インフィニオン、車載用小型電気モータ制御システム向けのモータシステムICにおける革新的な統合を実現

2020/07/07 | マーケットニュース

2020年7月7日、ミュンヘン(ドイツ)

パワーリフトゲート、サンルーフ、電動シートの調整、燃料ポンプなど、現代の車には、安全性と快適性を確保するために実に多くの電気モータが搭載されています。インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、ブラシ付きDCモータとブラシレスDCモータの両方の制御用に設計された新製品ファミリー、 モータシステムICを発表しました。このモータシステムICは、電源と通信インターフェイスを備えた世界初のマルチハーフブリッジMOSFETドライバです。

インフィニオンのオートモーティブ事業本部ボディパワー担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのアンドレアス ドール(Andreas Doll)は、次のように述べています。「高度な統合を実現したインフィニオンのモータシステムICにより、従来のソリューションと比較して、たった半分の基板スペースでシステムの設計ができるようになりました。また、システム設計者は従来同様、最適なマイクロコントローラを選択することが可能です。さらに、電磁ノイズを改善し、システムのスイッチング損失を低減する特許取得済みのAdaptive MOSFETドライバが実装されています。」この制御アルゴリズムは、ゲート電流を自動的に調整することにより、システム内のMOSFETパラメータのばらつきを補正します。

新しいモータシステムICは、統合という観点において、インフィニオンの既存の モータ制御ICの製品ラインアップを補完するものであり、ディスクリートソリューションと、ARM®プロセッサなどの高度な統合を実現した 組込みパワーIC製品との間に位置する製品となっています。この新しい製品ファミリーは、全7種で構成され、すべてVQFN-48パッケージ(7mm x 7mm)で提供されます。

本デバイスには、外付けNチャネルMOSFET用のハーフブリッジドライバが最大4つ搭載されています。内蔵のリニア電圧レギュレータは、5Vの環境で250mAの電流を供給することができます。パーシャルネットワークに対応したISO11898-2:2016準拠の5MbpsのCAN-FDトランシーバと、LIN2.2A / ISO17987-4およびSAE J2602に準拠したLINトランシーバが通信に使用できます。

供給状況

最初のデバイスの開発用サンプルが入手可能です。シリーズの生産は、2020年第4四半期に開始の予定です。詳細については、 http://www.infineon.com/motor-system-ic をご覧ください。

Information Number

INFATV202007-078j

Press Photos

  • The new Infineon Motor Systems ICs for control of both brushed and brushless DC motors in cars integrate multiple half-bridge drivers for MOSFETs, power supply, and communication interfaces.
    The new Infineon Motor Systems ICs for control of both brushed and brushless DC motors in cars integrate multiple half-bridge drivers for MOSFETs, power supply, and communication interfaces.
    Infineon_Motor_System_IC

    JPG | 553 kb | 2126 x 1535 px