インフィニオン、シンガポールにアプリケーション・イノベーション・センター(AIC)を設立

電気自動車、再生可能エネルギー、無線通信のソリューションに注力

2010/05/24 | ビジネス&フィナンシャルプレス

シンガポール

インフィニオンテクノロジーズ・アジアパシフィックは本日、アジアの既存の研究開発活動の範囲を拡大するため、アプリケーション・イノベーション・センター(AIC)を設立することを発表しました。新 施設はシンガポールを拠点とし、アジア市場を対象とした電気自動車、再生可能エネルギー、無線通信のターンキー・ソリューションの開発で、半導体のアプリケーションに注力します。

インフィニオンのアジア太平洋地域本社は現在、主要な研究開発センターの拠点となっており、集積回路(IC)製品とシステムの開発、先進のICパッケージの開発、携帯電話向けプロトタイプ・シ ステムの開発に、約340人のエンジニアが従事しています。インフィニオンは、同センターに約1,400万シンガポールドル(約800万ユーロ)を出資する計画であり、ア ジア地域のお客様の製品要件に特化した画期的なシステム・ソリューションを開発することで、同地域のお客様に沿った形での製品イノベーションを実現します。AICでは、シ ステムに関する強力なノウハウとお客様の製品に関する知識を統合することで、将来に向けた新たな製品コンセプトを推進していきます。

現在、インフィニオンのマイクロコントローラ、センサ、パワー半導体は、効率化を通じ、バッテリー管理や太陽エネルギー変換などのソリューションの低コスト化を実現することで、電 気自動車や再生可能エネルギーの発展に寄与しています。無線通信の分野では、近距離無線通信(NFC)技術を採用したセキュアな通信により、将来の電子取引アプリケーションが有望視されています。

シンガポール経済開発庁のダミアン・チャン(Damian Chan)氏(エレクトロニクス担当ディレクター)は、次のように述べています。「世界をリードする半導体会社のインフィニオンが、ア ジア初のアプリケーション・イノベーション・センターの設立場所としてシンガポールを選択したことを嬉しく思います。シンガポールは、グリーン・エ レクトロニクスなどの高成長機会をターゲットとするアジアのお客様の独自ニーズに応える新たなソリューション開発の拠点となるでしょう。」

インフィニオンのシンガポール開発センター代表であるマシュー・バファダー(Mathieu Vafadar)は、次のように述べています。「シンガポールは、世 界トップクラスのインフラストラクチャ、研究開発エコシステム、人材確保によって、高いビジネス価値を創造するのに最適な場所です。シンガポール科学技術庁(A*STAR)の機関、大学、パートナーを活用し、技 術力を構築、こうした分野のビジネス機会の拡大を模索することは、AICにとって有益です」

シンガポールのアジア太平洋地域本社を通じ、インフィニオンはこの40年間、アジア太平洋地域で強力なプレゼンスを確立してきました。中核となる活動には、オートモーティブ、インダストリアル・マ ルチマーケット、チップカード&セキュリティ、ワイヤレス・ソリューションの全事業部の地域の販売・マーケティングと、組立・試験運用、研究開発、アジア向けの専用物流ハブが含まれます。2009年には、 アジア太平洋地域(日本を除く)は、インフィニオンの売上高30億3,000万ユーロのうち約13億6,000万ユーロに貢献しました。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2009会計年度(9月決算)の売上高は30.3億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万5,650人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com  
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp