インフィニオンの高効率、2段階式48V配電アーキテクチャが次世代のデータセンタに電力を供給

2019/04/29 | マーケットニュース

2019年4月29日、ミュンヘン(ドイツ) 

インフィニオン テクノロジーズは、ゼロ電圧スイッチング(ZSC: Zero-Voltage-Switching)キャパシタコンバータを発表します。48Vアプリケーション向けに2段階式アーキテクチャを持ち、CPU、GPU、SoC、ASIC、メモリに電力を供給します。インフィニオンの48Vアーキテクチャに関する総合的なシステムコンセプトは、99%の効率達成への道を拓きます。本ZSC基板と CoolGaN™ 600Vベースのソリューションを組み合わせることにより、データセンタ向けに最適化した電力フローと比類ない性能が得られます。最新のZSCコンバータ基板は、ドイツ、ニュルンベルクで開催されるPCIM 2019見本市にて披露されます。 

ZSCコンバータは48Vを使用するアプリケーションにおいて、最高の効率と電力密度を実現します。パワーMOSFETのソフトスイッチングによる、容量性エネルギー移動を通じて中間バス電圧が生成されます。これにより従来の12Vシステムから48Vインフラストラクチャへの容易で低リスクな移行が可能となり、総所有コストも大きく改善されます。インフィニオンのクラス最高のマルチフェーズ降圧レギュレータと組み合わせることにより、48V入力システムにおいて、94%を超える総合効率と、業界平均を超える電力密度が得られます。 

基板にはインフィニオンのマイクロコントローラ、ドライバ、およびスイッチが搭載され、適切なマッチングが行われた25Vと40Vの OptiMOS™ 5およびOptiMOS 6 MOSFET、ならびに EiceDRIVER™ 2EDiゲートドライバICから構成されます。 XMC™ファミリのマイクロコントローラがZSCスイッチトキャパシタコンバータを補完します。 

システムの要求や制約に応じ、電圧レギュレータモジュール(VRM)と降圧モジュール(VRD)のいずれの実装も容易に行えます。ZSCコンバータは双方向の電力伝達が可能なため、電力アーキテクチャの設計者は48 Vから12 Vへ、あるいはその逆の電圧変換を行う、高効率でコンパクトなバスコンバータを柔軟に実装可能です。 

コンバータは同一のコンポーネントセットでさまざまな変換率(2:1、4:1、6:1、8:1、10:1、12:1)を提供できるため、システムレベルのピーク時効率を容易に最適化することが可能です。4:1の構成においては、600Wで最高99%の効率を、780W/inch2の電力密度で実現します。またその高い電力変換効率により、最高1kWを優れた熱性能で供給可能です。ZSC基板はご要望に応じてご提供します。詳細については www.infineon.com/zscをご覧ください。 

PCIM 2019 でのインフィニオン

インフィニオンはPCIM 2019見本市に於いて、世界にパワーを提供し、未来を形作るアプリケーションのための、製品からシステムまでの革新的ソリューションを展示しました。(2019年5月7〜9日、ドイツ、ニュルンベルク)。PCIM見本市のハイライトは www.infineon.com/pcimをご覧ください。

Information Number

INFPMM201904-060j

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  • The ZSC converter delivers the highest efficiency and power density for applications using 48 V. It enables an easy and low-risk migration path for legacy 12 V systems to a 48 V infrastructure at significantly improved total cost of ownership.
    The ZSC converter delivers the highest efficiency and power density for applications using 48 V. It enables an easy and low-risk migration path for legacy 12 V systems to a 48 V infrastructure at significantly improved total cost of ownership.
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