最高効率クラスのオールインワンソリューション：CoolSiC™ MOSFETを搭載したFroniusのソーラーインバータ

2020年11月20日、ミュンヘン（ドイツ）およびヴェルス（オーストリア）  

Fronius Internationalが発売した、Symo GEN24 Plusソーラーインバータは、マルチフロー技術により、エネルギーの自給自足をサポートする幅広いアプリケーションに適した仕様となっています。家庭内で直接使用する電力の供給だけでなく、エネルギー貯蔵システム向けのインターフェイスも提供します。さらに、ハイブリッドインバータは給湯および電気自動車の充電用に設計されており、外部システムへの接続が可能です。これらはすべて、インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX / OTCQX：IFNNY）の98％を超える高効率のシリコンカーバイド（SiC）によるものです。Symo GEN24 Plusは、BYDの高電圧ストレージと組み合わせることで、10kWクラスにおいて94％という記録的なシステムパフォーマンス指数（SPI）を達成しました。この組み合わせでクラスAのエネルギー効率を達成したのは、Symo GEN24 Plusだけです。

FroniusのソーラーエナジービジネスユニットのR＆Dパワーエレクトロニクス責任者であるアンドレアス  ルガー（Andreas Luger）は、次のように述べています。「SiCモジュールを使用すると、非常にエネルギー効率が高く、堅牢で、信頼性の高いインバータを構築することが可能となります。この技術により、スイッチング周波数を大幅に上げることが可能になります。前世代と比較して、同じサイズながら、機能の大幅な改善に成功しました。各デバイスは、ハイブリッドインバータの標準接続オプションに加えて、セキュアな電力供給のための出力とバックアップ電源を備えています。」

インフィニオンの産業用電力制御部門の社長であるピーター ワワー（Peter Wawer）は、次のように述べています。「SiCの利点を最大活用するために、Froniusとインフィニオンのエンジニアは共同で、モジュールのレイアウトとチップアセンブリの最適化を図ってきました。開発チーム間の緊密なコミュニケーションにより、ついに顧客のニーズに応える優れたシステムの確立に成功しました。インバータのブースターステージには現在、量産中のEasyモジュールをベースとして、1200V CoolSiC™ MOSFETとCoolSiCダイオードが統合されて実装されています。このフルSiCソリューションにより、最大の効率が実現されます。」

フルSiCは、バッテリステージにも使用されています。双方向DC/DCコンバータでは、R _DS(on) 45mΩのEasy 1B 1200Vモジュールが1つ搭載されています。インバータステージでは、Froniusのニーズに合わせた仕様のEasy 2Bモジュールに、SiCハイブリッドソリューションが実装されています。NPC1トポロジでは、シリコンベースの650V TRENCHSTOP™ 5 IGBTと高速ダイオードのCoolSiCショットキーダイオードの組み合わせが使用されています。モジュールは、すべてのステージでEiceDriver™ ICゲートドライバによって制御されます。

ブースターおよびバッテリ入力のSiC MOSFETモジュールと、インバータステージのハイブリッドモジュールとの組み合わせが、効率とコストの最良比率を実現します。インフィニオンのSiCパワー半導体の高い電力密度により、FroniusのSymo GEN24 Plusは、バックアップ電源、ストレージ接続、マルチMPPトラッカー、エネルギー管理などの多くの機能を提供することが可能となっています。インバータの重量はわずか24kgで、サイズも小型となっています（本体サイズ H594 x W527 x D180mm）。当インバータのアクティブな空気冷却が、パワーエレクトロニクス部品の温度を低下させ、耐用年数の延長を可能にします。使用可能な電力クラスは6、8、および10kWとなっています。Froniusは、当インバータを主にヨーロッパ、南アメリカ、オーストラリアで供給しています。

インフィニオンのCoolSiC製品のラインアップについては、 www.infineon.com/coolsic-mosfetをご覧ください。FroniusのSymo GEN24 Plusの詳細については、 こちらをご覧ください。

Fronius のソーラーエナジー部門について

Froniusのソーラーエナジービジネスユニットは、1992年以来、専門家、サービス、販売パートナーのグローバルネットワークを通じて、太陽光発電ソリューションの開発と製品の流通を促進してきました。24を超えるソーラーエナジー子会社、95％を超える輸出比率、設置したインバータからの17ギガワットを超える総出力という数字が、それを証明しています。その使命は、太陽光を24時間確保することです。Froniusは、世界のエネルギー需要の100％が再生可能エネルギーによってまかなわれるという未来のビジョンを実現するために、日々懸命に努力を続けています。これを念頭に置いて、Froniusは、太陽エネルギーを経済的かつインテリジェントに生成、貯蔵、分配、消費するエネルギーソリューションの開発に取り組んでいます。  

Fronius International について

Fronius Internationalは、本社をペッテンバッハに、その他の拠点をヴェルス、タルハイム、シュタインハウス、サトルレットに置くオーストリアの企業です。1945年にギュンター フロニウスによって設立されて以来、長年の伝統を誇るこの会社は、2020年に創立75周年を迎えます。地元のワンマンベンチャーとして始まった同社は、世界中で5440人を超える従業員が溶接技術、太陽光発電、バッテリ充電システムの分野で働くグローバルプレーヤーに成長しました。60を超える国の34の国際的なFronius子会社および販売パートナーや担当者によって、約93％の高い輸出比率が達成されています。さらに、その革新的な製品とサービス、および1264の登録済み特許のラインアップにより、同社は世界市場の革新的なリーダーとなっています。

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