ウェアラブル・エレクトロニクスの広報活動でインフィニオンがドイツの PR賞を授賞

独インフィニオンテクノロジーズは9月12日、ドイツのPR活動業界団体であるドイツPR協会（DPRG）から「ゴールデン・ブリッジ（Goldene Bruecke）」 PR賞を授賞しました。審 査委員会は「ウェアラブル・エレクトロニクス」の話題をマスメディアに印象深く紹介したインフィニオンのメディア・リレーションズ・チームの活動を讃えて、「コミュニケーションズ・デザイン」部 門で銅賞を授与しました。衣料や繊維に電子機能を一体化するという複雑なハイテクの話題を、想像力にあふれ、かつ非常にわかりやすく紹介した活動が高く評価されました。

「ウェアラブル・エレクトロニクス」のPRキャンペーンは、インフィニオン社内のメディア・リレーションズおよびエマージング・テクノロジーズの両部署が緊密に連携して企画立案しました。イ ンフィニオンのコーポレート・リサーチ＆デベロップメントの一部署であるエマージング・テクノロジーズは、未来技術とその事業化の可能性の研究に取り組んでいます。その研究陣が、音 声制御式MP3プレーヤの機能を微小な5×5 mmサイズのマイクロチップに組み込み、“洗える”パッケージ内に封入することに成功しました。このチップは、マイクロフォン、スピーカ、バッテリ・モ ジュールなどの外部コンポーネントと接続され、様々な種類の衣料に適用できます。ミュンヘンのドイツ・モード・マスター・スクールの学生たちが合計10点の服飾デザインを考案しました。

メディア・リレーションズ・チームのPR手法
インフィニオンはまず、フランクフルトのハイテク・アパレル・フェア「Avantex」の開幕を目前に控えて、ミュンヘンで欧州の日刊紙やエレクトロニクス業界メディア向けの記者会見を行い、プ ロジェクトを紹介しました。同時にウェブサイト（http://www.wearable-electronics.de）を立ちあげ、そ の話題に関するテキスト情報や画像およびプレゼンテーションをダウンロード形式で提供しました。また、フェア主催者がセッティングした記者会見以外にも、メディア・リレーションズ・チームは「Avantex」会 場で別途の記者会見も開きました。衣料専門メディアを通じて、衣料業界のデシジョンメーカー（意思決定者）に情報を確実に届けることを意図したものです。

フェア閉幕後も、インフィニオンは何カ月にもわたって、欧州の多数の主要メディアに広く情報を流しました。ドイツのほとんどのTV局がその話題を取り上げ、一部では主要ニュース番組で放送されました。 米国とアジアにあるインフィニオンのメディア・リレーションズ部署がこの題材を用いて、それぞれの国のメディアに情報を流しました。ハイライトの一つといえるのが、東京でのウェアラブル・エ レクトロニクスに関する記者会見のレポートがCNN/Foxのメインニュース放送で全米に報道されたことです。これがきっかけとなって、さらに、米国の40以上のTV番組でとりあげられました。ドイツだけでも、2 ,000万人以上の視聴者に情報を届けることに成功しました。

「ゴールデン・ブリッジ」PR賞について
DPRGは、PRコンセプトおよびコミュニケーション手法を戦略的ビジョンと巧さの観点から審査し、コミュニケーションズ・デザインとコミュニケーションズ・マネジメントのカテゴリーで表彰するため、 1970年からドイツ「ゴールデン・ブリッジ」PR賞を設けています。今年の同賞はすべてが記録破りであり、PRエージェンシーと企業のPR部署から寄せられた応募は125件にのぼりりました。