世界初、完全独立型のRaspberry Pi向けオーディオHATボード マルチレベルD級アンプ「MERUS™」搭載

2020/05/22 | マーケットニュース

2020年5月20日、ミュンヘン(ドイツ) 

インフィニオン テクノロジーズAG(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、世界初となる完全独立型のRaspberry Pi向けオーディオアンプHATボード(機能拡張基板)を開発しました。小型パッケージでありながらラジカセ級のHDオーディオ出力を実現します。インフィニオン独自のマルチレベルテクノロジーを活用することで、サイズや消費電力を最小限に抑えると同時に、最先端の電力効率とHD音質をRaspberry Piユーザーやメーカーに提供します。利用分野としては、ワイヤレス音楽ストリーミングに対応したアクティブスピーカーを対象としています。 

本ボード(KIT_40W_AMP_HAT_ZW)は、Raspberry Pi Zero W、Raspberry Pi 3、Raspberry Pi 4に対応しています。MA12070PアンプICによるマルチレベルD級方式 MERUS™を活用しているため、出力段にフィルタコイルを用いる必要のないフィルタレスのアンプ設計が可能です。これにより、部品コストを大幅に削減できるとともに、PCBスペースの節約も可能になります。また本ボードは、小型パッケージでありながら、4Ω時の最大瞬間ピーク出力40Wという高出力が得られます。本ソリューションは、業界最高クラスの電力効率とともに、6700mAhのモバイルバッテリー使用時で最大20時間の再生時間を実現します。5V / 2.5AのUSB電源が1つさえあれば、Raspberry PiとHATの両方に電力を供給できるので追加の電源は必要ありません。 

オーディオシステムを素早く簡単に構築できるように、本ボードは、Raspbian、Volumio、moOde Audio、Justboom Playerなどの代表的なLinuxディストリビューションに対応しています。また、マルチルーム、完全ワイヤレスステレオ(TWS)、サブウーファーといったアプリケーション向けに、2チャンネルのブリッジ接続負荷(BTL)構成やシングルチャンネルのパラレルブリッジ接続負荷(PBTL)構成も可能です。  

供給状況

本Raspberry Pi向けオーディオアンプHATボードは、現在販売中です。詳細は、 www.infineon.com/kit_40w_amp_hat_zwでご覧いただけます。

Information Number

INFPSS202005-058j

Press Photos