超小型省電力3次元磁気センサーにより、新たな設計オプションが可能に

2020/07/20 | マーケットニュース

2020年7月20日、ミュンヘン(ドイツ)   

インフィニオンテクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、 XENSIV™3次元磁気センサーファミリーTLx493Dの拡大を図ります。インフィニオンは、社内デジタル見本市 「バーチャル センサー エクスペリエンス(VSE)」で、産業およびコンシューマー用アプリケーション向けの新デバイスTLI493D-W2BWを発表しました。新デバイスは、インフィニオンの最新の3Dホールセンサーを搭載し、超小型のウェハレベルパッケージに格納されています。センサーは、従来の同等製品よりも設置面積が87%小さく、設置高も46%低いことから、まったく新しい設計オプションを可能にします。

小型WLB-5パッケージ(1.13 mm x 0.93 mm x 0.59 mm)とパワーダウンモードでの7nAの低消費電流を実現したこの新しい磁気センサーは、これまで抵抗ベースもしくは光学的なソリューションを使用してきたアプリケーション向けのソリューションとしても最適です。磁気センサーは、高い精度や、ほこりや湿気に対する堅牢性など、多くの利点を有しています。また、組み立てが容易で、より多くの設計オプションを提供します。

特に、TLI493D-W2BWの設置高の低さは、マイクロモータのBLDC整流や、ジョイスティックやゲーム機などの制御要素など、スペースに非常に大きな制約があるアプリケーションに役立ちます。また、両面PCBを使用した設計や、2つのPCB間へのセンサーの配置を可能にします。さらに、センサーの上に追加のコンポーネントを配置するなど、空いたスペースの最大利用が可能となります。

技術的特徴

新しいセンサーには、統合されたウェイクアップ機能が搭載されています。機能には4つのバリエーションがあり、標準アドレスが事前に設定されています。前世代の製品に比べ、高い分解能(Typical 32.5〜130μT/ LSB12)を有しており、広範なアプリケーションに対応しています。また、XY方向の2軸測定にも対応しています。

更新レートは最大5.7 kHz(2軸の場合は8.4 kHz)で、低電力モード時の分解能は0.05〜770 Hzの間で8段階の調整が可能となっています。パワーダウンモードでの消費電流は7nAに設定されており、供給電流は3.4 mAとなっています。センサーにはI2Cインターフェイスと専用の割り込みピンが搭載されています。

供給状況

新しいXENSIV™3次元磁気センサーTLI493D-W2BWのサンプルが現在入手可能です。量産は2020年8月に開始の予定です。

詳細については、 www.infineon.com/3dmagneticをご覧ください。

バーチャル センサー エクスペリエンス 2020

インフィニオンは、7月20日から22日にかけて開催する社内バーチャル見本市で、センサー技術分野における製品革新と新しいアプリケーションを発表しました。見本市は、車載、コンシューマーおよび産業用アプリケーションを主なトピックとしています。そして、22製品のデモンストレーション、15本のライブプレゼンテーション、およびデジタルによる「メーカーズコーナー」を通じて、顧客とパートナーにインフィニオンのラインアップに関する詳細な洞察を提供。詳細は、 www.infineon.com/vse をご覧ください。

Information Number

INFATV202007-081j

Press Photos

  • The new Infineon XENSIV™ 3D magnetic sensor TLI493D-W2BW comes in a small wafer-level package and opens up new design options.
    The new Infineon XENSIV™ 3D magnetic sensor TLI493D-W2BW comes in a small wafer-level package and opens up new design options.
    Infineon_TLI493D-W2BW

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