インフィニオン、2015会計年度第3四半期の業績を発表、力強い増収増益を達成

2015/07/30 | 四半期レポート

  • 2015 会計年度第3四半期:売上高は15億8,600万ユーロ、事業部合計利益は2億4,500万ユーロ、事業部合計利益率は15.4%

  • 2015 会計年度第4四半期の見通し:売上高は前四半期比1%(±2パーセンテージポイント)増、予想範囲の中間点(=1%)での事業部合計利益率は16%

  • 2015 会計年度の見通し:ユーロ/ドルの為替レートを1.10とする想定に基づき、売上高は前年度比34%増、事業部合計利益率は15%と予想

2015年7月30日、ノイビーベルク(ドイツ) 

独インフィニオンテクノロジーズは、2015年6月30日を末日とする2015会計年度3四半期の業績を発表しました。 

インフィニオン テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)のラインハルト プロス(Dr. Reinhard Ploss)は、次のように述べています。「ビジネス環境は厳しさを増しているにも関わらず、第3四半期は売上高、利益、利益率のいずれも大幅に上昇しました。これを受けて、2015会計年度通年は引き続き、売上高、事業部合計利益率ともに以前の予想範囲内に収まる見込みです。インターナショナル・レクティファイアー社の統合作業は、計画通りに進行しています。当社の業界をリードする技術とシステムへの並外れた理解は、競合他社への差別化要因として、お客様へのメリットを実現しています。そのため、将来の課題への取り組みにあたり、理想的な環境が整っています」 

2015 会計年度第3四半期のグループ業績

インフィニオン グループの2015会計年度第3四半期の売上高は、前四半期である2015会計年度第2四半期の14億8,300万ユーロから7%、金額にして1億300万ユーロ増の15億8,600万ユーロとなりました。 

増収とプラスのコスト効果がともに追い風となり、当会計年度第3四半期の事業部合計利益は、前四半期の1億9,800万ユーロから24%増の2億4,500万ユーロとなりました。事業部合計利益率は前四半期の13.4%から増加し、15.4%となりました。 

非事業部利益は、前四半期のマイナス1億1,900万ユーロからマイナス1億2,600万ユーロに減少しました。第2四半期に計上済みの買収関連の減価償却費およびその他の費用に加えて、第3四半期には、5月に発表したシンガポール テックビューの製造拠点の廃止の関連費用を計上しました。 

第3四半期の営業利益は前四半期の7,900万ユーロから1億1,900万ユーロに増加しました。継続事業からの利益は、前四半期の6,500万ユーロから1億500万ユーロに増加しました。非継続事業からの利益は、前四半期の0ユーロ(丸め処理後)に対し、400万ユーロとなりました。第3四半期の純利益は1億900万ユーロで、前四半期の6,500万ユーロを大きく上回りました。 

第3四半期の一株当り利益(基本および希薄化後)は、前四半期の0.06ユーロから増加し、0.10ユーロとなりました。調整後一株当り利益 1 (希薄化後)は、前四半期の0.13ユーロから0.18ユーロに増加しました。調整後一株当り利益(希薄化後)の計算にあたっては、買収関連の減価償却費およびその他の費用、ならびにシンガポール テックビューの廃止関連費用(税引き後)をはじめ、多数の項目が除外されました。 

インフィニオンが資産、工場、機器、および無形資産の購入、ならびに資本化された開発費用の合計として定義する投資額は、前四半期の1億5,000万ユーロから増加し、2015会計年度第3四半期には2億1,500万ユーロとなりました。減価償却額は前四半期の2億300万ユーロから微増の2億500万ユーロとなりました。 

第3四半期の継続事業からのフリーキャッシュフロー 2 は、2億2,000万ユーロとなりました。なお、第2四半期のフリーキャッシュフローは、インターナショナル・レクティファイアー社の購入価格の支払いを受け、マイナス18億8,000万ユーロでした。継続事業からの営業活動による純現金残高は、1億3,500万ユーロから4億3,200万ユーロに増加しました。 

第3四半期末時点でのグロス現金残高は、2015年3月31日時点の16億5,600万ユーロから増加し、18億4,200万ユーロとなりました。純現金残高については、2015年3月31日時点のマイナス1億7,600万ユーロから増加し、6月30日時点ではプラス4,900万ユーロとなりました。こうした数値に基づき、インフィニオンは現在、売上高の30~40%のグロス現金残高、プラスの純現金残高、適度な債務水準という、3つの資本管理目標 3 の範囲内に復帰しています。 

