インフィニオンがサーバ市場向けメモリのポートフォリオを拡張記憶容量2GBまでのVery-Low-Profile-DIMMを発表

メモリ製品の先進サプライヤーである独インフィニオンテクノロジーズは、サンフランシスコで開催中のインテル・デベロッパ・フォーラム（IDF）において本日、記憶容量512MB、1GB、2 GBのDDR2 Very-Low-Profile DIMM（VLP-DIMM）をサンプル供給中であると発表しました。インフィニオンのVLP-DIMMは、高さがわずか18.3mmです。通 常のサーバに使用される1U Registered DIMMより40パーセント低く、小型で大記憶容量のブレードサーバをターゲットとしています。V LP-DIMMの小型の形状によって所要スペースは半分以下になり、エアフローが改善され、ブレードサーバ内部に付加機能またはメモリモジュールを追加する余裕ができます。記 憶容量を1GB以上に高めながら小型化をはかるため、業界に先駆けて2005年2月に発表されたデュアルダイ型1Gb DDR2デバイスを使用しています。
インフィニオンのミヒャエル・ブッカーマン（メモリ製品グループ、コンピューティング事業ユニット責任者）は、「VLP-DIMMは、ブレードサーバ向けの完璧なソリューションです。当 社はVLP-DIMMの導入によってサーバ向けDRAMの先進的なポートフォリオを拡充し、システム性能、消費電力、形状に関して顧客企業へ付加価値を提供します。D RAMデバイスおよびモジュールの安定性および余裕度向上へ向けて製品ポートフォリオ拡充を目指すメモリ製品グループの戦略実現にとって、これは新たな一歩となります」と、述べました。

ブレードサーバは、省スペースのラックへ挿入するために設計された薄型のモジュラなサーバです。ラックには多数の同様なサーバが挿入され、電源および相互接続用バックプレーンを共有します。V LP-DIMMは、高さの低減により、通常のブレードサーバでは角度をつけたメモリソケットへ装着するところを、垂直に装着できます。その結果、余裕スペースが約60パーセント増加し、サ ーバユニット内部の冷却エアフローが改善されます。ブレードサーバは小型化により、従来の42台用ラックと同じスペースに250台以上を収容することができます。また、消 費電力の低減によってもコスト低減がはかれます。ブレードサーバは、データセンター内のアプリケーションやネットワークの一端で、ウェブページ、電子メール、ス トリーミングメディアなどのタスクを処理するために使用されています。

市場調査会社ガートナーの最近の予測によれば、ブレードサーバの出荷台数は今年の54万台から2009年までに130万台に成長し、世界のサーバ出荷台数の14パーセントを占めると見込まれます。

自社製の低消費電力512Mb DDR2ダイを搭載し、記憶容量512MB、1GB、2GB、速度DDR2-400、DDR2-533、DDR2-667をカバーしたインフィニオンのDDR2 VLP-DIMMは、現在サンプル出荷中です。512MBおよび1GB VLP-DIMMの量産開始は2005年末の予定です。1GB DDR2 VLP-DIMMのサンプル参考価格は210米ドルです。

インフィニオンのメモリ製品に関する情報は下記URLをご参照ください：
www.infineon.com/memory

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の子会社を拠点として活動しています。2004会計年度（9月決算）の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください：
本社サイト：http://www.infineon.com
日本サイト： http://www.infineon.com/jp