2011会計年度第2四半期業績: 売上高増加率と利益率のいずれも当初予想を超え、継続事業からの売上高は9億9,400万ユーロ、事業部合計の利益率は20.3%を達成

2011/05/03 | 四半期レポート

  • 売上高はすべての部門での好調な業績に支えられ前四半期比8%増
  • 事業部合計利益は2億200万ユーロと好調
  • 2011会計年度第3四半期見通し:売上高と事業部合計利益のいずれもほぼ横ばいの見込み
  • 2011会計年度の見通しを引き上げ:売上高増加率は20%、事業部合計の利益率は上半期実績とほぼ同じ19.8%の見込み

ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、2011年3月31日を末日とする2011会計年度第2四半期の業績を発表しました。

インフィニオンテクノロジーズ最高経営責任者(CEO)のピーター・バウアーは次のように述べています。「この会計年度上半期には業界水準と競合他社を上回る成長を達成し、利 益率を過去最高に引き上げると共に資本市場に対して2億1,600万ユーロを還元しました。今四半期にはエネルギー効率、モビリティ、お よびセキュリティ分野に注力するという戦略が正しかったことが改めて立証されました。インフィニオンが持つシステムに関するノウハウと非常に革新的な製品に基づき、こ れらの高成長市場でのシェアをさらに拡大する計画です。」

2011会計年度第2四半期のグループ業績の詳細:前四半期比の売上高の好調な伸びにより過去最高の事業部合計の利益率20.3%を達成
インフィニオンの第2四半期の売上高は9億9,400万ユーロで、前四半期比8%増となりました。当初の見通しでは売上高は微増でしたが、す べての事業部での好調な業績が貢献しました。

第2四半期の事業部合計利益は2億200万ユーロで、前四半期から14%増加しました。第2四半期の事業部合計の利益率は前四半期の19.2%から上昇し、過去最高の20.3%に達しました。

第2四半期の継続事業からの利益は1億7,300万ユーロで、前四半期の1億4,900万ユーロから増加しました。営業利益拡大と純財務費用の改善が税費用増加による悪影響を上回りました。継 続事業からの基本一株あたり利益は0.16ユーロで前四半期の0.14ユーロから増加しました。継続事業からの希薄化後一株あたり利益は0.15ユーロで、これに対し前四半期は0.13ユーロでした。

第2四半期の非継続事業からの税引き後利益は3億9,900万ユーロで、前四半期の8,300万ユーロから大きく拡大しました。イ ンテルへの携帯電話事業売却が2011年1月31日に完了したことに伴い、第2四半期の非継続事業からの純利益にはこの売却に伴う3億7,800万ユーロ相当の税引き後利益が含まれています。税 引き前の売却益は5億3,500万ユーロです。

第2四半期のグループ純利益は5億7,200万ユーロで、前四半期の2億3,200万ユーロから増加しました。第2四半期の基本一株あたり利益は0.53ユーロ、希 薄化後一株あたり利益は0.50ユーロで、前四半期のそれぞれ0.21ユーロと0.20ユーロからいずれも増加しました。

第2四半期の継続事業からの営業キャッシュフローは1億7,700万ユーロで、前四半期の1億3,400万ユーロから増加しました。第2四半期の継続事業からの投資は1億6,400万ユーロに達し、こ れに対して前四半期の投資額は1億3,100万ユーロでした。インフィニオンは投資額を資産、工場、機器の購入、無形資産購入、および資本化された研究開発(R&D)資産の合計として定義しています。第 2四半期の減価償却額は、前四半期の8,300万ユーロからわずかに増加して8,900万ユーロでした。第2四半期の継続事業からのフリーキャッシュフローは1,300万ユーロで、こ れに対し前四半期は400万ユーロでした。

