IBMとインフィニオン、AESへのアルティスセミコンダクター売却に合意
パリ(フランス)
IBM(IBM Corp.、以下IBM)とインフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies, 以下インフィニオン)は本日、コルベイユ・エッソンヌ(フランス)の アルティスセミコンダクター(Altis Semiconductor、以下アルティス)とその生産施設の株式を譲渡し、アドバンスト・エレクトロニック・システムズ(Advanced Electronic Systems AG、以下AES)に売却することで、原則的な合意に達したことを発表しました。契約の詳細は非公開で、政府および規制当局の承認、ならびに労使協議会との調整を必要とします。
スイスのチューリッヒに拠点を置くAESは、ロシアの持ち株会社であるGlobal Information Services(GIS)のスイス支社です。
アルティスは、インフィニオンとIBMが1999年に設立した合弁会社で、主に通信、自動車、セキュリティ・ア プリケーション向けの半導体を250ナノメートルから130ナノメートル技術によって生産しています。アルティスの経営陣はこれまで、同社の売却先を探してきました。
現在の合意条件では、AESはインフィニオンとIBMから、不動産と技術資産を含む株式を買い取ります。また、AESはアルティスの産業活動のレベルを保つことに同意しています。イ ンフィニオンとIBMは主要な生産プロセス技術をAESが将来的にアルティスにおいて使用できるよう、ライセンス供与することで合意しています。AESは、ア ルティスの施設を使用して欧州とロシアで設計された製品を生産するとともに、アルティスの所在地で半導体のデザインセンターを開設する予定です。
GISの取締役会メンバーであるAlexander Kalinin氏は、次のように述べています。「アルティスとその最先端生産施設を譲り受けることができたことを大変うれしく思います。イ ンフィニオンとの供給契約と同様に、アルティスの従業員の技術とスキルは財産です。当社は、カスタマーポートフォリオ拡大とともに、さらなる技術供与をインフィニオンとIBMから受けるべく努力していきます。当 社はこの買収を、ハイテク業界の国際化における自然なプロセスだと考えており、アルティスでの新しい技術の実現に向け、IBMとインフィニオンとともに卓越した協力体制を継続していくことを期待しています」
この買収取引は、規制当局の承認と労使協議会の手続きを必要とし、2007年第4四半期(暦年)に完了予定です。
アドバンスト・エレクトロニック・システムズ(AES)について
スイスのチューリッヒに拠点を置くアドバンスト・エレクトロニック・システムズ(Advanced Electronic Systems AG)は、ロシアの持ち株会社GIS(Global Information Services)のスイス支社です。GISは、モスクワ(ロシア)とマイアミ(米国)にオフィスを有しています。
IBMについて
IBMの詳細については、ホームページをご参照ください。
www.ibm.com
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む)、 従業員は世界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
オンラインのニュースリリース: http://www.infineon.com/jp
Information Number
INFXX200708.087