エレクトロニカ バーチャル見本市2020:インフィニオン、スマートビルディングと未来の生活のためのセンサソリューションを紹介
2020年11月5日、ミュンヘン(ドイツ)
2020年11月10日から始まるエレクトロニカ バーチャル見本市で、インフィニオンテクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、スマートビルディングと未来の消費者生活に焦点を当てた同社のセンサラインアップを紹介します。製品やアプリケーションの例をデジタルで紹介し、プレゼンテーション、eラーニング、インフォグラフィック、ビデオ、360°ビュー、便利なダウンロード機能などを使い、詳しく説明を行います。ライブプログラムは11月12日に終了しますが、その後もセンサの特徴に関するすべての情報がオンデマンドで入手可能です。
重要なものを測定する - 確実な CO 2 検出で COVID-19 と戦う
コロナウイルスSARS-CoV-2により、屋内の空気質の観測がより重要となっています。CO 2は、ウイルスを伝染させるエアロゾルと密接な相関関係にあることから、屋内空気質の重要なパラメータと言えます。インフィニオンのXENSIV™PAS CO2センサを搭載したスマート換気および警告システムは、屋内での空中伝染による感染リスクを軽減するのに役立ちます。このシステムは、空気質の悪化を警告し、必要とされる新鮮な空気を供給します。パンデミック対策以外にも、センサによる測定は、屋内空気質に対する人々の意識を向上させ、オフィス、学校、家庭のいずれにおいても、幸福感と生産性を向上させます。
XENSIV PAS CO2は、光音響分光法(PAS)を使用して、屋内の空気中のCO 2含有量を極めて正確に測定します。このセンサは、特に低周波数用に設計された高感度の音響検出器を使用しています。PAS原理により、従来のCO 2センサと比較して、最大75%の省スペース化を実現しています。ppm値を直接測定できること、および最適化された設計により、簡単かつ迅速な搭載が可能となり、大量生産のアプリケーションに最適となっています。
XENSIV PAS CO2センサの評価ボードは、主要な顧客向けに提供されるようになりました。2021年の上半期から販売代理店を通じて注文可能となります。XENSIV PAS CO2センサ自体は、2021年半ばまでに販売代理店から入手できるようになります。評価ボード(評価キット、Arduino-Shield2Go、Adafruit-Wingboard/Featherboard)は、ドライバやアプリケーションノートなどのドキュメントとともに提供され、デザインインを包括的にサポートします。
正確なモーション検出のための 60GHz レーダセンサ
換気、照明システム、スクリーン、自動ドア、スマートホームデバイス、あるいはカメラを含むセキュリティシステムなど、スマートビルディングのさまざまな要素を最適に制御するには、デバイスが周囲の動きを正確に検出できなければなりません。インフィニオンは、高集積の自律型60GHzレーダセンサソリューションを開発し、高感度のモーション検出によってシステム制御を強化することに成功しました。
インフィニオンのXENSIV BGT60LTR11AIPを搭載したレーダデモボードは、アンテナを内蔵した完全統合型のマイクロ波モーションセンサです。このオールインワンソリューションは、コスト効率の高い小型パッケージで提供され、実装時にRFの専門知識や外部信号処理を必要としません。このため、設計の簡素化と市場投入までの時間短縮を図ることができます。BGT60LTR11AIPは、従来のPIRベースのモーションセンサに比べて感度が高く、最小の動きや近接方向を検出できるなど、多くの利点を有しています。このレーダセンサは、非金属材料を透過した検出を可能にし、最終製品の設計の柔軟性を高めます。
レーダデモキットBGT60LTR11AIPは、現在注文可能となっており、シングルチップは、2021年春に入手可能となります。
Klika Tech および Amazon Web Services と協力した予知保全
センサシステムは、スマートビルディングの設備の状態を監視して、予知保全を可能にする上でも重要な役割を果たします。各デバイスの内部または外部に取り付けられ、デバイスの動作状態を反映するさまざまなパラメータのデータを収集します。例としては、暖房、換気、空調(HVAC)デバイスで気圧センサによる気流の監視、電流センサによるモータドライブの電流測定、MEMSマイクロフォンによる異常音の検出や振動測定などがあります。
このシステムにより、定義された最適状態からの偏差を早期かつリアルタイムで検出し、遅れずにメンテナンスを発動することが可能となります。つまり、高コスト、低生産性、設備のダウンタイム、さらには従業員や顧客の健康上の問題につながる可能性のある予期せぬ障害を防ぐことが可能となるのです。
こちらを念頭に、インフィニオンは、HVACシステムの状態監視と予知保全のためのデモンストレータを構築しました。デモンストレータは、Klika Techと共同で開発し、Amazon Web Services (AWS)を使用しています。このデモンストレータが、スマートビルディングの状態監視と予知保全のために使われるセンサに、計り知れない可能性があることを証明してくれます。
これらのスマートHVACユニットは、状況に応じた機能を有効にする際にも、前述のCO 2センサとレーダセンサを使用します。これにより、コンテキストアウェアネスが向上します。また、不要な連続運転の必要性がなくなり、エネルギー効率も大幅に向上します。
詳細については、 www.infineon.com/CO2, www.infineon.com/60GHz, www.infineon.com/predictivemaintenance をご覧ください。
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Information Number
INFPSS202011-012j
Press Photos
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Based on photoacoustic spectroscopy (PAS), the XENSIV PAS CO2 measures the CO2 content in the room air extremely precisely. It uses a highly sensitive acoustic detector, designed especially for low frequencies.XENSIV_PAS_CO2
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The BGT60LTR11AIP offers numerous advantages over classic PIR-based motion sensors such as higher sensitivity, which enables to detect smallest movements and proximity direction.BGT60LTR11AIP_Radar
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