インテルへの携帯電話事業売却からのキャッシュフローにより純現金残高は23億3,500万ユーロに拡大、2014年満期の転換社債買い戻しをさらに進めると共に配当を実施
2011年3月31日時点のインフィニオンのグロス現金残高は26億9,100万ユーロ、純現金残高は23億3,500万ユーロとなりました。これらはいずれも、2 011年第1四半期末時点の16億6,900万ユーロと12億9,300万ユーロからそれぞれ大きく増加しました。この増加は主に2011年1月31日に完了したインテルへの携帯電話事業売却益によるものです。ま た第1四半期に2014年満期の転換社債を8,000万ユーロの現金で買い戻したことに続き、第2四半期にはさらに2,700万ユーロを同じ社債の買い戻しに支出しました。これにより、2 011会計年度上半期に社債買い戻しに投じた資金額合計は1億700万ユーロとなりました。今四半期に買い戻した社債の額面合計は800万ユーロとなり、転 換社債のベースとなる株式数は300万株以上減少しました。これによって減少した株式数は、2010年12月31日時点の希薄化後株式数の約0.3%に相当します。最後に、イ ンフィニオンは第2四半期に1株あたり10セントの配当を行い、今年度の配当額合計は1億900万ユーロに達しました。これに伴い、今 会計年度上半期に社債買い戻しと配当支払いにより資本市場に戻された現金総額は2億1,600万ユーロに達しました。

2011年度第3四半期の見通し:売上高と事業部合計利益はほぼ横ばいを予想
インフィニオンは、3月に日本で発生した地震が自社と顧客のサプライチェーンに及ぼす影響を慎重に監視しています。事業リスクは原材料やフロントおよびバックエンドのサービスをはじめとする供給側、な らびにインフィニオンの顧客が製品に必要なコンポーネントをすべて調達する能力に関わる需要側の両方に引き続き存在しています。いずれの状況においても、調 達の中断を防止するための取り組みがサプライチェーンのすべての段階において行われています。これまでのところインフィニオンでは、原材料の不足や顧客側における納品受諾パターンの変更は発生していません。

上記の状況と現在の受注残および予定されている納期を考慮したうえで、インフィニオンは2011会計年度第3四半期の売上高と事業部合計利益率が第2四半期からほぼ横ばいになると予想しています。

この見通しのうち、オートモーティブ(ATV)事業部の売上高はわずかに減少するものの、チップカード&セキュリティ(CCS)事業部とインダストリアル&マルチマーケット(IMM) 事業部の売上高は一定の増加を達成する見込みです。

2011年度通年の見通し:予想成長率と利益率を上方修正
ユーロ/米ドルの為替レートを1.40と想定したうえで、インフィニオンは通年の売上高成長率を以前のガイダンスの10%台半ばから20%に引き上げました。この見通しのうち、I MM事業部の売上高成長率はグループ平均を上回り、ATV事業部はグループ平均と同じ、CCS事業部についてはグループ平均を下回ると予想しています。

2011年度通年の事業部合計の利益率については、これまでの予想値である10%台後半から引き上げ、上半期に達成した19.8%がほぼ維持されると予想しています。

受注が高水準に維持されていること、および受注残のレベルを考慮したうえで、インフィニオンは2011年通年の投資予算総額である7億ユーロをさらに引き上げることを検討しています。2 010年通年の投資総額は3億2,500万ユーロでした。

2011会計年度の減価償却額については3億7,500万に修正しました。これに対し2010会計年度の減価償却額は3億3,600万ユーロ、直 近のガイダンスでは4億ユーロをわずかに上回る水準でした。この縮小は主に無形資産への投資と償却に関する前提条件を見直したことによります。

2011会計年度第2四半期の事業部ごと業績詳細:売上高は好調な伸び、事業部合計の利益率は過去最高を達成
ATV事業部の第2四半期の売上高は、以前のガイダンスを上回り前四半期比11%増の3億9,200万ユーロとなりました。すべての製品で好調な需要が続いています。A TV事業部の利益は7,400万ユーロ、事業部利益率は18.9%となりました。この利益と利益率の拡大は主に売上高増によるものです。

IMM事業部の売上高は、主にRF製品と再生可能エネルギー製品の売上増を反映して第1四半期から2%増の4億3,300万ユーロとなりました。IMM事業部の利益は1億800万ユーロとなり、こ れに対し前四半期は1億700万ユーロでした。

CCS事業部の売上高は、ペイメントおよび政府系IDプロジェクトの売上が推進要因となり、前四半期の9,800万ユーロから1億700万ユーロに増加しました。CCS事業部の利益は、第 1四半期の1,000万ユーロと利益率10.2%からそれぞれ1,400万ユーロと13.1%に拡大しました。この事業部利益と利益率の増加は製品ミックスの改善により達成されました。

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