~インフィニオンとインターデジタルが提携関係を拡大~ インターデジタルがインフィニオンの2G GSM/ GPRS/EDGE技術に基づく、デュアルモード2G/3Gワイヤレスモデムを発表

2006/10/04 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズと米国のインターデジタルコミュニケーションズコーポレーション(InterDigital Communications Corporation)は、提 携関係の拡大を発表しました。インフィニオンは、実績あるGSM/ GPRS/EDGEベースバンドモデム「S-GOLD®3」と 100%子会社コムネオンのプロトコルスタックソフトウェアをインターデジタルにライセンス供与します。また、インターデジタルはデュアルモード2G/3Gワイヤレスモデム・プラットフォームを発表しました。こ のプラットフォームには、3Gプロトコルスタックとインフィニオンからライセンスされた技術、そしてインターデジタル独自の3Gベースバンドデザイン(WCDMA、HSDPA、HSUPA対応)が 採用されています。

「インターデジタルがお客様に提供するデュアルモード2G/3Gモデム製品は、これでさらに充実度を増すことになります。市 場で実績のある進化した2G技術を当社の最先端WCDMA技術と統合することにより、これから3G市場への参入を図る半導体メーカーや独自の2G/3Gモデムの設計・製 造に取り組む携帯電話メーカーに強力な設計ソリューションを提供することができます」とインターデジタルのシニアビジネスデベロップメント&プロダクトマネージメントオフィサー、マーク・レモは述べています。

また、インフィニオンのフィーチャーフォン事業ユニット副社長兼ゼネラル・マネージャー、クレメンス・ヤーゴンは次のように語っています。「 当社の実績あるベースバンド技術とプロトコルスタックソフトウェアをインターデジタルにライセンス供与することで、両社はモバイルソリューション分野でのリーダーシップを拡大し、2 G/3Gデュアルモード技術の開発に興味を持つさらに多くのお客様への働きかけが可能となりました。
今回のインターデジタルとの合意の拡大により、お客様はより短期間で製品を市場に投入できるほか、インフィニオンには新たなビジネスチャンスとなります」

インフィニオンの最先端2G技術とインターデジタルの先進的な3Gソリューションを組み合わせることで、性能、価格、サイズ、消費電力の最適化が図れます。こ の包括的なモデムソリューションは以下のような特長を備えています。
・E-GPRSマルチスロット クラス12
・送信ダイバーシティとSAIC(シングルアンテナ・インターフィアランス・キャンセレーション)
・プラットフォームに依存しないコムネオン製デュアルモードWCDMA/EDGEプロトコルスタック
・HSDPAカテゴリー8 (下り最大7.2Mbps)
・HSUPAカテゴリー3(上り最大1.5Mbps)
・高度なWCDMAレシーバとオプションの受信ダイバーシティ

インフィニオンとの拡大合意条件に基づき、インターデジタルは同社の発売するモデムにインフィニオンの2G技術を利用できるほか、独 自の2G/3Gモデム製品開発に取り組む第三者にこの技術をサブライセンスすることもできます。さらにインターデジタルは、イ ンフィニオンの統合GSM/GPRS/EDGEベースバンドおよびプロトコルスタック技術(「S-GOLD®3」ベースバンドプロセッサのASICデザイン、インフィニオンの先進的なRF、パワー制御、コ ネクティビティの各モジュールや関連コンポーネントを含む)に関連するあらゆる設計仕様やソースコード、その他の設計データにアクセスすることができます。

インターデジタルの社長兼CEOウィリアム・J・メリットは次のように述べています。「インフィニオンの技術をライセンス利用することにより、当 社はモデム事業で活用したいと考えている3つの市場チャネルに完全対応することができます。3つのチャネルとは、モデムコンポーネントのライセンス、全体設計のライセンス、そしてASICの販売です。こ の包括的な技術パッケージをさまざまな形で提供して当社の特許を補完することにより、インターデジタルがもたらす価値はさらに高まるでしょう」


インターデジタルについて
インターデジタルコミュニケーションズコーポレーション(InterDigital Communications Corporation)は、音 声およびデータ通信を推進する先進的な無線技術と製品の設計、開発、提供を行っています。同社は、グローバルな無線規格に大きく寄与しており、世界の2G、2.5G、3G、8 02製品に対して強力な製品ライナップと特許技術を有しています。また、同社は3Gマルチモードターミナルおよび統合デバイス向けにベースバンド製品ソリューションとプロトコルソフトウェアを提供しています。イ ンターデジタルの差別化された技術と製品ソリューションは、製品化に要する時間を短縮し、高い性能と費用対効果をもたらします。
インターデジタルのホームページ: http://www.interdigital.com


免責事項
This press release contains forward-looking statements regarding our current beliefs, plans and expectations as to our design solutions, the market channels we intend to use for our modem business, and our ability to add value through a combination of our technology and patens. Forward-looking statements are subject to risks and uncertainties. Actual outcomes could differ materially from those contained in such forward-looking statements due to a variety of factors including, but not limited to, marketplace acceptance of our technology solutions, competition, our ability to enter into new license agreements and customer relationships, shifts in critical market windows or market conditions which may impact the manner and timing in which we expect to deploy our technology solutions.

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、子会社「Qimonda (キマンダ)」を通してメモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2 005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFCOM200610.001