インフィニオン、Volterra社との訴訟の第一審判決に対する控訴を決定

2011/05/25 | ビジネス&フィナンシャルプレス

 ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは、Volterra Semiconductor社(以下、Volterra社)が 所有する特許に関して米国地方裁判所が2010年に下したクレーム解釈が過度に広範であり、この特許が意図した対象範囲を超えたものであると判断しました。こ の訴訟は2008年にカリフォルニア州北部地区の地方裁判所において申し立てられたものであり、インフィニオンが同年に買収した、カ リフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くプライマリオン社が販売する特定の電圧レギュレータがVolterra社の特許に抵触していると主張しています。同裁判所はまた最近、主 張されている特許の有効性に関するさまざまな争点について決定を下しましたが、インフィニオンはそれらが事実問題であると認識しており、裁判所による決定が誤りであると考えています。

本日、第一審において残されていたわずかな審理事項について、陪審員は、予想通りインフィニオンに不利な判決を下しました。し かし昨年第一審においてこの特許の範囲を過度に広範に解釈する判決が出された後、インフィニオンは控訴に向けた作業に精力的に取り組んできました。この控訴は、米国ワシントンDCにあり、特 許関連の訴訟を専門とした上訴裁判所である、米連邦巡回区控訴裁判所において申し立てられる予定です。インフィニオンは第一審における法的な誤りが覆され、その結果としてインフィニオン側の法的責任が直ちに、ま たは下級審への差し戻しの後に否認されると予想しています。

Volterra社の訴訟は生産中止となった製品に関するものです。プライマリオン社が2008年と2009年に販売した、訴訟の対象となった電圧レギュレータの数は限られています。イ ンフィニオンとプライマリオン社のいずれも、現在ではこれらの製品を販売していません。

また米国デラウェア州地区地方裁判所では、インフィニオンが所有する特許にVolterra社が抵触したことに関する訴訟も審理中です。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率モビリティセキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2010会計年度(9月決算)の 売上高は32億9,500万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,650人 1でした。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp  

 

1本数値には、インテルコーポレーションに売却された携帯電話事業(ワイヤレス・ソリューション事業部)の従業員約3,500名が含まれています。

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INFXX201105.049