インフィニオンテクノロジーズが2007会計年度通期および第4四半期(7~9月)の業績を発表

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2007/11/14 | 四半期レポート

ノイビーベルグ(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズ社は本日、9月30日を末日とする第4四半期並びに2007通年の業績を発表しました。

キマンダを除くインフィニオンの第4四半期業績
キマンダを除く2007年第4四半期(7月~9月)のインフィニオンの売上高は、自動車・産業・マルチ市場と通信ソリューションの両部門での拡大により、前 四半期比11%増の11億3,000万ユーロでした。キマンダを除くインフィニオンのEBITは2,500万ユーロの損失となり、これに対し前四半期は1,300万ユーロの利益でした。当 第4四半期のEBITには、キマンダ株の売却を主な原因とする9,400万ユーロの純費用が含まれています。第3四半期のEBITには300万ユーロの純費用が含まれていました。これらの費用を除外した場合、E BITは第3四半期の1,600万ユーロから第4四半期の6,900万ユーロに改善しました。自動車・産業・マルチ市場部門は第4四半期に過去最高の売上高を達成し、売上高は8億1,400万ユーロ、部 門のEBIT利益率は12%でした。部門EBITは前四半期の8,100万ユーロから9,800万ユーロに拡大しました。第3四半期の部門EBITにはポリマー光ファイバ(POF)事 業の売却益1,700万ユーロが含まれています。通信ソリューション部門の第4四半期の売上高は3億1,800万ユーロとなり、部 門EBITは前四半期の3,400万ユーロの損失から1,600万ユーロの損失に改善しました。

キマンダを除くインフィニオンの2007会計年度業績
キマンダを除くインフィニオンの2007会計年度通年の売上高は40億7,000万ユーロで、これに対し前年度は41億1,000万ユーロでした。キ マンダを除くインフィニオンの2007会計年度通年のEBITは4,900万ユーロの損失で、これに対し2006通年度は2億1,700万ユーロの損失でした。2 007会計年度通年のEBITには1億2,800万ユーロの純費用が含まれ、これに対し2006会計年度には1億9,900万ユーロの純費用が含まれていました。これらの費用を除外した場合、E BITは2006会計年度の1,800万ユーロの損失から2007会計年度には7,900万ユーロの利益に改善しました。

インフィニオングループの第4四半期業績
第4四半期に、インフィニオングループは18億4,000万ユーロの売上高、2億8,000万ユーロの純損失、2億4,100万ユーロのEBIT損失、基 本および希薄化後とも一株あたり0.37ユーロの損失を計上しました。グループの純損失にはドイツ2008年法人税改革法(German Corporate Tax Reform Act 2008)の 施行に伴う、繰延べ税務資産の簿価切下げによる費用5,300万ユーロが含まれています。

インフィニオングループの2007会計年度通期業績
グループの2007会計年度通年の売上高は前年度比3%減の76億8,000万ユーロでした。グループの純損失は3億6,800万ユーロでこれに対し前年度は2億6,800万ユーロの純損失でした。グ ループの2007会計年度のEBITは2億5,600万ユーロの損失で、前年度は1,500万ユーロの損失でした。基本および希薄化後とも一株あたり0.49ユーロの損失となり、前 年度の基本および希薄化後とも一株あたり0.36ユーロの損失から低下しました。

キマンダを除くインフィニオンの2008年度第1四半期の見通し
2008会計年度第1四半期には、キマンダを除く各部門の売上高は最近LSIから取得した携帯電話事業を含めて前期比でほぼ横ばいになると予想しています。キ マンダと費用を除外したEBITは前期比で低下すると予想しています。2008年度第1四半期にはハイパワー・バイポーラ事業に関する持分売却により、数千万ユーロ程度の利益を見込んでいます。こ の取引の独占禁止法に基づく認可はまだ申請中です。さらに最近LSIから取得した携帯電話事業に関する進行中の研究開発について、1,000万ユーロ強程度の簿価切下げを予想しています。
見通しの詳細については、以下の各部門のセクションに記載されています。

インフィニオン最高経営責任者(CEO)兼社長のヴォルフガング・ツィーバルトは次のように述べています。「 2007会計年度を通じてキマンダと費用を除くEBITおよびEBITマージンが改善しました。通信ソリューション部門のEBITは黒字転換以来、毎四半期ごとに改善しています。自動車・産業・マ ルチ市場部門もEBITを2007会計年度の四半期ごとに改善し、第4四半期には過去最高の売上高とEBITを計上しました。2008会計年度のキマンダと費用を除くEBITは前年度比で大きく改善し、2 009年に10%というEBITマージンの目標に向けて大きな一歩を進められると期待しています。無線事業に関してはEBITが当四半期に損益分岐点に達し、黒字化でのゴール到達を見込んでいます。またテキサス・ インスツルメンツ社からのDSL事業とLSIからの携帯電話事業の取得が当社の成長に貢献すると期待しています。」


