インフィニオンが業界初のVDSL2標準完全準拠チップセットを発表

2005/05/27 | テクノロジー メディア

通信ICの先導サプライヤである独インフィニオンテクノロジーズは本日、DSL用ICポートフォリオをさらに強化する製品として、局舎用および加入者宅内装置用VDSL2ソリューション「VINAX」を 発表しました。「VINAX」は、VDSL2標準G.993.2に完全準拠した業界初のチップセットであり、ADSL2+に下方互換性を持つ製品です。VDSL2標準G.993.2は、こ の発表に先立って国際電気通信連合(ITU)によって承認されました。VDSL2は、多チャンネルHDTV、オンラインゲーム、ビデオ・オン・デマンド、VoIP、高速インターネットアクセスなど、音声、映像、デ ータを統合したトリプルプレイサービスを実現する鍵となる技術です。「VINAX」は、VDSL2の30MHzまでの全周波数スペクトラムを利用することにより、350メートル(1150フィート)の 距離で銅線を介した対称100Mbpsのデータレートを提供します。最大到達距離性能は、従来のVDSLソリューションの2倍に延長されます。「VINAX」の柔軟なVDSL2/ADSL2+アーキテクチャは、シ ステムメーカーが単一のハードウェアプラットフォームによってブロードバンドアクセスに対する全世界の市場要求をカバーすることを可能にします。これによって、ト リプルプレイサービスのグローバルな大量配備が推進されます。

インフィニオンのクリスティアン・ヴォルフ(通信事業グループ・バイスプレジデント兼有線アクセス事業ユニット・ゼネラルマネージャ)は、「 ITU標準に完全準拠した業界初のVDSL2チップセットを市場投入することを大変誇りに思います。標準への完全準拠は相互運用性の前提条件であり、従って、大量配備実現の鍵となる要素です。2 004年だけで600万ポート以上を出荷したインフィニオンのADSL2+技術能力を活用することにより、VINAXは、V DSL2の円滑な配備に必要な非常に高いレベルのADSL2+下方互換性と相互運用性を確保しています。VINAXは、エンドユーザが家庭でADSL/2/2+モデムを使用している間に、通 信事業者が局舎やストリートキャビネットのラインカードを徐々にVDSL2に変更することにより、DSL網をシームレスにアップグレードすることを可能にします」と、述べました。

新しいVDSL2標準は、市場での大量配備を成功させる前提条件となる3つの特性を組み合わせています。第1にADSLのような長い伝送距離性能、第2に短距離での超高速データレート、第 3にデュアルレイテンシ、デュアルインターリービング、プリエンプションのような洗練された QoS(Quality-of-Service)機能です。これら3つの要素のすべてを組み合わせることによってのみ、 ストレスのないビデオ送信やキャリアグレードのVoIPなど、エンドユーザーの品質への期待に応えるトリプルプレイサービスの大規模な展開が可能となります。

DSLフォーラム役員のトム・スター氏は、「標準化されたVDSL2技術がこんなにも早く市場に登場することを非常にうれしく思います。将来のDSLビジネスにとって、それが鍵となる要素だからです。 VDSL2は、より高速のアクセスビットレート、高度化されたQoS管理、ADSLのようなロングリーチ性能の組み合わせを提供し、急 速に進化するテレコム市場に適合して通信事業者やサービスプロバイダがトリプルプレイサービス、特に、Video over DSLからより高い収益を得ることを可能にします」と、述べました。

市場調査会社インスタット/MDRの2004年11月のレポートによれば、VDSL用ICは2004年には1200万ポートが出荷され総売上高は1億1700万米ドルでしたが、2 008年までに年間7000万ポート近くが出荷され総売上高は4億4000万米ドルに達すると予測されています。

