インフィニオンとチャータードが開発協力を拡大65nm生産技術契約を締結

2005/11/17 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズとシンガポールのチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングは17日、65nm(ナノメートル)ロジック製品についての生産契約を締結したと発表しました。こ れに基づき、インフィニオンはチャータードに低消費電力携帯電話製品の生産を委託します。この製品は2006年第1四半期に最初のプロトタイプが製作され、同年第4四半期から生産が開始される予定です。
今回の発表は、IBM、インフィニオン、チャータード、サムスンの4社による65nm技術の共同開発事業をベースとしています。チャータードとの今回の契約により、イ ンフィニオンは新規の製造設備投資を行わずに半導体業界の先端技術の開発に参加できます。インフィニオンは将来の市場動向に合わせて自社の生産ノウハウを進化させるフレキシビリティを確保します。

インフィニオンの最高経営責任者(CEO)兼社長のヴォルフガング・ツィーバルトは、「インフィニオンは、収益性の高い成長を達成しながらカスタム製品における先導的立場をさらに強化するため、チ ャータード、IBM、サムスン3社との共同開発による65nm技術の生産をチャータードに委託することを決定しました。開 発から生産および販売に至るバリューチェーン全体をカバーする従来の半導体企業のやり方では、先端的な生産プロセスのコスト増大に追いつけなくなっています」と、語りました。

チャータードの社長兼CEOのチア・ソン・フェ氏は、「チャータードとインフィニオンはすでに強力な開発・生産同盟関係を結んでおり、今回の契約は次の楽しみなステップです。共同開発事業を機に、チ ャータード、インフィニオン、IBM、サムスンの4社は資源や幅広いノウハウを結集して、経済面および技術面の大きなメリットを発揮しています。今回の契約で、イ ンフィニオンは開発パートナーのうちの1社であるチャータードの提供する生産面でのフレキシビリティを利用し、開発から生産へシームレスに移行することによって利益を得ることができます。イ ンフィニオンは引き続き低消費電力のカスタム製品の開発によって差別化をはかることに集中し、一方チャータードはインフィニオンの製造ニーズに合わせて、信 頼性が高くコスト効率のよいアウトソーシングの手段を提供します。

チャータードの300mm施設「ファブ7」へのプロセス技術のシームレスな統合をはかるため、今後数カ月中にインフィニオンの欧米拠点の社員がチャータードに派遣されます。一方、開 発パートナー4社の200名余りの技術者はニューヨーク州イースト・フィッシュキル工場で、45nmを含む次世代技術の開発を継続しています。

チャータードについて
世界の半導体ファウンドリ専業メーカーのトップの一社であるチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリング(Chartered Semiconductor Manufacturing)は、現在のSoC(システム・オン・チップ)設計を可能にする、構造幅90nmまでの先端技術を提供しています。さらに、同 社は45nmに至る技術ロードマップを柱とする共同開発の取り組みを通じて、カスタマーのニーズに対応しています。チャータードの戦略は、オープンかつ総合的な設計実現ソリューション、生 産強化方法およびフレキシブルなソーシングへの注力を基盤としています。同社はシンガポールで300mmファブ施設1カ所と200mm施設4カ所を運営しています。
ウェブサイト: http://www.charteredsemi.com 

お断り
当リリースには、1995年民間証券訴訟改革法で定義された展望的見解が含まれています。そうした展望的見解には、プロトタイプ製作や65mmフェハ量産の推定時期、今 後数カ月間にインフィニオンの社員を「ファブ7」に派遣すること、将来の出来事に関する当社の現在の見解に関係したものが含まれ、そ れらは実質的に異なる結果を現実にもたらす可能性のある若干のリスクや不確実性に左右されます。但し、展望的見解に含まれるものはそれらに限定されません。実 質的に異なる結果を現実にもたらす可能性のある要因を次に挙げます:市場見通しやトレンドの変化(特にファウンドリサービスやコンシューマ/コンピュータ/通信市場)、当社の主要カスタマの需要、専 用製品の過剰在庫やライフサイクル、他のファンドリとの競争、当社のファブ施設計画における不測の遅延や支障、当社のファブ施設の遂行レベルや技術ミックス、当社における先端製品の進歩、当 社のパートナーシップや技術/供給協業の進捗度、半導体市場の回復時期と回復ペース、米国や世界の経済情勢、ファブレス企業の成長率と集積デバイスメーカーのアウトソーシング戦略。当 社はそうした展望的見解に反映された想定が妥当な仮定に基づくものと信じますが、必ず想定通りに運ぶとは保証できません。前述した諸要素のほかに、実 質的に異なる結果を現実にもたらす可能性のある他のリスクや不確実性が、2004年12月31日終了年次の当社年次報告書(フォーム20-Fで記述)の「Risk Factors(リスク要因)」の 章と米証券取引委員会に提出された2005年7月29付けの企業目論見書補足(Company’s Prospectus Supplement)に記載されています。こ うした展望的見解は将来の出来事への対処に関する現在の見解に基づいたものであり、当リリースを読まれる方は、それに過大な信頼をおかないよう、ご注意申し上げます。当社は、新 しい情報や将来の出来事などの結果として展望的見解のアップデートや修正を公表するという義務は負いません。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の子会社を拠点として活動しています。2004会計年度(9月決算)の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com

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INFXX200511.018