インフィニオン、物流に関して世界的に栄誉ある賞を受賞

ノイビーベルク（ドイツ）

独インフィニオンテクノロジーズは本日、物流プロセスの改善に対して極めて優れた貢献を続けてきたとして、有名なサプライチェーン・カウンシル（SCC）からサプライチェーン・エクセレンス・グ ローバルアワードを授与されたと発表しました。また、これに加えてサプライチェーン・オペレーショナルエクセレンス賞も授与されましたが、いずれの賞も、イ ンフィニオンがわずか18カ月でグローバルなサプライチェーンの再編に成功した点が認められたものです。授賞式は、昨日、ミュンヘンで開催中のSupply Chain World Europeの会場で行われ、 SCC最高技術責任者のジョー・フランシス（Joe Francis）氏からインフィニオンテクノロジーズでサプライチェーン・イノベーションを統括するハンス・イーム（Hans Ehm）へ と授与が行われました。

ハンス・イームは、次のように述べています。「このたび、サプライチェーン・エクセレンス・グローバルアワードとオペレーショナルエクセレンス・カテゴリの賞を頂いたことは、イ ンフィニオンにとって大変に栄誉なことであり、物流において大きな成果が出せたことを再確認いたしました。サプライチェーン管理は、今後、競 争を左右するものとしてその重要性をますます高めてゆくものと思われます。これは半導体業界に限る話ではありません。その中で、インフィニオンは、物流分野におけるベストな企業の1社だと認められたわけです。」イ ンフィニオンは何百社ものサプライヤーやお客様からなるグローバルなサプライチェーンを有しています。その上、半導体メーカーとして業界に固有な課題にも直面しています。製品ライフサイクルが短い、製 造リードタイムが数カ月である、需要が短期的に変動するなどです。

高い柔軟性でダイナミックな市場に対応
インフィニオンでは2008年、SCCが提唱するSCORモデル（Supply Chain Operations Reference Model）をベースとして、全 社的にサプライチェーンの再編に乗り出しました。目的は、社内外のサプライチェーンにおいてコミュニケーションと協調性を改善し、需要の変動に対して競合他社よりも柔軟に対応できるようにすることでした。生 産計画も、インフィニオンのサプライチェーン全体を通じてコミュニケーションを重視した形で統合しました。こうして高い柔軟性を実現した結果、従来よりも多くの注文を処理できるようになりました。

社員のトレーニング
過去2年間で、500人ほどのインフィニオン社員が、社内に設置されたサプライチェーン・アカデミーが提供するワークショップやeラーニングを受講し、新 しいプロセスについてのトレーニングを受けています。また、産学のコラボレーションを推進し、十分な理論と実証による知見を共有することを目的に、アイルランドのリムリック大学と提携し、学 位コースも設置しました。「近年、効率的なサプライチェーン管理が重要だという考え方に注目が集まるようになりました。もちろん、基本的に画期的な製品が“なければならない”わけですが、競争を勝ち抜くためには、 変化しつづける市場の要求にすばやく対応してゆけるサプライチェーンがなければなりません。サプライチェーン・アカデミーのおかげで、サ プライチェーン管理の新しい基準をインフィニオンに確立することができました」とハンス・イームは述べています。

SCCおよびサプライチェーン・エクセレンスアワードに関する詳しい情報
SCCでは、オペレーショナルエクセレンス、アカデミックエクセレンス、管理技術エクセレンスという3カテゴリのサプライチェーン・エクセレンスアワードを2001年以来、毎年、授与してきました。こ れらの賞は、サプライチェーン管理のナレッジを大きく前進させる貢献をした企業に贈られます。受賞社のうち、最高だと判断された企業には、サプライチェーン・エクセレンス・グローバルアワードが贈られます。

SCCはグローバルな非営利組織で、効率的なサプライチェーンの設計を推進する世界最大の組織です。そのために特に開発されたのがSCORモデルであり、SCORモデルと関連ツールは、1 000社近いSCCメンバー企業が活用し、サプライチェーン運用状況の評価・改善・比較を行っています。

SCCに関する詳しい情報は www.supply-chain.orgを、リムリック大学のコースに関する詳しい情報は　　　
http://www2.ul.ie/web/WWW/Faculties/Science_%26_Engineering/Departments/Manufacturing_%26_Operations_Engineering/Courses/Undergraduate/SupplyChainをご覧ください。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、モビリティ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度（9月決算）の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト： http://www.infineon.com  
日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp