インフィニオンがインテル社モバイル・プラットフォームの熱管理機能に対応した初の温度センサ付きメモリモジュールを投入

2006/04/05 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは本日、リ アルタイムの温度情報を使ってモバイルシステムの性能を最適化する温度センサ付きメモリモジュールを開発したと発表しました。新製品「TS-on-DIMM(Thermal Sensor on Dual In-line Memory Module)」は、今後インテルが投入するモバイル・プラットフォームに対応した業界初の温度センサ付きDIMMで、すでにサンプル提供が始まっています。

インフィニオンは、明日から東京で開催されるインテル・デベロッパー・フォーラム Japan 2006(会期:2006年4月6日~7日)において、T S-on-DIMMのサンプルを展示しております。(ブース番号:S1)。

TS-on-DIMM技術はシステム・コンポーネントの実際の温度状態に基づいてシステム性能を管理するインテリジェントな機能で、インテルもこれをサポートしています。この技術は、D IMMの温度が事前設定レベルを超えた場合にメモリの動作速度を遅らせ、電力消費を抑制しながらエンドユーザに可能な限り高い性能を提供するものです。

インフィニオンのDRAMチップはトレンチ型アーキテクチャを採用し、同等メモリ容量のDIMMによるテストではスタック型DRAMよりも約20パーセント低温で動作することが示されています( トレンチ型とスタック型はいずれもDRAM製造で一般的に用いられるアーキテクチャ)。温度センサを備えたSO-DIMMに発熱量の少ないインフィニオンのDRAMを組み合わせることで、減 速機能が起動する可能性は極小化され、最大限のシステム帯域幅を維持できます。2005年にインテルのDT(Delta Temperature)in SPD技術(TS-on-DIMMに類した技術)を 使って行われたテストでは、インフィニオン製チップの熱プロファイル向上も手伝って、持続メモリ帯域幅が30パーセントアップするという結果が得られています。TS-on-DIMM技術を利用すれば、こ れと同等ないしそれ以上の成果が得られるとインフィニオンでは見ています。

インフィニオンのTS-on-DIMM製品は、1GB、667MHzのDDR2 SO-DIMMとして一部のシステム・カスタマー向けにサンプル供給が始まっています。少 量注文時のサンプル価格は150ドルです。インフィニオンは本年後半には2 GBのTS-on-DIMMのリリースも予定しています。価格のお問い合わせ、製 品サンプルのご注文は直接インフィニオンまでお寄せください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
日本サイト: http://www.infineon.com/jp

Information Number

INFJP200604.018