2015 会計年度第4四半期の見通し

ユーロ/ドルの為替レートを1.10とする想定に基づき、インフィニオンでは、2015会計年度4四半期の前四半期比の売上高成長率を1%(±2パーセンテージポイント)と予想しています。増収の予想範囲の中間点(1%)で計算した場合、事業部合計利益率は、約16%と予想されます。  

2015 会計年度の見通し

ユーロ/ドルの為替レートを1.10とする想定に基づき、インフィニオンでは、2015会計年度の前年度比の売上高成長率を34%増、事業部合計利益率を約15%と予想しています。4つの事業部はすべて、増収に貢献する見込みです。今回の見通しには、2015年1月13日~9月30日の期間の売上高に貢献する、インターナショナル・レクティファイアー社からの売上高予想も含まれます。 

2015会計年度の投資額は、8億ユーロ前後を予想しています。この金額には、既存工場の設備や無形資産(資本化された開発費用を含む)への投資額が含まれます。こうした投資の具体的な内容には、マレーシアのクリムにある第2シェルでの量産準備の6,000万~7,000万ユーロや、キマンダの破産管財人との和解に関連し、キマンダの特許購入への2,100万ユーロが含まれます。減価償却額は、約7億5,000万ユーロまで増加すると予想され、その大半は買収関連の減価償却によるものです。  

2015 会計年度第3四半期のセグメント別業績

ATV事業部の売上高は、季節的な需要増と電気自動車およびハイブリッド自動車向け部品の増収などを反映し、前四半期の5億9,800万ユーロから4%増の6億2,100万ユーロとなりました。第3四半期の事業部利益は、前四半期の6,400万ユーロから7,100万ユーロに増加、事業部利益率は10.7%から11.4%に増加しました。 

IPC事業部の売上高は、前四半期の2億4,100万ユーロから12%増の2億6,900万ユーロを記録しました。増収の主な要因は、電気駆動装置、再生可能エネルギー、大型家電に関するアプリケーションの製品に対する季節的な需要増です。当会計年度第3四半期の事業部利益は、第2四半期の2,000万ユーロからから増加し、3,200万ユーロとなりました。事業部利益率は、前四半期の8.3%から11.9%に上昇しました。 

PMM事業部の売上高は、モバイル機器およびサーバ向け製品の季節的な需要増などが追い風となり、前四半期の4億6,400万ユーロから11%増の5億1,700万ユーロとなりました。第3四半期の事業部利益は、前四半期の8,200万ユーロに対し、1億500万ユーロとなりました。事業部利益率は、17.7%から20.3%に増加しました。 

CCS事業部の売上高は、38%の増収を達成した第2四半期の1億8,200万ユーロに比べると微減となる、1億7,200万ユーロでした。これは、需要の変動と顧客側の在庫レベルの調整を反映したものです。なお、前年同期比ベースでは、1億2,300万ユーロから40%の増収となります。第3四半期の事業部利益は、前四半期の3,200万ユーロから増加し、3,400万ユーロとなりました。事業部利益率は、前四半期の17.6%から19.8%に増加しました。 

調整後純利益と調整後一株当り利益(希薄化後)は、IFRSに準拠して決定した純利益および一株当り利益(希薄化後)の代替または上位の業績指標とみなすべきものではなく、追加的な情報とみなすべきものです。調整後一株当り利益の計算方法については、英語原文9ページに詳細が記載されています。

フリーキャッシュフロー、グロス現金残高、純現金残高の定義と計算方法は、英語原文13ページをご覧ください。

3 2014年度年次報告書の英語原文149ページをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2014会計年度(9 月決算)の売上高は43億ユーロ、従業員は世界全体で約2万9,800人。2015年1月に、売上高11億米ドル(6月29日を期末とする2014会計年度)、従業員約4,200人の米国インターナショナル・レクティファイアーを買収しました。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

本社サイト: http://www.infineon.com (英語)

Information Number

INFXX201507-074

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  • Dr. Reinhard Ploss, CEO Infineon Technologies AG
    Dr. Reinhard Ploss, CEO Infineon Technologies AG
    Reinhard Ploss

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