インフィニオン、百度(Baidu)とApolloプログラムで協業、自動運転車のさらなる進展を図る

2018/01/22 | ビジネス&フィナンシャルプレス

2018年1月9日、上海(中国)/ラスベガス(アメリカ)/ミュンヘン(ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)と百度(NASDAQ:BIDU)は、ラスベガスで開催された家電見本市のCESで、インフィニオンが百度(Baidu/バイドゥ)のApolloプログラムに参加すると共同発表しました。百度のAIおよび自動運転車に関するノウハウと、インフィニオンの業界をリードする車載エレクトロニクスハードウェアプラットフォームに関する技能を基軸に、自動運転車技術のさらなる進展を図り、人々の生活をよりインテリジェントにするべく、緊密に協業していく意向です。この度のパートナーシップは、インフィニオンの車載エレクトロニクス関連エコシステムと、百度が構築しているApollo自動運転車関連エコシステムの画期的な融合を意味し、両社のパートナー企業がインテリジェントな自動運転車の早期実現に向けて相互協力できる多くの機会を生み出すものです。

百度は、Apollo自動運転車プラットフォームを2017年に始動して以来、クラウドサービスからオープンソースソフトウェア、リファレンスハードウェア、車両プラットフォームに至るまで、強力なテクノロジーフレームワークとエコシステムを構築してきました。現在、約100社の関連開発企業が同プログラムに参加し、各社のノウハウを活かしています。車載エレクトロニクスの世界大手であるインフィニオンは、自動車用半導体に40年以上の経験を有し、多くの技術革新をもたらしてきました。Apolloハードウェアプラットフォームでは、両社が協力する主要分野として、情報セキュリティや機能安全の他、主にマイクロコントローラ、レーダーおよびLiDARセンサーチップといった製品やアプリケーションに注力していきます。

百度のIntelligent Driving Groupでバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるZhenyu Li氏は、次のように述べています。「Apolloプラットフォームが多くの優れたパートナー企業を結集させ、継続的で大幅な進歩を遂げていることを嬉しく思っています。インフィニオンが参加することで、同プログラムに強力なハードウェアの基礎が追加されます。これからもパートナー企業と協力し、自動運転車産業のさらなる推進に取り組んでまいります」

インフィニオンのオートモーティブ事業部プレジデントであるピーター シーファー(Peter Schiefer)は、次のように述べています。「現在、インフィニオンのマイクロエレクトロニクスは、環境に優しく安全でスマートな車を実現する多くの先進運転支援システム(ADAS)や電気自動車の根幹を支えています。弊社は、自動車用アプリケーションに関する豊富な専門技能に基づく高度な製品やサービスを提供し、自動運転車の飛躍的な進歩に大きく貢献しています。そうした意味でも、百度のApolloイニシアチブが次のレベルに到達できるよう、協力できることを楽しみにしています」

インフィニオンは、安全と性能を組み合わせるという理念に基づき、センサアプリケーション、ドメインおよびセントラルゲートウェイコントローラ、センサフュージョン向けに高いリアルタイム性とスケーラビリティを備えた32ビットマルチコアマイクロコントローラのAURIX™ファミリーを提供しています。また、センサアプリケーション用のレーダー、LiDAR、カメラシステム向けに多様なICを提供している他、ADASからトランスミッション、エンジン、ブレーキ、シャーシ、ステアリングシステムに至るまで、自動運転車の主要機能を支えるアクチュエータも開発しています。

インフィニオン チャイナのバイスプレジデントであり、中国本土、香港、台湾地域のオートモーティブ事業部トップを務めるヘレン シュウ(Helen Xu)は、次のように述べています。「百度のApolloエコシステムは、将来を見据えて十分に計画されている現実的なものです。ICからクラウドのビッグデータまで、自動運転車に関するあらゆる分野を網羅し、開発者向けにオープンソースプラットフォームを協調的かつ開放的なアプローチで提供しています。弊社の自動車用半導体に関する技術的優位性、ならびに車載エレクトロニクス関連エコシステムのリソース的優位性を活かし、より良い未来のために自動車のインテリジェンスを加速させるApolloプログラムに参加できることを光栄に思っています」

インフィニオンの製品について

AURIX™マイクロコントローラファミリーは、最大3,600 DMIPS、16 MBフラッシュメモリ、保護機能を備えた6.5 MB SRAMというセキュアなコンピューティングパワーを提供します。革新的で安全なマルチコアアーキテクチャは、最も厳しいISO 26262規格に準拠し、自動車システムメーカーがASIL基準のDレベルを達成できるように設計されています。また、AURIXマイクロコントローラには、プログラム可能なハードウェアセキュリティモジュール(HSM)が組み込まれ、自動運転車の必須条件である車両インターネット環境での幅広いデータセキュリティ要件とプライバシー保護要件を満たします。

インフィニオンの77 GHzおよび24 GHzレーダー製品は、世界市場でトップの地位を確立しており、同製品を活用することで、厳しい天候や道路状況でも車両が正確に距離を検出できるようになります。また、インフィニオンは、自動運転車戦略の一環として、2016年にオランダのInnoluce社を買収し、LiDARに関する専門技能をさらに強化しています。

Apollo について

Apollo自動運転車プラットフォームは、2017年に百度によって始動されました。パートナー企業にオープンで信頼のあるセキュアなソフトウェアプラットフォームを提供し、車載プラットフォームやハードウェアプラットフォームなど、各社独自の自動運転車システムの開発を可能にするものです。詳細は、 www.apollo.autoをご覧ください。

  百度(Baidu/バイドゥ)について

Baidu, Inc.は、中国語検索サイト大手です。百度は、テクノロジーベースのメディア企業として、人々が探しているものを最も効率的に、かつ公平に見つけられる方法を提供しています。同社は、個人ユーザーを対象にしたインターネット検索サービスだけでなく、企業が潜在顧客にリーチできる効果的なプラットフォームも提供しています。百度は、NASDAQ Global Select Marketに上場しており、同社のADS(米国預託証券)は、コード「BIDU」で取引されています。現在、ADS10株がクラスA普通株式1株に相当します。詳細は、 www.baidu.comをご覧ください

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2017会計年度(9月決算)の売上高は71億ユーロ、従業員は世界全体で約3万7,500人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp 

本社サイト: http://www.infineon.com (英語)

Information Number

INFATV201801-020j

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  • Peter Schiefer, President of the Automotive Division at Infineon
    Peter Schiefer, President of the Automotive Division at Infineon
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