インフィニオン、TO247PLUSパッケージの新しい車載用750 V EDT 2 IGBTを発表

2022/03/11 | マーケットニュース

2022年3月3日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、TO247PLUSパッケージの新しいEDT2 IGBTを発表しました。このデバイスは、車載用ディスクリート トラクション インバーターに最適化されており、インフィニオンの車載アプリケーション向けディスクリート高耐圧デバイスのポートフォリオを拡大するものです。このIGBTはその高い品質により、車載部品の業界標準であるAECQ101に準拠するだけでなく、AECQ101の認定基準を上回った品質を提供します。これにより、インバーター システムの性能と信頼性を大幅に向上させることができます。車載用マイクロパターンのトレンチ フィールド ストップセルで設計されている本IGBTは、EasyPACK™ 2B EDT2やHybridPACK™などのインバーター モジュールで既に成功している技術をベースにしています。

本ファミリーは、ターゲット アプリケーションに必要な短絡耐量を備えています。また、TO247PLUSパッケージは沿面距離が長くデザインインが容易です。トラクション インバーターに最適化されたEDT2技術は、750 Vの耐圧を有し、最大 470 V DC のバッテリー電圧にも適応可能なため、スイッチング損失と導通損失を大幅に低減します。

ディスクリート構成のEDT2 IGBTの定格電流は100℃で120 Aと200 Aで、それぞれ順方向電圧が非常に低く、前世代と比較して導通損失を最大13%低減しています。また、定格電流200 AのAIKQ200N75CP2は、TO247PlusパッケージのディスクリートIGBTとしてクラス最高レベルの製品です。このように、規定のターゲット電力クラスでは、並列に接続されるデバイスの必要数を減らすことができます。さらに、電力密度を高めシステム コストを削減することができます。

EDT2 IGBTはまた、パラメーター分布が非常に狭いことが特徴です。コレクター エミッター間飽和電圧 (V ce(sat)) の標準値と最大値の差は200 mV以下、ゲートしきい値電圧 (V GEth) の標準値と最大値の差は750 mV以下となっています。さらに、熱係数は正の値です。このため並列動作が容易で、最終設計においてシステムの柔軟性と電力スケーラビリティを提供します。さらにこのIGBTは、滑らかなスイッチング性能、低ゲートチャージ (Q G) 、175℃の高いジャンクション温度 (T vjop)  を実現しています。

供給体制について

AIKQ120N75CP2とAIKQ200N75CP2は既に出荷を開始しています。詳細は AIKQ120N75CP2AIKQ200N75CP2をご覧ください。

インフィニオンのエネルギー効率への貢献に関する詳しい情報は www.infineon.com/green-energy/jpをご覧ください。

Information Number

INFATV202203-060j

Press Photos

  • ディスクリート構成のEDT2 IGBTの定格電流は100℃で120 Aと200 Aで、それぞれ順方向電圧が非常に低く、前世代と比較して導通損失を最大13%低減しています。定格電流200 AのAIKQ200N75CP2は、TO247PlusパッケージのディスクリートIGBTとしてクラス最高レベルの製品です。このように、規定のターゲット電力クラスでは、並列に接続されるデバイスの必要数を減らすことができます。さらに、電力密度を高めシステム コストを削減することができます。
    ディスクリート構成のEDT2 IGBTの定格電流は100℃で120 Aと200 Aで、それぞれ順方向電圧が非常に低く、前世代と比較して導通損失を最大13%低減しています。定格電流200 AのAIKQ200N75CP2は、TO247PlusパッケージのディスクリートIGBTとしてクラス最高レベルの製品です。このように、規定のターゲット電力クラスでは、並列に接続されるデバイスの必要数を減らすことができます。さらに、電力密度を高めシステム コストを削減することができます。
    EDT2_IGBT_750_V_TO247

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