行います。こ のプレゼンテーションでは、先進的なノイズ低減技術を通じて高速データ転送を実現し、入出力動作と内部信号伝達の改善により、最大動作速度2Gbpsを実現する8バンクの512Mb DRAMについて、発 表が行われます。このGDRAMは、従来から幅広く利用されているメモリ・インターフェイスやDRAMプロセス技術をそのまま使いながらも、過去に発表された同類のデバイスを25%上回る性能を発揮します。

高速メモリ・モジュール向け新技術

究極のメモリ密度と高性能が要求されるコンピュータ・サーバは、DRAM業界にとって重要かつハードルの高い市場です。そのため、最大36個のDRAMチップをつなぎ、A MBを介してホストプロセッサと通信することができるFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)が開発されました。モジュール上のDRAMは標準のDDR方式でAMBとインターフェイスをとり、A MBチップはディファレンシャル・ポイント・ツー・ポイント・シグナリングと呼ばれる方式でホストプロセッサや隣接するFB-DIMMとデータの送受信を行います。

2月7日(火)午後4時15分からのセッション18.6「4.8Gb/s Fully Buffered DIMMシリアル・リンクのデータ回復とリタイミング」では、イ ンフィニオンの研究員がCMOS AMBチップ(シリアル・リンク×24、コア・プロセシング・ユニット×1、DDRインターフェイス×1で構成)のシリアル・リ ンクでのデータリカバリとリタイミングの詳細について論じます。AMBチップは800MbpsのDDR2データ転送をサポートするため、リンクは最高4.8Gbpsで動作します。ここで取り上げるAMBチップは、 実験ではBER(ビット誤り率)10-12で入力感度50mVppを示し、要求される数値(BER 10-12で170mVpp)を上回っています。

2月6日(月)午後3時45分からのセッション4.5「90nm CMOSを使った100mW 9.6Gb/sトランシーバによる次世代メモリ・インターフェイス」では、イ ンフィニオンの研究員がAMBチップ搭載FB-DIMMの次世代に向け、現在開発している新しいアーキテクチャについて論じます。ここで取り上げるトランシーバは先進的なクロック・アーキテクチャを実装し、F B-DIMMの個々のデータレシーバに電力効率よくクロック供給を行うことができます。

FB-DIMM技術についてより詳細な情報を提供するために、インフィニオンは2月9日(木)午前10時から半導体設計フォーラムの高速インターコネクト関連セッションF5「 高速インターフェイスからメモリ・アプリケーションへの進化」でプレゼンテーションを行います。

インフィニオンのメモリ製品ポートフォリオに関する情報は、 http://www.infineon.com/memoryをご覧下さい。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com
日本サイト: http://www.infineon.com/jp 

Information Number

INFMP200602.033