スマートモビリティ:ウクライナのヴィーンヌィツャ市が公共交通の発券ソリューションにCIPURSE™を採用
2019年6月7日、ミュンヘン(ドイツ)
ウクライナのヴィーンヌィツャ市は、現在公共交通の自動料金収受ソリューションとして、セキュリティのオープン規格であるCIPURSE™を基に最先端のシステムを導入しています。その一環として、インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)は、路面電車とバス用の20万枚の交通カードに組込まれるセキュリティチップのソールサプライヤーに選ばれました。交通カードの発行は、2019年夏以降に開始される予定です。
このプロジェクトは、市営のVinnitsa Card Service社が主導し、インフィニオンは、交通カードに組込まれるCIPURSE™セキュリティチップを提供しています。交通ターミナルのハードウェア機器は、チェコの Mikroelektronika社が供給し、ソフトウェアの統合は、ウクライナの Symbol Systems社が担当しています。
ヴィーンヌィツャ市は、次のステップとして、公共交通チケットと支払い機能が組み合わされたソーシャルカードを導入する予定です。また、デジタル経済やデジタル社会に向けてウクライナ政府が描くロードマップの一環として、すでに同様のプロジェクトがウクライナ各地で進められています。一例として、ジトームィル市の地元銀行では、インフィニオンが提供するCIPURSE™ベースのセキュリティチップを内蔵したマルチアプリケーションカードを発行しています。
公共交通にシームレスで便利なソリューション
人口の増加と継続的な都市化により、環境への負担が大きくなっています。既存のバスや電車といった選択肢だけでなく、カーシェアリングや自転車のレンタルなどのサービスも提供する公共交通は、モダンなスマートシティにおける重要な居住性要因の一つです。インフィニオンは、2019年6月9日から12日までストックホルム(スウェーデン)で開催される「 UITP Global Public Transport Summit」において、シームレスで便利なモビリティを可能にする交通チケットソリューションを展示します。
CIPURSE™は、交通チケットや交通アクセス向けの国際的に支持されている、独自ではないセキュリティ規格です。この仕様は、OSPT Allianceによって管理され、完全にオープンなため高い柔軟性をもたらし、多様なカードやチケットに対応するだけでなく、多目的ソリューション向けの開発ガイダンスも提供しています。また、スマートフォンにも対応しているため、非接触型チケットに代わる便利な代替手段を可能にします。さらに、Advanced Encryption Standard (AES)128ビット鍵長に基づく将来性を考慮したセキュリティアーキテクチャーを提供し、CIPURSE™は既存の独自システムを危険にさらす傾向のある不正アクセスを取り除きます。
詳細は、 www.infineon.com/cipurseをご覧ください。
Information Number
INFDSS201906-076j
Press Photos
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Smart Mobility - CIPURSE™ is a truly open standard that is highly flexible, supporting cards and tickets while also providing guidance for multi-purpose solutions.CIPURSE_Transport_Ticketing
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