インフィニオン、第3四半期業績は好調

特にオートモーティブ事業部の売上高が大幅に増加、第4四半期の売上高および利益のさらなる増加を予想

2022/08/10 | 四半期レポート

このリリースは、独インフィニオン テクノロジーズ社が8月3日付けで発表した資料の抄訳です。全文は原文 (英語)の  PDF版をダウンロードしてご覧ください。                          

  • 2022 会計年度第 3 四半期 売上高は 36 1,800 万ユーロで、前四半期比10%増、前年同期比33%増。 事業部合計利益は8億4,200万ユーロ、事業部合計利益率は23.3%、フリーキャッシュフローは4億4,000万ユーロ。  
  • 2022 会計年度第4四半期見通し:平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定に基づき、売上高は約39億ユーロと予想。この売上高に基づく事業部合計利益率は約25%と予想。
  • 2022 会計年度通期見通し:2022会計年度第4四半期見通しに基づき、2022会計年度通期売上高は約140億ユーロと予想 (前回見通しは135億ユーロ) 。この売上高に基づく事業部合計利益率は23%超と予想 (前回見通しは22%超) 。約24億ユーロの投資を計画 (変更なし) 。フリーキャッシュフローは約14億ユーロに達する見込み (前回見通しは約11億ユーロ) 。

 

2022年8月3日、ノイビーベルク (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、本日、2022会計年度第3四半期 (至2022年6月30日) の業績を発表しました。 

インフィニオンの最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck) は「厳しいマクロ経済情勢の中、インフィニオンは、その差別化したポートフォリオにより好調な業績を維持しています。エネルギーコスト、原材料価格および金利の上昇、長期化するパンデミック、地政学的な不確実性、これらはすべて経済成長の阻害要因となっています。一部の消費者向け末端市場はこのところ需要が鈍化してきています。当社は、市場の動向を注視し続けており、素早く対処する準備ができています。しかしながら、脱炭素化やデジタル化といった構造的要因により、半導体需要は引き続き旺盛です。モビリティの電動化への世界的なトレンドも続いています。現在、多くの国が独立したエネルギー供給の確保に躍起になっており、再生可能エネルギーの拡大がさらに加速すると考えられます。当社は、通信インフラ、データセンターおよびクラウドコンピューティングへ高水準の投資を継続しており、この投資からも利益を得ています」と述べています。 

 

2022 会計年度第3四半期グループ業績

2022会計年度第3四半期のイ ンフィニオングループの売上高は前四半期の32億 9,800万ユーロから3億2,000万ユーロ (10%) 増加して36億1,800万ユーロとなりました。オートモーティブ (ATV) 事業部およびパワー&センサーシステムズ (PSS) 事業部の売上高は大幅に増加し、インダストリアルパワーコントロール (IPC) 事業部およびコネクテッドセキュアシステムズ (CSS) 事業部の売上高も若干増加しました。

第3四半期の 粗利益率は前四半期の42.9%に対し43.2%でした。 調整後粗利益率は前四半期と変わらず45.4%でした。

事業部合計利益は前四半期の7億6,100万ユーロに対し8億4,200万ユーロでした。 事業部合計利益率は23.3%で、前四半期の23.1%から若干改善しました。

非事業部損益は前四半期の1億4,300万ユーロの純損失に対し1億5,200万ユーロの純損失となりました。第3四半期の非事業部損益の内訳は売上原価7,800万ユーロ、販売および一般管理費6,200万ユーロ、ならびに研究開発費700万ユーロでした。これらの他、その他の純営業費用500万ユーロも含まれます。

営業利益は6億9,000万ユーロで、前四半期の6億1,800万ユーロから増加しました。

財務収支は前四半期の4,300万ユーロの純財務損失に対し4,000万ユーロの純財務損失でした。

法人所得税費用は前四半期の1 億2,100万ユーロに対し1億3,400万ユーロでした。

継続事業からの利益は前四半期の4億6,900万ユーロから5億2,500万ユーロに増加しました。第3四半期の 非継続事業からの損益は800万ユーロの損失となりました (第2四半期:0百万ユーロ) 。第3四半期の 純利益は前四半期の4億6,900万ユーロから5億1,700万ユーロに増加しました。

継続事業からの基本的1株当たり利益は前四半期の0.36ユーロから0.40ユーロへと増加しました。第3四半期の 継続事業からの希薄化後1株当たり利益は前四半期の0.35ユーロから0.40ユーロへ増加しました。 調整後1株当たり利益(希薄化後) は前四半期の0.44ユーロから0.49ユーロへ改善しました。

当社が有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として定義する 投資額は前四半期の4億9,400万ユーロから5億4,200万ユーロに増加しました。 減価償却費および償却費は前四半期の4億500万ユーロに対し4億2,200万ユーロでした。

フリーキャッシュフローは前四半期の1億2,000万ユーロから4億4,000万ユーロへと増加しました。 継続事業での営業活動による純キャッシュフローは前四半期の6億1,500万ユーロから9億9,600万ユーロに増加しました。

