インフィニオンがCMOSシングルチップの10G Ethernetトランシーバ・ファミリを発表

2002/06/04 | テクノロジー メディア

独インフィニオンテクノロジーズは、急成長する10 Gigabit Ethernet(=10GE)市場へ向けて、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)環境およびWAN(広域ネットワーク)環 境のニーズに対応した2種類のトランシーバ「TenGiPHY-L」と「TenGiPHY-W」を発表しました。これらの「TenGiPHY」デバイスは、XAUI(アタッチメント・ユニット・インターフェイス) と10Gbpsシリアル・インターフェイスを備えた、純粋のCMOS技術による低消費電力のシングルチップ10GEトランシーバです。「TenGiPHY-L」は10GE LAN用、「TenGiPHY-W」は 10GE WAN用のPHY(物理層)デバイスとして、広く適用することができます。両トランシーバは、インフィニオンの既存の10Gbpsレーザ・ダイオード・ドライバ(LDD)および10Gbpsトランス・ イ ンピーダンス・アンプ(TIA)を補完して、10Gbps光伝送モジュールのベンダにとって便利な総合ワン・ストップ・ショップを形成します。

「TenGiPHY」は、スーパーコム 2002(ジョージア州アトランタ、6月4~6日)のインフィニオン・ブース(番号23726)に出展されます。

「TenGiPHY」トランシーバは、費用効果のすぐれた先進的な総合ソリューションを目指すインフィニオンのユニークな垂直統合を象徴する製品です。「TenGiPHY」 デバイスは、1 0GEラインカード、LANやMAN(都市圏ネットワーク)のEthernetバックボーン、ストレージ・ネットワークのインターフェイス・カード、T erabitルータなどに使用されるXEN-PAKないしXPAK仕様の光伝送モジュールをターゲットとしています。

インフィニオンのトーマス・ザイフェルト(有線通信グループ・ゼネラル・マネージャ)は、「ロングホールとアクセス・プラットフォームは、増大するトラフィックを効率的に処理するため、す でにアップグレードされました。光伝送網でエンド・ツー・エンドの効率的なデータ伝送を行う上で唯一のボトルネックとなっているのがMANです。インフィニオンは、メ トロ環境向けに最適化された戦略的な光デバイス、ロジック・デバイス、補助デバイスの総合セットを提供することを目標に、その一環として、高い先進性を持った低消費電力のTenGiPHYトランシーバ・フ ァミリを開発しました」と、語りました。

インフィニオンのアヤド・アブル・エラ(光ネットワーキング事業ユニット・製品ライン・ディレクタ)は、「標準0.13μm-CMOS技術を使って製造されるTenGiPHYは、物 理層機能と付加的なスマート機能が単一のトランシーバICにきわめてハイレベルに集積されているので、光伝送モジュールの消費電力と寸法を非常に小さく抑えることができます。マイクロコントローラ、A /Dコンバータ、D/Aコンバータと、それらの対応アルゴリズムを内蔵したTenGiPHYは、顧客企業がモジュールの製造費とフィールド・メンテナンス費を削減するための多くのオプションを提供します」と、語 りました。

「TenGiPHY」は、モジュールの光学側へシリアル10Gbpsインターフェイスを提供します。内蔵のCDR(クロックおよびデータ回復回路)とCMU(クロック乗算ユニット)は、デ ータ速度10.3125Gbpsおよび9.95328 Gbpsで動作します。内蔵の4つのシリアルXAUIが、4本の3.125 Gbpsチャネルを提供します。XAUIは、IEEE802.3ae の10GEドラフト標準で定義されたチップ相互接続用インターフェイスです。このインターフェイスは、送信プリエンファシスと8B/10Bコーディングの機能も含んでいます。さらに、マイクロコントローラ、D /Aコンバータ、A/Dコンバータがチップに集積されたため、レーザなど物理的メディアに依存するデバイスの制御や調整に使用される外部デバイスは不要になります。「TenGiPHY」デバイスの消費電力は、節 電設計により、1.3W以下に抑えられています。

「TenGiPHY」の両製品には、10GE標準のサブレイヤXGXS、PCS、PMAも組み込まれています。WAN物理層をターゲットとした「TenGiPHY-W」にはさらに、公 衆ネットワーク直結用のSTS-192c/VC-4-64c SONET/SDHフレーマも備わっています。「TenGiPHY」の両製品は同じピンアウトを持つので、純 粋なLANソリューションからWANを介した拡張接続への移行をスムーズかつ簡単に行えます。必要なのは、僅かの外部部品の変更だけです。「TenGiPHY」ファミリの将来バージョンでは、10G Fiber ChannelやSFI 4.2 SerDes-to-Framerインターフェイス標準へのサポート拡張が計画されています。

「TenGiPHY-L」と「 TenGiPHY-W」は、インフィニオンの0.13μm-CMOSプロセス技術で製造され、寸法15mm×15mm の小型BGA(ボール・グリッド・アレイ)パ ッケージに格納されています。「TenGiPHY-L」の評価用サンプルは2002年8月から出荷され、小ロット注文の単価は200米ドルです。「TenGiPHY-W」の 評価用サンプルは同9月から出荷される予定です。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

Information Number

INFCOM200206.093

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  • Infineon Announces Lowest Power 10G CMOS Ethernet Transceiver Family Offers Complete "One-Stop-Shop" for 10G Optical Module Vendors
    Infineon Announces Lowest Power 10G CMOS Ethernet Transceiver Family Offers Complete "One-Stop-Shop" for 10G Optical Module Vendors
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