インフィニオンテクノロジーズがEthernet over VDSLに関する特許を取得

2001/01/08 | テクノロジー メディア

独インフィニオンテクノロジーズは本日、同社が3COM社と共に、「DSLを介したEthernet伝送技術」に 関する特許を認可されたことを発表しました。この技術は、インフィニオンの商標では「10BaseS」と呼ばれ、MTU(Multiple Tenant Units)やMDU(Multiple Dwelling Units)などのアプリケーションに対し、VDSLモデム技術を適用して、現行の銅線アクセス技術の中で最高度の伝送速度とスループットを提供します。インフィニオンは2000年6月に、こ の技術をベースとした、「10BaseS」チップセットを発表しています。

VDSL技術はもともと、電話会社の銅線インフラを介して、CATVに対抗できる広帯域サービスを提供することを目的に開発されました。メリルリンチ社の2000年10月のレポートでは、D SL装置用半導体の市場は、2004年までの成長率が79%と予測されています。これに対し、CATVモデム用半導体の市場は、成長率29%とされています。「10BaseS」は、最 も一般的なLANプロトコルであるEthernetと、現行で最高速のDSL技術であるVDSLとを結び付けるものです。既存の銅線インフラを介し、従来の電話サービスに加えて、全 二重10Mbpsの標準Ethernetデータ伝送を提供することができます。

インフィニオンテクノロジーズのノアム・アルロイ(有線通信事業部アクセス第2部門のバイスプレシデント兼ゼネラルマネージャ)は「10BaseSチップセットは、高速で、し かもインターフェイスが単純なので、MTU(Multiple Tenant Units)やMDU(Multiple Dwelling Units)の市場に最適です。今回の特許取得は、こ の市場におけるインフィニオンの立場を強化するでしょう。当社の広帯域アクセスおよびLANスイッチICのポートフォリオに10BaseSチップセットが加わることで、包 括的なMTU/MDUソリューションを提供することが可能になります」と、語りました。

「10BaseS」チップセットは、低消費電力の直交振幅変調(QAM)を用いた、高集積度のソリューションです。下りチャネルを上りチャネルから分離し、さらに、下 りチャネルおよび上りチャネルを電話信号から分離するために、周波数分割多重化(FDM)を使用しています。標準のEthernetと異なり、高価なCat-5ケーブルを必要としません。既 存の銅線インフラを使用しながら、RMII、SMII、seven wireおよびIEEE802.3 Ethernet MIIインターフェイスとの直接的な互換性を持ち、伝送距離1.2kmを提供します。「 10BaseS」チップセットを適用することにより、設計が簡単になり、コストが低減され、製品発売時期を早めることができます。

「10BaseS」チップセットは、コントローラを内蔵し、消費電力は1.5W以下に抑えられています。標準Ethernet PHYモードに設定することにより、スイッチ、DSLAM(DSL Access Multiplexer)、NIC(Network Interface Card)などに適用できます。また、MAC(Media Access Controller)モ ードに設定することにより、加入者領域におけるEthernet PHY装置をモニタすることが可能です。


インフィニオンについて


Information Number

INFCOM200101.031e