2022会計年度第3四半期末 (2022年6月30日) 現在の グロスキャッシュポジションは2022会計年度第2四半期末 (2022年3月31日) 現在の32億500万ユーロから35億6,900万ユーロに増加しました。第3四半期末の 金融負債は前四半期末の58億8,100万ユーロに対し60億5,400万ユーロでした。 純金融負債は前四半期末の26億7,600万ユーロから24億8,500万ユーロへ減少しました。

 

2022 会計年度第4四半期見通し

平均為替レートを1ユーロ=1.05ドルとする想定に基づき、当社は2022会計年度第4四半期の 売上高を約39億ユーロと予想しています。これは、第3四半期比で8%の成長率に相当します。IPC事業部の成長率は8%を大幅に上回る見込みです。ATV事業部とPSS事業部の売上高成長率はグループの平均成長率と同程度を見込んでいますが、CSS事業部の売上高成長率はパーセント単位で1桁台前半にとどまると予想しています。この予想売上高の水準が達成された場合、 事業部合計利益率は約25%になる見通しです。

 

2022 会計年度通期見通し

第4四半期の予想売上高に基づく場合、2022会計年度通期の予想 売上高は約140億ユーロとなります (前回見通しは135億ユーロ。前回見通しからの増加額のうち約1億4,000万ユーロはドル高に起因) 。ATV事業部の売上高成長率はグループの平均成長率を前会計年度比で上回る見通しです。CSS事業部の年間売上高成長率はグループの平均成長率と同程度を見込んでいますが、PSS事業部の成長率はグループの平均成長率を若干下回ると予想しています。IPCの売上高成長率は約15%と予想しています。この約140億ユーロの通期予想売上高の水準が達成された場合、 事業部合計利益率は23%超 (前回見通しは 22%超) となる見通しです。

2022会計年度通期では、有形固定資産および無形資産の購入額ならびに資産計上された開発費の合計として当社が定義する 投資額は約24億ユーロを計画しています。中期的にお客様の需要の伸びに引き続き対応できるよう、フロントエンド製造能力の拡大に重点を置きます。

減価償却費および償却費は16億ユーロから17億ユーロと予想しています。このうち約4億ユーロは、主としてサイプレス社の買収、および少額ながらインターナショナルレクティファイアー社の買収に伴う、取得原価配分の減価償却費および償却費によるものです。 フリーキャッシュフローは約14億ユーロ (前回見通しは約11億ユーロ) と予想しています。

現在、ウクライナにおける戦争とその潜在的影響 (エネルギー供給に及ぼす影響など) 、また特にアジアにおける現在および将来の新型コロナウイルス感染拡大防止策など、地政学的およびマクロ経済的な様々な要因により、売上高および利益を正確に予測することが困難となっています。

2022会計年度第3四半期の ATV事業部の売上高は前四半期の14億9,100万ユーロから17億100万ユーロに増加しました。すべての製品およびアプリケーション分野 (特にマイクロコントローラー) がこの14%の大幅な売上増に貢献しました。また、利用可能な製造能力の拡大に伴う販売数量の増加、および有利な価格設定や為替差益なども売上増に寄与しました。 事業部利益は前四半期の3億2,400万ユーロから3億9,900万ユーロへ改善し、 事業部利益率は21.7%から23.5%へ増加しました。

第3四半期の IPC事業部の売上高は前四半期の4億3,000万ユーロから4億3,600万ユーロへ増加しました。この1%の増加は、産業用ドライブ、再生可能エネルギー、エネルギーインフラおよび輸送の売上高が若干増加したことによるものです。家電の売上高は前四半期比でわずかに減少しました。 事業部利益は前四半期の9,300万ユーロに対し8,200万ユーロでした。 事業部利益率は18.8%でした (前四半期は21.6%) 。

第3四半期の PSS事業部の売上高は前四半期の9億2,500万ユーロから10億2,100万ユーロへ増加しました。この10%の増加は、特にサーバー、産業用アプリケーションおよびシリコンマイクロフォンの分野における好調な需要によるものです。また、販売価格の上昇とドル/ユーロの為替差益もプラスの影響を及ぼしました。 事業部利益は前四半期の2億3,700万ユーロから2億7,700万ユーロへ増加し、 事業部利益率は前四半期の25.6%から27.1%に上昇しました。

第3四半期の CSS事業部の売上高は前四半期の4億4,800万ユーロから4億5,600万ユーロに増加しました。この2%の売上増は主にドル高の影響によるものです。 事業部利益は前四半期の1億800万ユーロに対し8,400万ユーロでした。 事業部利益率は前四半期の24.1%に対し18.4%でした。

 

インフィニオンについて

 

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2021会計年度(9月決算) の売上高は約111億ユーロ、従業員は世界全体で約50,280人です。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場 (銘柄コード: IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード: IFNNY) に株式上場しています。

 

Information Number

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  • 最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck)
    最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck)
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