Current sensing and coulomb counting
概要

バッテリーマネジメントシステム (BMS) の電流センシングは、充電状態 ( SoC ) を正確に予測するのに使用されます。SoC曲線はフラット領域が大きく、セルの状態 (電圧、温度、経年変化など) の影響を受けやすいため、セル電圧のみで正確にSoCを予測することができないからです。そのため、電流センサーを用いて、電池セルに出入りする電荷を測定するクーロンカウントによりSoCを予測します。
さらに、電流センサーは過電流検出 (OCD) を行うのにも使用されます。過電流は、バッテリーを切り離すことによってセルとバッテリーに繋がっているデバイスを保護する必要があることを意味します。過電流の迅速な検出は、乗客やデバイスおよびバッテリーを保護することにおいて非常に重要です。
- シャント抵抗センシングIC: PSoC™ 4 HV PA 144kは、バッテリーの監視および管理用のプログラマブルな完全統合型組み込みICで、PSoC™ 4 HV PAのサブファミリーです。本ICは、最大48MHzで動作するArm® Cortex® M0+プロセッサと、プログラマブルで再構成可能なアナログおよびデジタル ブロックを搭載しています。メモリは、128KByteのECC保護機能付きコードフラッシュです。本製品ファミリーは、Wettable Flanks (ウェッタブル フランク) を採用した32ピンQFNパッケージで提供します。
- ホールセンサー: 車載用XENSIV™ TLE4972は、磁気コアレス電流センサーで、測定電流から発生する磁界に比例したアナログセンサ信号を出力し、高速過電流検出端子を2つ備えています。差動測定原理により、浮遊磁界に強く、EMCの影響を受けやすい環境での電流測定に適しています (例: モーター アプリケーションの相電流検出など)。TLE4972のデジタル・アシスト・アナログ・コンセプトは、独自の応力・温度補償と定評のある堅牢なホール技術により、温度や 寿命に対して優れた安定性を提供します。コアレス化により、集磁コアベースのセンサーに見られる悪影響 (磁気飽和、磁気ヒステリシス) を回避できます。
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