EA Elektro-Automatikが、電動ドライブトレイン試験用に双方向開発用電源を発表、CoolSiC™MOSFETとの統合を実現
2020年10月20日、フィーアゼンおよびミュンヘン(ドイツ)
世界中でハイブリッド車や電気自動車の販売が加速しています。これは二酸化炭素ガス排出量を削減するという目標に関しては好ましいニュースですが、モーター、制御装置、バッテリーなどの電子部品の性能の試験には、さまざまな課題が生じています。しかし、電動ドライブトレインを生産する上で試験の実施は不可欠です。従来の装置では、双方向のエネルギーの流れを扱うために専用のDC電源と電子負荷を並列にして用いる必要がありました。
EA Elektro-Automatikの電源ユニットPSB10000は、アプリケーションに双方向に対応できるソリューションを提供することで、試験装置の簡素化、試験時間の短縮を実現し、さらに購入およびメンテナンスにおけるコストの削減が可能になります。インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)のディスクリート1200 V CoolSiC™ MOSFETを用いることにより、96%を超える効率でシステムを稼働できます。電子負荷として使用されるエネルギーはパワーグリッドにフィードバックされ、少量のエネルギーのみが熱として放出されます。電力密度は、19インチの4Uハウジング当たり30kWと業界をリードする値を実現しています。
PSB10000デバイスシリーズは、動作範囲が広い出力段を備えています。一般的なプログラマブルDC電源は、最大電圧と電流でのみ最大電力での出力ができますが、EA Elektro-Automatikのデバイスは、わずか3分の1の電圧出力または電流出力で、最大出力が可能になります。車両のバッテリーの充電または放電が良い例です。バッテリー電圧が上昇または下降しても、電流は自動的に調整されるので、最大出力が提供されます。柔軟性を持つこのデバイスは、さまざまな電子部品の試験の際に用いることができ、多くの機器の導入コストの節約が可能です。
供給状況
双方向開発用電源PSB10000 4Uは、30kWから1920kWまで設定が可能で、完全なシステム構成として提供可能です。60V〜2000Vの電圧と最大数千Aの電流が利用可能です。試験用スタンドへの組み込みやすさを考慮し、ユニットはアナログおよびデジタルのインターフェースを備えています。すべての電源ユニットは、イーサネットとUSBを装備、オプションで、CAN、CANopen、Profibus、ProfiNet、Ethercat、ModBusおよびRS232を利用できます。 詳細は こちらをご覧ください。
EA Elektro-Automatik について
EA Elektro-Automatik GmbH&Co.KGは、ドイツの開発用電源および電子負荷の主要メーカーです。パワーエレクトロニクスの分野における卓抜したパイオニアである創設者のヘルムート ノルデンは継続的な開発を押し進めて、成功を重ね、市場での強力な地位を築きました。そこから、EA Elektro-Automatikは家族経営企業から、グローバルな存在感と世界的なディーラーネットワークを持つ中堅企業へと成長しました。継続性、信頼性、および最新のスイッチングコンセプトは、同社の最も重要なコアとなる要素です。
Information Number
INFIPC202010-004j
Press Photos
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The bidirectional laboratory power supplies PSB 10000 4U of EA Elektro-Automatik makes use of Infineon’s discrete 1200 V CoolSiC™ MOSFETs. It can be configured from 30 kW to 1920 kW to form a complete system. Voltages from 60 V to 2000 V and currents up to several thousand amperes are availablePSB-10000
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