インフィニオン、AMRベースの新しい角度センサを発表:低磁場にてクラス最高の精度を実現

2019/07/09 | マーケットニュース

2019年6月19日、ミュンヘン(ドイツ) 

インフィニオン テクノロジーズはセンサ製品のポートフォリオを拡大し、Sensor+Test trade見本市にてAMRテクノロジーに基づく新しい角度センサのファミリーを発表しました。 XENSIV™ TLE5109A16ファミリーの製品は、非常に高精度かつ高速でありながらコスト効率に優れた角度測定と、自動車や産業アプリケーションでの最高の機能安全性との両方が要求されるあらゆるニーズに応えます。ポンプ、ワイパー、ブレーキなどを用途とするDCブラシレスモータや、バルブ、フラップ、ペダルなどの位置測定、およびステアリング角度の測定が含まれます。 

新しいデバイスは180°までの角度測定を目的として設計されていますが、偶数個の磁極対を持つモータでの360°の測定にも対応しています。これらは10 mTから500 mTを超えるまでの幅広い磁場に適しています。 

インフィニオンのAMRテクノロジーが持つ特徴のひとつに、一般的な角度誤差をわずか0.1秒に抑えた高い精度があります。特に角度誤差が大きくなる10から20 mTまでの低磁場においては、XENSIV TLE5109A16ファミリーの角度誤差は他の市販製品よりもはるかに優れた最大0.2秒に抑えられています。お客様にはより低磁力で安価な磁石を使用した、コスト効率に優れたシステムの開発が可能になります。 

XENSIV TLE5109A16ファミリーの製品にはシングルダイとデュアルダイの2通りのバージョンが用意し、後者はASIL Dレベルが要求される安全確保アプリケーションに適しています。また3.3 Vと5 Vの2種類の電源電圧のバージョンもそれぞれ用意致しました。起動時間は市販の同等製品よりも短い40から70マイクロ秒に抑えられています。さらに1分あたり回転数が3万回を超える高速なアプリケーションにも適しています。 

AMRテクノロジーをベースとするTLE5109A16ファミリーは、インフィニオンがすでに提供するGMRベースのTLE5009A16や、多様性を目的としたGMR+AMRのデュアルダイ製品TLE5309Dを補う位置付けにあります。TDSO-16パッケージを使用するXENSIV TLE5x09センサにはすべて同一のピン配置とインターフェイスが採用されているため、お客様には他の製品やバージョンへの置き換えを極めて迅速に、またわずかな設計変更で行っていただけます。 

供給状況

インフィニオンのXENSIV TLE5109A16製品の提供は直ちに開始されます。詳細については https://www.infineon.com/cms/jp/product/sensor/magnetic-sensors/magnetic-position-sensors/angle-sensors/をご覧ください。  

Sensor+Test 2019 でのインフィニオン

インフィニオンはSensor+Test 2019見本市(ニュルンベルク、2019年6月25〜27日)にて、スマート車両、スマートホーム、スマート産業とロボティクス、および健康フィットネス分野のための最新のセンサーソリューションを展示しました。インフィニオンのデモはホール1、ブース番号429にて行われました。この見本市でのインフィニオンの展示については www.infineon.com/sensortestをご覧ください。

Information Number

INFATV201906-083j

Press Photos

  • At low magnetic fields, XENSIV™ TLE5109A16 products outperform current solutions on the market by achieving angle errors as low as 0.2°
    At low magnetic fields, XENSIV™ TLE5109A16 products outperform current solutions on the market by achieving angle errors as low as 0.2°
    Infineon_XENSIV_TLE5109A16

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