各部門の2007年度第4四半期の業績と見通し

自動車・産業・マルチ市場(AIM)部門
2007年度第4四半期に自動車・産業・マルチ市場部門は、8億1,400万ユーロの売上高を計上し、連続して前四半期比8%増を達成しました。E BITは前四半期の8,100万ユーロから9,800万ユーロに大きく増加しました。第3四半期のEBITにはPOF事業の売却益1,700万ユーロが含まれていました。
自動車関連事業の売上高とEBITは予想のとおり前四半期からほぼ横ばいでした。産業・マルチ市場事業の売上高とEBITは大きく増加し、これは主にコンシューマ、コンピューティング、お よび通信市場の季節的な需要増によるものでした。セキュリティ・ASIC事業の業績は予想を上回り、これには主にチップカードとセキュリティ事業に対する需要が好調だったことが貢献しました。

自動車・産業・マルチ市場部門の2008年度第1四半期の見通し
自動車・産業・マルチ市場部門の2008年度第1四半期の売上高は、主に通常の季節的変動、米ドル安、ハイパワー・バイポーラ事業の売却、お よびそれらより影響は軽微ながらも大手顧客への年次の値下げにより10%近く低下する見込みです。ハイパワー・バ イポーラ事業の売却による数千万ユーロ程度の利益を除外した部門EBITも売上高の低下と同じ動向を示すと予想しています。自動車事業の売上高は大手顧客への年次の値下げにもかかわらず、前 四半期比でほぼ横ばいとなる見込みです。
産業・マルチ市場事業の売上高はコンシューマ、コンピューティング、および通信市場の季節的な需要減、米ドル安、およびハイパワー・バイポーラ事業の売却により低下する見込みです。セ キュリティ&ASIC事業の業績は、チップカードとセキュリティ事業に対する前四半期の例外的に大きな需要が正常に戻ることに伴い低下する見込みです。

通信ソリューション(COM)
通信ソリューション部門の2007年度第4四半期の売上高は3億1,800万ユーロ(前四半期比23%増)でした。これにはテキサス・インスツルメンツ(TI)から取得したDSL CPE事業の2,000万ユーロ近い売上高も含まれています。部門EBITは前四半期の3,400万ユーロの損失から1,600万ユーロの損失に改善しました。
無線事業の売上高は予想どおり大幅に増加しましたが、これは主に携帯電話プラットフォームの出荷のさらなる拡大が起因しています。取 得したDSL事業を除くブロードバンド事業の売上高は前四半期からわずかに増加しました。

通信ソリューション部門の2008年度第1四半期の見通し
通信ソリューション部門の2008年度第1四半期の売上高は前四半期比で大幅に増加すると予想しています。これにはTIから取得したDSL CPE事業の業績が四半期全体を通じて反映されること、L SIから最近取得した携帯電話事業の統合、および携帯電話プラットフォーム・ソリューションの出荷が引き続き拡大することが貢献する見込みです。L SIから取得した携帯電話事業に関連した仕掛中の研究開発の簿価切下げは2008年度第1四半期に計上する予定ですが、こ れによる数千万ユーロ程度の費用を除外した部門EBITと無線事業のEBITはいずれもほぼ損益分岐点になると見込んでいます。

キマンダ
キマンダの2007年度第4四半期の売上高は7億1,100万ユーロとなり、前四半期の7億4,000万ユーロから4%減少しました。第4四半期のEBITは2億1,600万ユーロの損失で、直 前期は2億9,300万ユーロの損失でした。キマンダの第4四半期純損失から少数持ち株分を算出すると、4,200万ユーロの損失となります。第4四半期にインフィニオンがキマンダに2,875万株を売却後、キ マンダに対する2007年9月30日時点におけるインフィニオンの持ち分は77.5%です。

キマンダの2008年度第1四半期の見通し
キマンダは2008年度第1四半期にビットベースの生産量が前四半期比で約5%増加すると見込んでおり、これは主に現在進行中の80ナノメートルおよび75ナノメートル技術への移行による生産性改善、 および200ミリウェハの生産容量削減によるものです。

その他の事業部門/コーポレート&エリミネーション部門
コーポレート&エリミネーション部門の第4四半期のEBITには、主にキマンダ株売却に伴う9,300万ユーロの純費用が含まれています。
コーポレート&エリミネーション部門の第3四半期のEBITには、製造施設のリストラクチャリング並びに研究開発拠点の合理化に係る2,000万ユーロの費用が含まれていました。

その他の事業部門/コーポレート&エリミネーション部門の2008年度第1四半期の見通し
その他の事業部門とコーポレート&エリミネーション部門の2008年度第1四半期の売上高とEBITは、上記の費用を除外して前四半期からほぼ横ばいの見込みです。

本リリースに記載されている数字はすべて未監査です。

インフィニオンについて

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む)、 従業員は世界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp

 

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INFXX200711.009

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