インフィニオンテクノロジーズが第3四半期業績見通しを下方修正

2001/06/20 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは、本日、半導体市況がさらに悪化したことで、同社の2000/2001会計年度(2000年10月~2001年9月期)の 第3四半期(2001年4月~6月期)の業績が大きな影響を受けるという見通しを発表しました。インフィニオンの第3四半期の業績は、価格の下落と、棚卸評価損に関連した一時損失により低迷しており、売 上は前四半期比30%減、利息・税引前の損失は6億ユーロに達する見通しです。

インフィニオンは、本年4月24日に第2四半期(2001年3月31日期)の業績を発表しましたが、その後、半導体市況はさらに悪化しました。業界アナリストは、2 001年の半導体業界の伸び率を数回にわたり下方修正してきましたが、現時点では、本年は20%のマイナス成長になると予測しています。

移動通信市場の見通しは依然不透明で、現在のところ、携帯電話の需要回復の兆候は見られません。今四半期、インフィニオンは、主要顧客数社から注文の繰り延べとキャンセルを受け、こ れが売上の減少と在庫の増加の要因となりました。
メモリ製品の市場は、非常に厳しい状況だった前四半期(3月31日期)に続き依然として脆弱で、メモリ製品の価格はさらに下落しました。256MビットDRAM該当製品の平均スポット市場価格は、前 期末(2001年3月31日)からさらに30%下がりました。需要も当初の予測より低く、特にPC市場における過剰在庫が顕著です。
セキュリティ&チップカードIC事業グループと有線通信事業グループも、需要の鈍化による注文のキャンセルと価格の値下げという問題に直面しています。
インフィニオンではこの困難な市場環境に適応するための対策を講じてきました。今年度、すでに設備投資計画を当初予定していた28億ユーロから約23億ユーロに削減しましたが、2002年度も、設 備投資の規模を当初予定から10億ユーロ以上低減する予定です。また、経費削減の一環として、採用を凍結してきましたが、今後も人員の補充は行わない予定です。


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INFXX200106.091e