インフィニオンがQRフライバック対応の700V CoolMOS™ P7ファミリーを開発

2017/01/17 | マーケットニュース

2017年1月17日、ミュンヘン（ドイツ）

独インフィニオン テクノロジーズは、QR（擬似共振）フライバック方式の現在および今後のトレンドに対応すべく、MOSFET製品「CoolMOS™」の新ファミリーとなる「700V CoolMOS™ P7ファミリー」を開発しました。新ファミリーは、現在使用されているスーパージャンクション技術を凌ぐ性能向上をもたらし、 スマートフォン用、タブレット用充電器 や ノートPC アダプタ などのソフトスイッチング方式で強みを発揮します。さらに、 TVアダプタ や 照明 、 オーディオ 、補助電源で高速スイッチング、高電力密度設計をサポートするとともに、フォームファクターの改良によりこれまでに無い薄型なデザインを可能にします。

新ファミリーの700V CoolMOS P7は、競合品と比較してスイッチング損失（EOSS）を27％から最大50％低減します。フライバック方式の充電器に使用した場合、最大3.9％の効率向上につながります。また、デバイス温度は最大16℃低下します。従来の650V C6と比較した場合、2.4％の効率向上とデバイス温度を12℃低減することが可能になります。

700V CoolMOS P7ファミリーはツェナーダイオードの内蔵によりESD耐性を高め、クラス2（HBM）までのESD耐性を実現しました。お客様にとってのメリットとしては、組立歩留まりの向上により生産関連の欠陥の減少につながり、最終的に製造コストが削減されるという利点があります。加えて、RDS(on)*QgとRDS(on)*EOSSが極めて低いため損失が低く抑えられます。従来のC6や競合品と比較して新ファミリーでは耐圧が50V上昇しました。

新発表の700V CoolMOS P7ファミリーは、使い勝手を考慮に入れて、VGSth 3V、かつ、±0.5Vという極めて厳しい許容誤差で開発されました。そのためデザインインがとても容易であり、かつ、より低いゲートソース電圧を使用できるため、より駆動しやすく、アイドル損失の低減につながります。とりわけ価格要求の厳しいマーケットにおいてコストパフォーマンスを高め、お客様の製品競争力向上に貢献いたします。

出荷状況について

700V CoolMOS P7ファミリーは現在、標準的な品種として、RDS(on) 360mΩ～1400mΩ品がIPAK SL、DPAK、TO-220FPのパッケージで供給しています。このスーパージャンクション技術による対応RDS(on)の範囲が、近々、他の品種によって補完されるとともに、インフィニオンの新たなパッケージを採用した品種も導入される予定です。詳細については www.infineon.com/700V-p7 をご参照ください。

 

インフィニオンについて

インフィニオン について

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2016会計年度（9 月決算）の売上高は65億ユーロ、従業員は世界全体で約3万6,300人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp  

本社サイト： http://www.infineon.com （英語）

Information Number

INFPMM201701-025

Press Photos

  • Compared to competitor parts the new 700 V CoolMOS™ P7 technology delivers reduced switching losses (EOSS) from 27 up to 50 percent. In a flyback based charger application the technology leads to up to 3.9 percent higher efficiency and a reduced device temperature by up to 16 K.
    Compared to competitor parts the new 700 V CoolMOS™ P7 technology delivers reduced switching losses (EOSS) from 27 up to 50 percent. In a flyback based charger application the technology leads to up to 3.9 percent higher efficiency and a reduced device temperature by up to 16 K.
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  • Compared to competitor parts the new 700 V CoolMOS™ P7 technology delivers reduced switching losses (EOSS) from 27 up to 50 percent. In a flyback based charger application the technology leads to up to 3.9 percent higher efficiency and a reduced device temperature by up to 16 K.
    Compared to competitor parts the new 700 V CoolMOS™ P7 technology delivers reduced switching losses (EOSS) from 27 up to 50 percent. In a flyback based charger application the technology leads to up to 3.9 percent higher efficiency and a reduced device temperature by up to 16 K.
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    Compared to competitor parts the new 700 V CoolMOS™ P7 technology delivers reduced switching losses (EOSS) from 27 up to 50 percent. In a flyback based charger application the technology leads to up to 3.9 percent higher efficiency and a reduced device temperature by up to 16 K.
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