究極のDSL技術としてのVDSL2
ITU-Tによって承認された新しいVDSL2標準G.993.2は、変調にDMT(Discrete Multi-Tone)方式を使用するように規定しています。V DSL2は、ADSLのロングリーチ能力を提供するとともに、VDSLの最高データレートを対称100Mbpsへ強化します。350メートルまでの距離でこのように高いビットレートを搬送するため、周 波数スペクトラムが従来の12MHzからVDSL2では30MHzへ高められました。他方で、キャリアアクセス市場の中距離および長距離ループに対する要求に適合するため、送信出力は最大20dBmに高められ、エ コーキャンセリング技術はロングリーチ用としてADSL相当の性能を許容するように仕様化されました。ビットレートと帯域幅を最大限に効率活用するため、柔 軟なフレーミングとオンラインのリコンフィギュレーション手法(SRA=Seamless Rate Adaptation、DRR=Dynamic Rate Repartitioningなど)も 標準に含められています。
最高の速度と柔軟性を提供するVDSL2/ADSL2+ソリューション「VINAX」
インフィニオンのVDSL2チップセットは、VDSL2の全帯域幅30MHzに対応して設計され、局舎および加入者宅内装置をカバーするエンド・ツー・エ ンドな総合ソリューションを提供します。マルチチャネル対応の局舎(CO=Central Office)向けチップセット「VINAX-CO」は、2チップ構成で、COおよびリモートターミナル(RT)ア プリケーションにおいて回線容量48ポートのフルレートVDSL2ラインカードを実現します。バックプレーン側では、MII、R-MII、S-MII、SS-SMII、POSPHY-L2、U topia-L2などのインターフェイスが提供されます。これらのインターフェイスは最大限の柔軟性を提供し、内蔵のAAL5インターワーキング機能と組み合わせることにより、シ ステムベンダーや通信事業者はVDSL2/ADSL2+ラインカードを既存のイーサネット網やATM網に配備することができます。サービスの速度と範囲を向上させるため、こ のソリューションには2ポート結合メカニズムが内蔵されており、サービスプロバイダはその顧客基盤の100パーセントをカバーできます。ロングリーチ性能は、エコーキャンセレーションアルゴリズム、タ イムドメインイコライゼーション、最大20dBmの回線出力などの適用によって確保されています。あらゆるサービス形態と地域的な特定要求に対して、単一のハードウェアプラットフォームを使用しつつ、ア プリケーションソフトウェアのコンフィギュレーションの変更によって対応することが可能になります。
インフィニオンは、加入者宅内装置(CPE=Customer Premises Equipment)向けには、ITU標準に完全準拠したシングルチップ構成のVDSL2ソリューション「 VINAX-CPE」を提供します。このチップは、単純なブリッジモデム用にもアクセスゲートウェイ用にも対応します。「VINAX-CPE」とインフィニオンの無線LAN内蔵の新しいネットワークプロセッサ「 WildPass」とを組み合わせることにより、VDSL2/ADSL2+ゲートウェイの完結したリファレンスデザインが構成されます。

「VINAX-CO」はBGA/TSSOPパッケージ、「VINAX-CPE」はLBGAパッケージに収納されています。サンプル供給を本日より開始します。量産開始は2005年9月の予定です。

「VINAX」は、Broadband World Forum Asia 2005(会場:パシフィコ横浜、展示会期:5月31日~6月1日)と、SuperComm 2005 (米国シカゴ、6 月6~9日)に出展されます。

インフィニオンのVDSL製品についての情報は下記のURLをご参照ください:
www.infineon.com/vdsl2

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の子会社を拠点として活動しています。2004会計年度(9月決算)の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト:http://www.infineon.com
日本サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFCOM200505.058

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  • Leveraging the full VDSL2 frequency spectrum of up to 30 MHz, VINAX drives symmetric 100Mbit/s over copper wires at distances greater than 350 meters (1150 ft), doubling the loop reach performance of existing VDSL solutions. VINAX's flexible VDSL2/ ADSL2+ architecture allows system manufacturers to cover worldwide market requirements for broadband access with a single hardware platform, enabling global mass deployment of Triple Play services.
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