インフィニオンテクノロジーズが 2007会計年度第2四半期(1~3月)及び上半期業績を発表
梗概
・インフィニオングループの第2四半期の売上高は19億6,000万ユーロ。キマンダを除くインフィニオンの売上高は9億7,800万ユーロ。
・グループEBIT(利払・税引前利益)は4,900万ユーロ。キマンダを除くEBIT損失は2,800万ユーロ。第2四半期EBITには5,400万 ユーロの費用を含む。これは主に、リ ストラクチャリングと資産の消却に伴うもので、その一部は資産売却と人件費の見直しによる2,500万ユーロの効果に よって相殺。
・グループ純損失は1,100万ユーロ、1株当たり希薄化後損失は0.01ユーロ。
・インフィニオングループは第3四半期について、キマンダを除く事業の売上高が通信ソリューション部門の効果で増加すると予想。キマンダを除く事業の EBIT(費用差引前ベース)も 通信ソリューション部門の損失幅縮小により増加する見通し。第3四半期の費用は軽微の見通し。
売上高(単位:百万ユーロ) |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
インフィニオン(キマンダを除く) | 978 |
958 |
2% |
1,065 |
-8% |
キマンダ |
984 |
1,173 |
-16% |
928 |
6% |
インフィニオングループ |
1,962 |
2,131 |
-8% |
1,993 |
-2% |
EBIT |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
インフィニオン(キマンダを除く) | (28) |
(9) |
... |
7 |
... |
キマンダ |
77 |
225 |
-66% |
21 |
+++ |
インフィニオングループ |
49 |
216 |
-77% |
28 |
75% |
売上高(単位:百万ユーロ) |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
インフィニオングループ純利益(損失)(単位:百万ユーロ) |
(11) |
120 |
... |
(26) |
+++ |
基本一株あたり利益(損失)(ユーロ) |
(0.01) |
0.16 |
... |
(0.03) |
+++ |
希薄化後一株あたり利益(損失)(ユーロ) |
(0.01) |
0.15 |
... |
(0.03) |
+++ |
独インフィニオンテクノロジーズは4月27日、2007会計年度第2四半期(1~3月)及び上半期の業績を発表しました。売上高は19億 6,000万ユーロで、前四半期から8%減少しました。キ マンダを除いたインフィニオンの売上高は9億7,800万ユーロで、前四半期の9億5,800万 ユーロを上回りました。
第2四半期のグループEBIT(利払・税引前利益)は4,900万ユーロと、前四半期の2億1,600万ユーロから減少しました。キマンダを除いた場合、 インフィニオンの第2四半期は2,800万ユーロのEBIT損失でした。第2四半期のEBIT損失には5,400万ユーロの費用が含まれます。同費用は主 として、フランス・エッソンヌの生産施設( アルティスセミコンダクター)並びにベンキュー破産後のベースバンド事業における規模縮小計画に係る約 2,000万ユーロ、及び、資産消却の3,500万ユーロです。一部費用は、資 産売却と人件費の見直し効果2,500万ユーロによって相殺されました。前 四半期の純費用はわずかでした。
グループ純損失は1,100万ユーロで、1株当たり希薄化後損失は0.01ユーロとなりました。
インフィニオン最高経営責任者(CEO)兼社長のヴォルフガング・ツィーバルトは次のように述べています。「事業の方向性そのものには満足しているもの の、キ マンダを除くインフィニオンの第2四半期業績について満足しているわけではありません。第3四半期は、通信ソリューション部門のプラットフォーム出 荷を控えるほか、自動車・産業・マ ルチ市場部門の勢い継続によって、業績は向上すると予想しており、キマンダを除くインフィニオンのEBIT(費用差引前 ベース)も改善する見通しです。長期的視点においても、こ のトレンドを継続していきたい考えです。キマンダを除くインフィニオンについては、2007会計 年度にEBITを損益分岐点にもっていき、2009会計年度には10%の利益を目指します。2 008会計年度はその目標に向けた充実の年となります」
2007年度第3四半期の見通し
2007会計年度第3四半期について、インフィニオンでは、キマンダを除いた事業の売上高が、通信ソリューション部門の効果で増加すると予想しています。 キマンダを除く事業のEBIT( 費用差引前ベース)も通信ソリューション部門の損失幅縮小により増加すると予想。第3四半期の費用は軽微の見通しです。見 通しの詳細については、以下の各部門のセクションに記載されています。
各部門の2007年度第2四半期の業績と見通し
自動車・産業・マルチ市場(AIM)
単位:百万ユーロ |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
売上高 | 741 |
710 |
4% |
733 |
1% |
EBIT |
66 |
55 |
20% |
74 |
-11% |
2007会計年度第2四半期の自動車・産業・マルチ市場部門の業績は当初の予想を上回りました。売上高は7億4,100万ユーロ(対前四半期比4%増)で、同部門の過去最高を計上し、E BITは6,600万ユーロでした。
予想のとおり、季節的要因によって、自動車関連事業の売上高とEBITが増加しました。産業・マルチ市場事業は、ハイパワー製品の生産性向上が奏功し、予 想を若干上回る結果でした。セキュリティ& ASIC事業は、チップカードとセキュリティ事業が堅調ながらも、季節的要因とハードディスクドライブ事業の軟 化が原因で、やや予想を下回りました。
自動車・産業・マルチ市場部門の2007年度第3四半期の見通し
