インフィニオンが市場を44%上回る成長、世界の車載用半導体市場で第2位を堅持

2007/07/19 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは、同社が2006年の車載用電子機器向け半導体製品分野において世界市場全体の成長率を大きく上回る伸びを達成したと発表しました。米市場調査会社ストラテジー・ア ナリティクス社(本社:ボストン)によると、インフィニオンの2006年車載用半導体市場向けの売上高は約17億米ドルで、9.8%の伸びを達成しました。革新的な車載用分野は、世 界市場全体で175億4,000万米ドル(2005年は164億米ドル)の売上高を記録し、成長率は6.8%でした。インフィニオンは世界の車載用半導体市場におけるシェアを、9.5%に拡大しました。これは、現 在世界で生産されるすべての新車はいずれも、約24個のインフィニオン製コンポーネントを搭載している計算になります。

世界のすべての地域でシェアを拡大

 インフィニオンは世界の全地域において、大きくシェアを拡大しました。全世界において、インフィニオンは第2位の地位を堅持しており、欧州では15%のシェアを誇る明白な最大手メーカーです。米 国では、インフィニオンのランキングは第3位から第2位へ上昇し、シェアは8.4%となりました。日本では、市場シェアは3%で第6位ですが、外資系メーカーとしてはトップです。その他の地域、た とえばアジアでは、インフィニオンは第4位から第3位になり、7.8%の市場シェアを獲得しています。この地域では、車載エンターテイメント用エレクトロニクスが調査対象として含まれていなければ、イ ンフィニオンはシェア第1位となります。

「インフィニオンはオートモーティブスピリットを実践」

 インフィニオンのペーター・バウアー(取締役会メンバー、自動車・産業・マルチ市場グループ責任者)は、同社のこの分野での継続的な成功について、車 載用アプリケーションとその要件に対するたゆまぬ努力、約40年以上にわたる経験に基づく自動車システムへの深い理解、広範で革新的な高品質の製品ラインナップによるものと結論づけています。イ ンフィニオンは自動車産業にセンサ、マイクロコントローラ、パワー半導体製品を供給しています。

バウアーによれば、インフィニオンの車載用製品ビジネスが米国で業界平均以上の成長を遂げた一つの要因は、自動車の安全性と環境保護の改善のために新しい法律が導入されたことにあります。イ ンフィニオンはこれら両分野どちらにおいても強い地位を保持しています。米国では2007年9月より、すべての新車にタイヤ圧力センサシステムの搭載が義務付けられていますが、同 社はこの分野の世界的なリーダーです。また、自動車の安全管理アプリケーション分野の主要サプライヤの一社でもあります。インフィニオンは、サイドエアバッグ用圧力センサ、ホ イール速度を検出するABSセンサシステム用センサ分野のグローバルリーダーです。空気と燃料の混合比を適正に保ち、各 シリンダの燃料噴射と点火のタイミングを最適化するエンジン管理向けのインテリジェントチップは、インフィニオンのこの分野での成功を支えてきました。たとえばインフィニオンの32ビットマイクロコントローラ「 AUTO-NG(Next Generation)」シリーズは、前モデルと比較し、燃料消費を約15%削減します。

 バウアーは、「インフィニオンは、日本における車載用アプリケーション向けの外資系サプライヤとして、最も成功しているメーカーです。それは、当社の卓越した品質、信頼性、顧 客志向の証明であるといえます。当社の『オートモーティブエクセレンス』プログラムは、半導体業界で最も包括的な品質保証システムです」と述べています。イ ンフィニオンは同プログラムを2003年の春から実施しています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビベルグに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む)、 従業員は世界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。

本社サイト: http://www.infineon.com
オンラインのニュースリリース: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFAIM200707-073