インフィニオンが、TI社のDSL CPE事業を買収

2007/06/23 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは本日、 テキサスインスツルメンツ社(以下、TI)のDSL CPE(加入者宅内装置:Customer Premises Equipment)事 業を買収する計画を発表しました。買収手続きは、2007年夏までに完了する予定です。

TI社は、世界中の主要キャリアとの実地導入の実績がある、DSL CPE製品の大手プロバイダです。インフィニオンのヘルマン・オイル(取締役会メンバー、取 締役副社長兼通信ソリューション事業グループ責任者)は、「TIのDSL CPE製品とインフィニオンの革新的なロードマップが統合されることで、DSL分野のお客様に対し独自のエンド・ツー・エンド・ソ リューションを提供できるようになります」と述べました。

インフィニオンは、TIの製品ラインアップや既存のお客様向けのデザインへのサポートを継続する一方、今回得た技術を次世代の製品に活用していきます。

TIのデニス・ラウシュマイヤー氏(Dennis Rauschmayer, General manager, Residential Gateway business)は、次 のように述べています。「私たちは、インフィニオンのDSL事業に対する強いコミットメントを評価しています。今回の事業移管は当社のお客様に対し、製品ラインナップ、カスタマーサポート、な らびに強力なDSLロードマップを継続的に提供します。TIは、当事業とカスタマーサービスのインフィニオンへの移管を全力でサポートし、お客様のメリットを確保します」

DSL - 将来性のある通信ソリューション
 デジタル時代が可能にした機能、例えばインターネットへの接続や、インターネットからPCへの音楽・テレビ・映画などのダウンロードは、常により広い帯域幅を必要としていきます。か つては独立していた様々な通信技術は、現在一つに統合されようとしています。例えば、世界中のネットワークオペレータがネットワーク設備をアップグレードする一方、ユ ーザはホームゲートウェイやルータなどのより強力なアクセスデバイスを利用し、広範な通信規格に容易にアクセスしています。

インフィニオンの有線通信分野の製品
 インフィニオンは、端末装置からストリートキャビネット、局舎(Central Office - CO)にいたるDSLのバリューチェーン全体に対し製品を供給しています。イ ンフィニオンの有線通信事業部門は現在、ADSL/2/2+、IVD(音声とデータの統合サービス、Integrated voice and data)、SHDSL、VDSL2、V oIPソリューション向けに幅広いラインナップを揃えています。また、局舎(CO)用製品を活用し、ブロードバンドCPEアプリケーションに最適なxDSL ルータ、VoIP、IPテレフォニー、WLAN、イ ーサネットスイッチIC製品を提供しています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビベルグに本社を置き、エネルギー効率、コネクティビティ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む)、 従業員は世界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。

本社サイト: http://www.infineon.com

オンラインのニュースリリース: http://www.infineon.com/jp