自動車・産業・マルチ市場部門の2007会計年度第3四半期の売上高は、第2四半期の高い水準を維持するものと見込んでいます。売上高の増加に伴い、 EBITも拡大すると予想しています。自 動車事業の売上高とEBITは第2四半期よりやや増加する見込みで、産業・マルチ市場はおおむね横ばい、一方、 ハードディスクドライブ需要の先送りが進むことがセキュリティ&A SIC事業にマイナスの影響を与える見通しです。
通信ソリューション(COM)
単位:百万ユーロ |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
売上高 | 238 |
236 |
1% |
308 |
-23% |
EBIT |
(53) |
(57) |
7% |
(29) |
-83% |
通信ソリューション部門の2007会計年度第2四半期の売上高及びEBITは、予想のとおり前四半期比でほぼ変わらずでした。売上高は2億3,800万ユーロ、E BITは5,300万ユーロの損失となりました。
無線事業においては、携帯電話プラットフォームの顧客基盤が順調に拡大したことを受けて業績に大きく貢献するとともに、携帯電話プラットフォーム出荷の大幅増が季節的要因を相殺しました。ブ ロードバンド事業の売上高は前四半期とほぼ横ばいでした。
通信ソリューション部門の2007年度第3四半期の見通し
2007会計年度第3四半期の通信ソリューション部門の売上高については、対前四半期比で大幅に増加が見込まれます。これは、大手顧客 向けの生産立ち上げを控え、携 帯電話プラットフォームの出荷が著しく増加するためです。同部門のEBITも売上高の増加に伴って向上する見通しです。ブ ロードバンドアクセス事業の売上高は横ばいと予想されます。これまでどおり、2 007年暦年最終四半期に無線事業で損益分岐点を達成することを目標に掲げ ています。
キマンダ
単位:百万ユーロ |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
売上高 | 984 |
1,173 |
-16% |
928 |
6% |
EBIT |
77 |
225 |
-66% |
21 |
+++ |
キマンダの2007会計年度第2四半期の売上高は、前四半期の11億7,000万ユーロから9億8,400万ユーロに減少しました。E BITは前四半期の2億2,500万ユーロから7,700万ユーロに減少しました。
キマンダの2007年度第3四半期の見通し
キマンダのビットベースの生産量は第3四半期、米国リッチモンドと台湾合弁事業イノテラの300ミリ生産ラインの能力の増強及び80ナノメートル以下の技 術への移行に伴う能力改善による生産性向上が寄与し、8%から12%の伸びを見込んでいます。PC以外の機器に対するビットベースの出荷シェアは50%を 上回り、P C関連製品に対する旺盛な需要は継続する見通しです。
その他事業部門
単位:百万ユーロ |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
売上高 | 50 |
70 |
-29% |
92 |
-46% |
EBIT |
(5) |
(3) |
-67% |
1 |
... |
2006年5月1日付けでキマンダの分社が完了したことに伴い、そ の他事業部門の売上高は主にドレスデンにあるインフィニオンの200mm製造施設からファンドリ契約に基づいてキマンダに販売されるウェハの売上高によって構成されました。
第2四半期のEBITには、資産売却による300万ユーロが含まれます。
コーポレート&エリミネーション
単位:百万ユーロ |
第2四半期 |
前四半期 |
前四半期比 |
前年同期 |
前年同期比 |
売上高 | (51) |
(58) |
12% |
(68) |
25% |
EBIT |
(36) |
(4) |
--- |
(39) |
8% |
2006年5月1日付けで、コーポレート&エリミネーション部門には、ド レスデンにあるインフィニオンの200mm製造施設からキマンダへ販売されるウェハの売上高に関するグループ内調整額が反映されました。
第2四半期のEBIT損失は3,600万ユーロでした。これには5,400万ユーロの費用が含まれます。同費用は主として、フランス・エッソンヌの生産施 設(アルティス・セミコンダクター)並 びにベンキュー破産後のベースバンド事業における規模縮小計画に係る約2,000万ユーロ、及び、資産消却の 3,500万ユーロです。一部費用は、人件費の見直し効果2,200万ユーロによって相殺されました。 前四半期の純費用は軽微でした。
その他事業部門とコーポレート&エリミネーションの2007年度第3四半期の見通し
四半期データの数値はすべて暫定かつ未監査です。
財務諸表および各部門の2007会計年度第2四半期の事業ハイライトについては、インフィニオンのドイツ本社が発表した英文リリースをご参照ください。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、エネルギー効率、コネクティビティ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体お よびシステムソリューションを提供しています。2006会計年度(9月決算)の売上高は79億ユーロ(キマンダの売上高38億ユーロを含む) 、従業員は世 界全体で約4万2,000人(キマンダの従業員約1万2,000人を含む)でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア 州ミルピタス、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニュー ヨークの証券取引所に株式上場されています。イ ンフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
オンラインのニュースリリース: http://www.infineon.com/jp
Information Number
INFXX200704-055