インフィニオン、マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV搭載のフクタ社製 7-in-1 イーアクスル開発に貢献

2023/10/16 | マーケットニュース

2023年10月16日、東京(日本)

 

世界の自動車産業は、気候変動問題に取り組むため、電動化に積極的に取り組んでいます。インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、マツダのロータリーエンジン搭載の最新PHV「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」に搭載されている、台湾の自動車部品サプライヤー、FUKUTA ELEC. & MACH Co., Ltd. (本社:台湾苗栗県、以後フクタ) による先駆的な7-in-1 イーアクスル (eAxle) システムの開発をサポートしたことを発表しました。

 

この7-in-1 e-axleシステムは、モーター、トランスミッション、ジェネレーター、インバーター、DC/DCコンバーター、AC/DCコンバーター、ジャンクション ボックスなどの主要コンポーネントから構成されています。高度に統合され、モジュール化された設計により、費用対効果が高く、よりコンパクトな全体サイズを実現し、効果的にスペースを節約して運転効率を高め、車両の安定性と安全性を向上させます。

 

インフィニオンは、このパワートレインのサブシステムのパワーデバイスやモジュール、マイクロコントローラー、センサー、ネットワークIC、関連システムソリューションなど、150以上の重要な半導体コンポーネントを提供しています。これらのコンポーネントは、主にメインインバーター、DC/DCコンバーター、AC/DCコンバーターに採用されています。また、インフィニオンは、技術的なサポートを通じてフクタの開発力を強化し、この革新的で高い信頼性を誇る高効率の7-in-1ドライブトレイン システムを共同で開発しました。

 

電気自動車市場は急成長を遂げようとしている一方で、電気自動車の普及には、充電インフラの十分な配備、充電の安全性への配慮、送電網からの安定した電力供給といった課題があります。マツダのMX-30 e-SKYACTIV R-EVは、車両を駆動する電気モーターと、電力が不足した場合にバッテリーに電力を供給するための発電機を駆動する内燃機関を備えています。この仕組みによって航続距離が延び、航続距離に関する不安を解消するための短期的なソリューションとして有効であると考えられています。

 

インフィニオンのオートモーティブ事業部ディレクターのハンス シャッツ (Hans Schatz)は「インフィニオンとフクタは、7年にわたり協業してきました。インフィニオンは、台湾のパートナーが、重要な電気自動車システムのサプライヤーとしてグローバルサプライチェーンに成功裏に参入するために支援できたことを嬉しく思っています。これからも電気自動車向けのイノベーティブなソリューションを開発するためにお客様との協力を続けていきます」と述べています。

 

フクタの会長のZhang Jinfeng氏は「フクタの7-in-1 e-axleシステムは、今日の電気自動車業界において最も複雑で難易度の高いシステムの1つです。インフィニオンの自動車分野における専門知識と包括的なソリューションを活用することで、多くの技術的な課題を克服することができました。私たちのドライブトレイン システムがマツダのサプライチェーンに組み込まれたことは非常に意義のある評価といえるものであり、グローバル サプライ チェーンにおけるフクタの事業拡大の礎になると確信しています。今後もインフィニオンと協力し、最新のテクノロジーへの研鑽を続けていきます」と述べています。

 

フクタについて

FUKUTA ELEC. & MACH Co., Ltd.(富田電機/フクタ)は1988年の創立以来、創立者兼代表取締役の張金鋒が「革新、熱意、誠実」という経営理念に掲げ、各種工業用モーターの研究開発と設計と製造に専念し、自社ブランドのFUKUTAのもと市場に展開しています。合理的なコストで安定した品質の製品を提供し、お客様をサポートしています。また、豊かな研究開発力でお客様のニーズに応え、製品力を向上し、お客様のブランド価値と競争力の向上に貢献しています。

「他社はやらなくともフクタがやる」という精神でお客様と共にビジネスチャンスを作っています。長年の取り組みにより、伝統的な工業用モーターメーカーから、電気自動車モーターおよび動力システムの研究開発および製造分野に参入しました。2005年以来、国内外の電気自動車モーターおよび動力システムの開発に継続的に関わり、多くの知見を蓄積しすることで、お客様の新規開発案件におけるリスクの低減、時間短縮およびコストダウンの実現、短期間での量産導入に貢献しています。

台中豊洲工場を本拠点とするフクタは、需要に応えて豊洲科技工業園区および苗栗銅鑼科学園区に相次いで工場を建設し、産業ニーズに合った管理、生産および品質システムを構築、お客様と共に成長し、未来を創造しています。電機製品を通じて顧客、産業、社会に新たなアイデアと価値を提供したいと考えています。