インフィニオンとエルピーダ、訴訟で和解

2010/05/20 | ビジネス&フィナンシャルプレス

ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、エルピーダメモリ株式会社との特許権侵害訴訟で和解し、両社はともに、係争中のすべての特許侵害訴訟の却下を要求することで合意したと発表しました。イ ンフィニオンが訴訟を開始したのは2010年2月のことで、エルピーダ社およびエルピーダ社の米国での顧客を米国国際貿易委員会(ITC)に提訴したものです。エルピーダ社はその後、米 国バージニア州東部地区連邦地方裁判所で2件の訴訟を提起しました。

インフィニオンとエルピーダ社は、半導体技術に関する広範な特許クロスライセンスを通じ、和解に至りました。ライセンスの具体的な条件は非公開となっています。

インフィニオンのヘルマン・オイル(Prof. Dr. Hermann Eul)(セールス・マーケティング、技術・研究開発担当取締役会メンバー)は、次のように述べています。「 インフィニオンは、エルピーダ社とこのような合意に達したことを嬉しく思っており、両社の間に持続的な平和が得られることを期待しています。今回の結果は、知的財産権とビジネス利益の保護に向けた、当 社の継続的な活動をあらためて確認するものです」

本件について
2010年2月19日、インフィニオンとその子会社である北米インフィニオンテクノロジーズは、エルピーダメモリ株式会社をITCに提訴しました。インフィニオンは、半 導体の加工と機器の製造に関する主要な発明を対象とした同社の特許をエルピーダ社が侵害していると主張しました。ITCへの提訴で、インフィニオンは、エ ルピーダ社またはエルピーダ社の顧客によって輸入されている、すべての特許侵害となるDRAMチップおよびDRAM製品の米国への持ち込みを禁止する排除命令を要求しました。2010年3月23日、ITCは、提 起の内容に基づき、調査を開始しました。

2010年4月2日、エルピーダ社は、米国バージニア州東部地区連邦地方裁判所でインフィニオンに2件の提訴を行いました。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度(9月決算)の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp  

Information Number

INFXX201005.052